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魔王のつぶやき

作者: 月影暗奈

あぁ、勇者、どうして君は僕の邪魔ばかりしたがるのかな?あんな小さな命に何の意味がある?同族間で争い、殺し、後になって後悔をする。そんな種に産まれ、争いを無くす為に争いを起こす、そして何かをひとつでも失うと全てを失ったように「守れなかった」なんて言って、また何かを失う争いに身を投じる。

僕はそんな君が大嫌いだ、今も昔も。僕が人間を捨てた理由を君は知らない、知っていても何かが、誰かがと自分以外のものに擦り付ける。

君は勇者なんかじゃないよ、僕が傷ついているのに気付いていながら、君は僕の心を、闇を知ることを恐れ、今こうして僕は魔王となった。

勇者、僕はもう、君の名前を忘れてしまったよ、大好きだった君の名前を。

君は僕の名前、覚えているかな?

僕と君が繋がった時、僕は本当に幸せだった、君と僕の間に初めて産まれた子どもは僕達がまだ16の頃に産まれたけど、あの子はすぐに死んでしまったよね、君が悪いんじゃなくて僕の体がまだ幼かったからってあの時の僕はそう言った、でも、君は何も言わずに部屋に籠って出て来なかった。

それだけじゃないよ、僕は実家に帰っていっぱい泣いて、そこに君が来てくれた事はその時の僕は知らなかった、君は僕を、泣いている僕を見て何を思ったの?君はきっと何も思わなかった、そうだよね?

僕の一方的な愛情に嫌気がさして君は僕を捨てた、本当、君から僕を好きになって、君から僕を嫌った、僕は君の事を生きる支えとして僕なりに頑張って君の安心して眠れる布団のように優しく、時には君が困っている時にもたれ掛かれる柱のように強くあろうとしていたのに、君は僕の手を離し、僕を暗い谷の底に落としていった。

自分勝手かもしれない、でも、それでも君は僕の事を知ったつもりで何も知らないのにめんどくさいと僕を捨てた。君はどうして勇者になったの?大切な物を何一つ守れない君が。

勇者、僕は君を許さない!君が僕の元にたどり着き、僕の心の闇を祓わない限り、僕は決して君を許さない!

・・・勇者、助けて。僕の最後のおねがい、だから、僕の中の恐ろしい闇が、僕を、世界を壊してしまう前に、もう一度、君、に、会いたかっ、た。


これにあとがきは書きにくいですね

一応魔王は女性、勇者が男性という設定です

少し悲しいお話しですがどうでしたか?

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