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最強2人のダイナミック国救い!  作者: オリオン
第1章、ドジッ娘神様の失敗
6/21

財政難を救う豆

ロイドの豆の木を植えて、しばらく経過した、成長経過は十分良好だ。

結構な勢いで伸びて行っている、しかし、ほんの数ヶ月でこんなに伸びるのか

もしかして、この場所の土地って、特殊な何かがあったりする?

確かに魔力の様な物を感じたりするが・・・それが理由か? だから、あんなに美味いとか。

もしそうなら、魔力を上手く扱えば、美味しい料理が出来たりしてな・・・いや、まさかな。

まぁ、何がともあれ、あの街での評判も十分だ、この調子ならこの国の財政難は何とか免れそうだな。


「結構伸びたな」

「そうだね、あと少しで豆がなりそうだよ」

「もしも豆が生えたら、この国も少しは楽になるだろう」

「うんうん、街の皆もこの豆が沢山買えるようになるのを楽しみにしてるってさ!」


あのPR効果は結構出ているんだな、街の住人達が楽しみにしているのか。

だったら、本当に早く育ってほしいものだ。


「じゃあ、今日は余ったロイドの豆と調味料を売ってくるね!」

「では、護衛しよう」

「じゃあ、俺もだ」


そして、今日も街での商売だ、それにしても、あの豆の効果か知らないが

今まで以上にお客さんが来ているな、多分、口コミでこの店が広がったんだろう。

今までは何度か余って帰ってきてたそうだが、最近は余ることはまず無いらしい。

やっぱり宣伝って重要だよな。


「よし、これで今日も完売だ!」

「じゃあ、帰るか」

「そだね」


そして、それからまたしばらく経ち、ようやくロイドの豆の木が大きく育った。

豆もしっかりとなり、味も申し分ない。


「よし! これで沢山の豆を一気に運ぶよ!」

「分かった」


そして、俺達は50もある豆の木の豆を回収して、馬車に乗せた。

当然だが、1回で全部取るなんて真似はしない、何十個か残し、その一部を植える。

そして、回収した豆を1回で全部では無く、少しずつ運ぶ、そうすれば安定的に回れるからな、


「よし、今日はこれ位だろう、行くぞ」

「おー!」

{これだけ売ったらどれだけ稼げるかな?}

{そうだな、1束100ゴールドで、今持って行っているのは200束、全部売れれば20,000ゴールドかな}

{この世界のお金の価値はよく分からないけど、あまり稼げてないような気がするね}

{断続的に売っていくんだ、それに収穫できる束は本当は5,000を越える大丈夫だろう」

「そうだね、心配しすぎていたよ}


そして、この作戦は成功した、豆の供給は安定し、この国の財政難は取りあえず去った。


「えへへ、浩助のお陰でシューリン国は何とか頑張れそうだよ」

「そうか、それは良かったな」

「本当に、お礼をしないとね」

「何、俺が好き好んで首を突っ込んだんだ、気にするな」

「相変わらず、優しいね」


そして、俺達はゆっくりと休もうとしていた頃だ。

シューリン国に大きな鐘の音が響いた。


「何だ!?」

{うるさいよ}

「く! まさか! 敵襲!? そんな!?」

「お、おい、どういうことだ、あの鐘は何だ!」

「あの鐘は見張りが敵襲を確認したときに鳴らす鐘! それが響いている!」

「マジかよ!」


そして、俺とアルデは家から飛び出した。

すると、その光景に俺は驚愕した。

大量の魔物だ、大量の魔物がこちらに向かってきている。


「多すぎだろ!?」

「くぅ、なんでこんな!」

「何!? どうしたの! って、何あの魔物の数は!?」


俺達が商いにいつも行っている街と、このシューリン国の間の道に現われた大量の魔物。

今まで魔物なんていなかったのに、なんでこんなに沸きやがったんだ!?


「あ、あり得ないよ、こんなの、シューリン国にはこんな数を相手に出来る戦力なんて無い・・・」

「街への道も分断されて・・・援護の要請も無理か・・・」

「これは・・・一体・・・」

「お父様! ここはもう危ないよ! だから逃げて!」

「馬鹿を言うな、お前から逃げるのだ、娘を見捨てる物か」

「そんな!?」

「それに、ワシよりもお前の方が国民と交流がある、共に逃げるのだ」

「お父様!」

「アルデ、お前はリリーナを頼む、そして、浩助殿あなたもお逃げください」


ジョーンさんは腰に付けていた剣を構えた。


「ジョーン様! 無理です! この数では!」

「分かっておる、じゃが、時間を稼がねばならぬ」

「死ぬ気ですか!」

「そうじゃな、そうなるか、じゃが、王として、国民の為に死ぬのなら

 いや、父として、娘の為に死ねるのなら本望!」


そう言うと、ジョーンさんは魔物の群れに走って行った。


「ジョーン様! お待ちください!」

「付いてくるでない!」


このままだとジョーンさんは死ぬな・・・それは避けるべきだ。


「よし、ジョーンさん、後ろに」

「ぬ、おぉ!」


俺はジョーンさんを掴み、後ろのアルデに投げた。


「な! 何を!」

「要するに、時間を稼げば良いんですよね? 任せてください、戦闘は、得意だ!」

{かっこつけるね、1人で戦うの?}

{馬鹿言え、お前がいるんだ、1人じゃ無いだろう?}

{あはは、それもそうだ、じゃあ、試してみようか}

{あぁ、そうだな}

{{2つの能力が合わさったらどうなるか!}}


俺は麻依と共に戦うことにした。

最強の魔法使いと共闘するとどうなるか、楽しみだな!

俺は魔物の群れに走り込んでいった。

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