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詩集

モノクロ言の葉と彼女

作者: 蒼山詩乃

空中に舞った言葉のちりを

拾い上げるのに疲れてるんだ

一体僕は何をしているのかと

ただ止まった糸を引っ張りたいだけなんだ


錯乱している彼女は「もういい」

そう告げてはまた襟を掴んで

どうしようもない災難な音は

歯ぎしりにかき消されていった


君と僕 僕と君 また離れていくのかい?

見えない見えない、壁を引き裂きたくて

しょうもないどうしようもない、僕を殺せば

いつも通りの像を照らす光が 来る


モノクロの背景が僕に語るの

「君のいる場所程、醜いものなんてないよ」

今日もまた言の葉を拾い上げては

泣き出しそうな顔で捨てる


今時を止めて 僕の姿を見せて

死んでしまう一瞬を目に焼き付けて

彼女の言葉を乱反射させて

消えさせてくれ


一秒の疾走にあきているぐらい

もう散弾銃で穴を開けられ

地を這っている僕の心は

なんて残酷なんだろう


夕暮れ 赤の閃光を身にまとって、消えてゆく

どうして 体が透けて見えてしまうんだい?


モノクロの背景が僕に語るの

「君のいる場所程、醜いものなんてないよ」

今日もまた言の葉を拾い上げては

泣き出しそうな顔で捨てる


ここで今!


探して 探して 君との記憶を

失くしたものはどこにあるんだって?

そんなのわからないから

振り出しに戻って


止める、息。

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