第二話 全て始まりの街
ようやく動き始めました。
不意に喧騒とも言える程の雑踏が鼓膜を震わせた。誰もが思い思いに声を上げ会話を楽しんでいる。まるで夏祭りの公園にいるかの様な騒ぎだった。
「おーーー! ファンッタジー!!」
「パーティー組んで狩り行こうぜ!」
「お!いいね!」
「獣人天国!モフモフと人間しかいねぇ!」
中世ヨーロッパの城下街を思わせる街 イグニ。煉瓦造りの建物が立ち並ぶ通りの中心部。乳白色の石畳は太陽の光を強く反射した。日の熱気、人の熱気を洗い流す様な大きな噴水がシンボルとなっている広場に無数の人だかりが出来上がっていた。次元の歪みから現れた特殊技能を持った異邦者ーーと言う役割を与えられたプレイヤー達が初めて降り立つセーフポイントだ。
ゲーム内の設定では歪の噴水と、プレイヤーには広場と呼ばれる場所に篠田照夫ことーーテオはいた。
燦々と降り注ぐ夏の太陽に辟易しながら、彼は広場に催された屋台を巡っていた。初心者用の初期防具に備えられたフードを目深に被り練り歩く彼の姿はいささか怪しくもある。
(暑い……何も暑さまで再現しなくてもいいと思う)
内心製作者に対して抗議を立てつつも目的の物を探していた。
初めてログインしたプレイヤーは先ず5000c〈カプ〉を準備金として渡される。これを元に武器と防具を揃えてクエストに挑むことになる。
その為に広場に屋台が用意されているのだ。
テオは自らのスキル構成を生かすことが出来るであろう武器を求めていた。
(三軒目も無かったが……ボウガンってもしかして売って無い?)
いやいやまさか、と次の店を探して歩く。繰り返すこと小一時間。しかし、広場を三周回っても求めた武器は扱っていなかった。
さてどうしたものか、と木陰に腰を下ろしたところに人影が近付いて来た。その足取りは確り迷い無い。同じ初心者服を着たその人はテオと同じようにフードを深く被っていた。
テオは下ろした腰を早々に持ち上げて相対した。
「何か用か?」
短くぶっきら棒な言葉。初対面の人間に取る態度では無いが、あまり人と話すのが得意ではないテオにとっては努力を見せた方である。
そんな彼の心情を察する訳でもなく来訪者は何事も無く応えた。
「アンタ、さっきからぐーるぐる同じとこ回ってどうしたんだ?」
予想外の質問にテオはたじろいだ。てっきり パーティー組みませんか!とかそんな流れだと思っていたからだ。何より、そんなに目立ってたのか…とテオは多少の恥ずかしさを感じた。
「いや」
言葉が続かない。
相手も訝しんでいるだろう。
何か言わなければ。
半ば脅迫観念にも似た感覚に押されて言葉を絞り出した。
「獲物を探していた」
「は?」
失敗だった。絶対に言葉が足りていないと確信できた。人がたくさんいる中を獲物を求めて何度も歩き回る蜥蜴男ーー明らかに危険人物だった。
テオが弁明の言葉を紡ごうとした瞬間、相手が声変わり前の少年を思わせる声色を披露した。
「なぁんだよッ!やっぱりご同業さんか!ハハッ……俺の勘も捨てたもんじゃネェな」
「は?」
来訪者は爽やかに笑うと左手を差し出して名乗りを上げた。
「俺はルミナ。シーフ系のルミナだ」
「テオだ。支援系攻撃職を目指している」
握手を求められては応えない訳にはいかなかった。テオは話すのが苦手なだけで不躾な少年では無かった。
左手を握り返し短く名乗り返した。
数回上下に腕を振り手を離した。テオは自分の手が汗ばんでいることに気がついた。緊張しているようだ。
ルミナが左手を自らの頬に当てて納得した様に頷いた。
「てか、アンタさ、蜥蜴じゃね?」
「よくわかったな」
ルミナはテオの種族を当てたのだ。フードを深く被り、尾を履物の中に仕舞い込んでいるテオは一見ただの人間にしか見えない。それを触れただけで当てられたのだ。
「体温だよ、体温。俺と同じくらいの体温だろ?蜥蜴は変温動物だろ」
「そうなのか……ってことは」
「そういうこった。種族までご同類ってこったな」
そういってルミナは顔を覆っていたフードを外し、リザードスキンの特徴的な鱗肌を晒した。
縦長の瞳孔はアクアマリンの如き美しい青。
木漏れ日を乱反射する瞳は潤んだ水面を思わせ、それを受け止める肌はさながらきめ細かい白沙の様に透き通って見えた。
美しいと称するには幼さが残る面影には”可憐”と言う言葉が相応しい。
一瞬、見惚れてしまった。
女性の友人は全く皆無であるが当然なからクラスメイトにも女子は居る。好みのアイドルもいる健全な高校生だ。
ただ慣れてないから見惚れたと言う訳では無かった。純粋に感性的に可愛いと感じてしまったのだ。
「おい……ジロジロ見てんじゃねぇよ」
ふとドスの効いた声色が耳に入り、現実に戻って来た。
テオはすまん、と一言謝り率直な感想を繋げた。
「と言うか女の子だったんだな」
「ああ?てめぇケンカ売ってんのか」
「いや、その話し方だと女の子だとは思わないだろ。普通」
「自分の普通が他人の普通だとか思ってんの?俺みたいな女だっているだろ、普通」
それもそうか、とテオは再度謝罪を告げた。ルミナもそこまで気にしている様子は無く、含みの無い笑顔を見せた。突っ掛かるような言動と少々下品な男口調を使うのは彼女なりの楽しみ方なのだとテオは考えた。
気にすんな、と笑うルミナを見てテオは思案した。
(……パーティーに誘ってみるか?折角同族に会えたわけだし……それに可愛い娘と少しでもお近づきになりたい!)
テオーー照夫は人付き合いが得意では無かった。昔から自分を出すのが苦手だった。しかしただ引っ込み思案なだけで思考は健全な青少年である。
彼がこのゲームを始めた理由の一つとして、コミュニティツールとしての期待もあった。自分なりに性格を直そうと考えていた彼は、弱気になりそうな心に、気合を入れ直し口を開いた。
「ルミナーー」
「な、なんだよ」
テオは名前を呼ぶと、彼女に向き直り吸い込まれそうな瞳を見つめた。じっと瞬きもせずにただ見つめた。
蒼の宝石が僅かに揺れた。何所か気まずげに視線を漂わせる。
僅かな沈黙が訪れた。
見つめ合う事数秒、彼女が口を開こうとしたその瞬間ようやくテオが音を紡いだ。
「ーー俺と付き合ってくれ」
「は?」
/////////////
8月朔日 深夜2時 裏通り
「あっはははは!キメ顔で言ってんのがッ……くくく、やべ、止めてくれッ……」
人通りの少ない陰湿な路地に愉快な笑い声が反響した。
ルミナの物だ。
テオとルミナの二人は自らに合った武器を探すために広場を離れて、街の”日陰”へと訪れていた。
「そんなに笑うなよ……落ちこむ」
「わりぃわりぃ…で、でもよ、くくッ……ありゃあ無いぜ?」
肩を落として歩くテオを先導して進むルミナは笑いを堪えられなかった。
「本当にPTに誘いたかっただけなんだよ……深い意味は無いんだ」
「わかったわかった。そういう事にして置いてやるよ…ってひゃはははは」
キメ顔がじわる、と腹を抱えて笑いをこらえるルミナにため息を吐いた。広場で彼女に盛大な”告白”をしてしまったテオは恰好のネタだった。
初対面の人間に真剣な表情で交際を申し込むと言う、相手によっては通報され兼ね無い大事件を起こした彼は盛大に慌てふためいた。
幸いなのはルミナのツボに嵌った事だった。
(恥ずかしい…こいつは恥ずかしい)
種族が蜥蜴じゃなかったら顔が赤くなっていただろう。
しばらく路地を進むと、怪しげな通りへ出た。紫煙が宙を彩り、おぼろげな光を灯すランタンが幾つも並んでいた。ガラの悪い男達が思い思いの布を敷き数々の物品を並べている。
いわば闇市場と言う場所だった。歩いてみれば誰も彼も後ろめたい何かが有りそうな店ばかりだった。時折合う視線がそこはかとなくおっかない。
「ここか?」
先導しているルミナに問いかけた。ここの情報は彼女にもたらされたものだった。盛大な告白の後、真意を伝えたテオを受け入れた彼女が装備の調達を促したのだ。ルミナもまた、特別な装備を探して彷徨っていたのだ。
テオの問いに頷いて答えた。
「らしいな。表じゃ売ってない様なのもあるみたいだ」
露店に並べられていた短剣を手にとったルミナはそれをそのままテオに差し出した。
「これ、スキル付きだぜ。試着してみ」
受け取ったテオは思考操作で装備のウィンドウを呼び出し、試着コマンドを実行した。
ーーーーーー
{武器}
右手武器:無し
左手武器:連撃のダガー
特殊:ーー
ーーーーーーーー
「お!本当だな。広場の露店にはスキル付きは無かったよな?」
「ああ、無かった筈だぜ。つまりは俺グッジョブ!って事だなぁ。おい、褒めて良いぞ」
自慢げに胸を張るルミナ。早々にレアアイテムを見つけてご満悦だ。確かに、序盤でスキル付きの武器は強力なアイテムだ。本来なら強い敵のドロップか、ダンジョンの報酬で手に入れられるものだった。スキル付きの中でも弱い部類なのだろうが、最序盤で持つ事が出来ればかなりのアドバンテージになる。
しかし、仮想現実も甘くはない。値札タグを見てみれば1s5000cと書かれていた。所持金の3倍だ。
短剣をそっと陳列に戻しつつ、テオは疑問を投げかけた。
「それで、ルミナは何を探してるんだ?」
「ん?ああ、武器な。アレだよアレ、クイッてやつ」
曖昧だった。ルミナは手を使って形を表すが要領を得ない。ひらがなのへみたいな奴だよっ!と叫ぶ様に言う。
何となく辺りがついたテオは口を開いた。
「もしかしなくてもククリか?」
「もしかしなくてもそいつだ!それが欲しいんだよ。アレカッコイイよな!」
「否定はしないけどな、むしろククリって有るのか?」
「私のスキルを見てみろ!」
テオの疑問に彼女はスキルを公開した。同じPTであれば装備スキルを見せ合う事ができる。しかしスキル構成はこの世界に置いて、生命線と言えるものだ。他人に見せることは致命的な弱点になり得る世界だった。出会って間もない相手に見せるのは些か無防備だ。
そんな理由からルミナのスキル構成を見る事に抵抗を感じる。
しかし、それを感じ取ってか、ルミナはやれやれと嘆息交じりに言う。
「お前って結構義理堅いのな。幾ら俺でもリスクはわかってるぜ? でもな、今後しばらくPT組むんならこれ位は普通に見せ合うべきだぜ? まあ、お前が見せるのが嫌なら見せなくても良いけど」
見られて困る構成じゃねーし、と続けたルミナはほれほれ、とウィンドウを眼前に突き出した。迷彩表示をオフにされたテキストが否応無く視界に入った。
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ルミナ
種族 リザードスキン
カルマスキル
・足先の技能⑴
移動時の僅かな硬直を軽減
・無慈悲な一撃⑴
急所に攻撃した際に低確率で即死
・急所の心得⑴
急所に攻撃した際のダメージを上昇、確率効果の補正
カスタムスキル
・ククリナイフ技能⑴
ククリナイフの性能補正
・速度強化⑴
基本速度に強化補正
・移動強化⑴
移動性能に強化補正
・重心制御⑴
バランス感覚に強化補正
・気配遮断⑴
10m以内で察知され難い
種族スキル
蛇眼:温感視界を扱える
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ククリ専用スキル何あったのか、とテオは驚いた。だが、よくよく考えてみれば、自分のスキルもボウガン専用スキルであった。
(しっかし……何という、アサシン構成……)
テオは彼女の徹底されたスキル構成に肝が冷えた。どう考えても対人を想定した組み合わせだった。しかし使い勝手が悪く長所が少ないと言われているスキルが大半を占めていた。
(見せてもらって見せないのはアレだよなぁ)
ルミナの言は正しい事であり、理にもかなっている。同じPTである以上、お互いの戦闘スタイルを知っておくのは重要だ。しかし懸念がある。彼の構成には問題があった。
義理堅いテオは自分のスキル構成を彼女に見せることにした。ルミナは一種の信頼を持って彼に見せたのだから、今後の関係の為にも見せないと言う選択肢はなかった。
ウィンドウを受け取ったルミナが彼の構成を見た途端眉間に皺を寄せた。そしてじとっとした目でテオを睨んだ。
「あのな」
「おう」
「お前、もちろんスレ読んでたよな?」
「おう」
「じゃあエンチャントを選んだ理由は?」
「え、カッコイイだろ」
さも当然にのたまうテオにルミナ呆れた笑いを漏らした。彼女の態度には理由がある。
付加魔法ーーエンチャントは産廃スキルとして有名だった。
「ま、まあお前のスタイルにケチをつけるつもりはねぇけどな? 単発の属性エンチャントに使い道があるとは思えねぇ……」
付加魔法と言えば、武器やキャラクターに魔法の効果を付加する魔法であり、その効果は恒久的出会ったり制限時間があったりと様々である。
だが、この世界のエンチャントは少々特別だった。 対象に制限が無いが、効果は単発。しかも数秒で効果時間が消えてしまうのだ。当然mpも消費する為、他の魔法を取得する魔法使いスタイルのプレイヤーはもちろんスキルにmpを消費する物もある近接職に取っても使いにくかった。
そんな産廃スキルを恥ずかしげも無くカッコイイ!とテオは誇らしげに豪語した。
「使い辛いだろうが、使えない訳じゃないと思うぞ!まあ、戦闘で活躍してやるから楽しみにしてろ」
「なんでそんなに自信満々なんだよ…」
8月朔日 3時 深夜 闇市場
「お!あったあった!」
テオとルミナは闇市の露店を1時間ほど巡っていた。目的はククリとボウガンを探すことだ。
そしてその目的の一つを今しがた果たした。
赤い床敷きが特徴の露店の前でルミナが飛び跳ねる勢いで手を振っていた。別の露店にいたテオを呼んだのだ。彼はそれに従いルミナの元へと訪れた。
「あったぞ!テオ!こいつは良いものだっ!」
ルミナは少し大ぶりな鉈を握ってはしゃいでいる。彼女が握る柄は飴色革が巻いてあり、刀身は鈍い灰色だった。刃の形状は特徴的な曲線を描いている。それは紛れもなく彼女が求めていたものだった。
「よかったな。それを買うのか?」
「もちろん! おっさん!こいつをくれ!」
嬉々としてククリを強面の店主に突き出した。キセルを吹かす店主がルミナとククリに視線を動かすと、テオよりも愛想無く告げた。
「8000c」
「え?」
ルミナが思わず声を漏らした。
視線が値札と店主を行ったり来たりしている。彼女が困惑するのも無理はなかった。値札には4000cと記載されていたからだ。
返答がない客2人に店主は面倒臭さそうに言葉を繋げた。
「闇市が真っ当だと思うか? 払えないんなら置いて帰んな」
ルミナに負けずにガラが悪い。店主は鋭い眼光でルミナとテオを見定めるように凝視した。
初期の所持金は5000cだ。ククリを買うには足りない。ここはある程度狩りをして稼いでから来るような場所なのだろうとテオは考え、視線をルミナに移した。
ルミナは諦めきれない様子でククリを握って離さなかった。うんうん、と唸り思案している。
そこまで欲しいのか、とテオは彼女の子供っぽい一面に苦笑を漏らした。そこで彼は店主に問いかけた。
「店主、ここら一帯でボウガンを扱ってる店はあるか?」
「まあ……これくらいの情報ならいいか。お前が求めるものはここにはない。そう言った”武器”は東の街で売ってる品だ」
「……そうなのか。探しても無いのは当然か」
それなら、とテオは言葉を繋げた。
「このククリを彼女と折半で売ってくれ」
その言葉に反応したのはルミナだった。テオの腕を掴んで自分に向き直らせたルミナは慌てた様子で次はやに口を開いた。
「ちょ、ちょっとまって! それはさすがに悪いって!貴重な軍資金だよ?」
普段の口の悪さは何処へやら。
案外大人しい性格なのかも知れない。
「遠慮しなくていい。俺が探してた武器はこの街にないし、2人で組んでるんだからメリットあるしな」
テオは順序を決めただけだ、とルミナに告げた。
「先ずはルミナを強化して、俺は東の街まで寄生する。付加魔法は杖の補正とか乗らないし、武器無くてもし道中の敵なら余裕だろ」
「な、なるほど。俺は武器を買えるしお前はいい武器を持った護衛が付く、て事か」
そういう事だ、とテオが頷く。彼にとってこれが最善策だった。
実際、ククリはレア度がそこそこで最序盤で手に入れることが出来る武器の中でも強い方だ。先程見つけたスキル付きよりは劣るも威力は段違いだ。
「ルミナ、それで良いか?」
「……おう! 恩にきるぜ!」
テオの言葉に威勢良く応えた彼女は、店主に決済を促した。そして、ククリを受け取ったルミナはたから見ても分かるほど喜んでいた。早速装備した彼女はククリを握り感覚を確かめている。軽く振ってみたりと、かなり夢中になっていた。
その姿を見てテオはなんとも言えない笑みを浮かべ、内心思う。
(刃物を握りしめてニコニコ笑う女の子……少し怖いかも)
本人が聞いたら獰猛な笑みを浮かべてククリをチラつかせてドスを効かせそうだった。
テオは恐ろしい想像を振り切って店を立ち去ろうとした。
「っとニイちゃん! 待ちな」
が、店主に呼び止められた。歩き出そうとした足を止め、店主に向き直った。
「あんた、【投擲】スキル持ってるだろう? 餞別だ、持っていけ」
「あっ……と」
店主が小さな包みをテオに投げて渡した。それを危なげに受け取る。ずっしりとした重みがのし掛かった。
「これは?」
「投擲用のナイフだ。5本入ってるが、実際は500ある。東の街へ向かうならそれくらいは持って行った方が良い」
店主は視線も向けず紫煙を吹かす。
「ありがとう。活用させてもらう」
「おっさん! また来るぜ!」
軽く会釈をしてテオが礼を告げ踵を返し歩き始めた。それに続いて、自分の世界から帰ってきたルミナが別れを告げテオを追う。
テオに肩を並べたルミナは再度 ありがとな、と感謝を告げた。そしてテオを追い越し路地を駆け出した。
「んじゃ…早速狩りに行こうぜぇ!」
「ああっ!期待してるぞ」
上機嫌な足取りのルミナと若干の緊張を感じているテオはその合わない歩幅で街の外ーー東の草原を目指した。
いろいろ機能を学びつつ、今後挿絵とかも挑戦したいと思います。
手探りですが頑張って紡ぎたいと思います。