腕時計
『一ヶ月一日一詩生活』第六詩\(^0^)/
友達の「腕時計がないから今日は全ての計算が狂った」という発言から生まれました。
腕まくりをして
僕は腕を見る
僕の腕の中で
銀色に輝く
僕の相棒
小三の時の誕生日
母が僕に買ってくれた
この腕時計
晴れの日も雨の日も
暑い日も寒い日も
泣く時も笑う時も
いつも一緒だった
ネジがはずれる時もあった
正しい時間を示さない時もあった
僕の父さんが
全て直してくれた
僕の母さんが
研いてくれていた
母さんが死
父さんが死
姉さんが死
兄さんが死
妹と僕だけになったあの日
僕達もいこうかな
本当にそう思った
でも
相棒は裏切らなかった
次の日
僕は相棒を落とした
必死に探した
見つからなかった
相棒があるかないかで
大違いって初めて気付いた
それでも
諦めそうになった時
相棒は親友と共に
僕の前に現れた
「お前、最近疲れてるんじゃない?」
の一言を添えて
僕は親友に有りったけを話した
親友は僕に言った
「お前が抱え込む事じゃない。お前には可愛い妹がいるんだから。」
そう
相棒は僕に
生きることを
示してくれたのだ
彼が一番
悲しかったろうが
僕の相棒は
僕の腕の中で光り輝いている
僕の大切な人は
僕の腕の中で光り輝いている
あの日…相棒がいなければ
君はこの世にいない
君に名付ける
『蛍飛』
真っ直ぐ育ってくれよ
ちなみに僕は腕時計を使わない派(←どういう派だ)です。
感想ヨロです~\(^O^)/