小話に。
~ハロウィーン~
「トリックオアトリート!若葉ちゃん黒猫魔女!綺麗!」
「ありがとう結衣ちゃん。結衣ちゃんのティンカーベルも可愛いよ。」
「えへへへ。」
私の今日の格好は黒猫の耳付きヘッドドレスにミニスカートのゴスロリワンピにニーハイソックスをガーターベルトでつっていると言う格好であった。
結衣ちゃんのティンカーベルのコスプレも可愛い!
私は結衣ちゃんと結衣ちゃんのお友達に手作りクッキーを可愛くハロウィーン仕様にラッピングしたものを手渡した。
次にうちにやって来たのはアリスの白兎のコスプレの上杉さんだった。
「若葉ちゃんエロ!」
「………上杉さんいらっしゃい。」
「お菓子要らないからスカートめくりしていい?ガーターベルト見たい。」
「嫌です。」
「チラッとだけ。」
その時上杉さんの後ろにはリアルな狼の被り物をした旦那様が立っていて思いきり上杉さんの首を右手で掴みました。
「首の骨、へし折られたいみたいだな。」
「こ、怖い怖い怖い怖い怖い怖い!殺気がマジすぎるよ!」
「今なら片手で首をへし折れそうだ。」
「ごめんなさい!マジでごめんなさい!」
そんなこんなでハロウィーンを楽しみお菓子も全部なくなり満足して珈琲を飲んでいると旦那様が私の横に座りました。
「若葉さん。」
「はい。」
「トリックオアトリート。」
「へ?」
「お菓子をくれなきゃイタズラします。」
「………ち、ちなみにどんなイタズラをするつもりですか?」
「どんなイタズラをして欲しいですか?」
「………イタズラされたくないです。」
「………それは………無理です。」
旦那様はそう言うと私の手にある珈琲カップを奪うとテーブルに置いた。
「だ、旦那様?」
「ガーターベルトにニーハイってエロいですよね?」
「?い、いや、普通のファッションじゃないですか?年齢的にはアウトかと思います。」
「とっても似合ってます。」
「………あ、ありがとうございます。」
旦那様は私を押し倒して滅茶滅茶爽やかな笑顔で私の太股を撫で回し、ニーハイに指を入れてきます。
だ、誰か助けて………
私の心の叫びは旦那様にはとどいていない見たいです。
いや、気がついていないふりで間違いない。
「ひゃっ……………旦那しゃま。」
かんでしまった。
「何です?」
「………嫌だ!」
「聞こえません。」
「き、聞こえてる!」
「イタズラしてるんです。お菓子無いでしょ?」
「………」
「お菓子が無くなったの確認してから言いましたから。」
旦那様は私の大好きなへにゃり笑顔でそう言った。
け、計画的?
こ、これは拒否権なしでは?
その後どうなったかは想像通りです!
深く聞かないで欲しい…………です。
end
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