もう一人の
夢によくでてくる、もう一人の俺
「お前は誰なんだ」と何回も問うが無音だけが返ってくる
小さい頃から
その答えが欲しくて、ずっと見てきた『もう一人の俺』
高1の
いつもと同じく朝食をとってるとき
やっと答えが返ってきた
それは
意外にも『現実』となって
母「あなたには、兄がいるのよ」
悠一「急にドラマみたいなこと言うなよ、、、。」
韓流ドラマ見過ぎ。と母を笑ったが、本気のようだ。
悠一「本当の親じゃないとかは、無いよな??」
母「それは無いわよ、、けど」と不安気に言う母
悠一「けど?」
母「二人が生まれてすぐ、お父さんとは離婚して別々に住んでるでしょ」
悠一「う、うん」
母「お父さんのほうに、あなたのお兄ちゃんがいるのよ」
悠一「、、、、。」
母「悠一達が高校生になったら三人で暮らそうと思ってね」
悠一「、、、なるほどねぇ」
母「勝手に決めてしまって、ごめんなさいね」
悠一「俺はいいけどさ、相手はどうなの?」
母「悠一がいいなら、だって」
悠一「じゃあ、、、いいよ!三人で暮らそう!」
母「いいの!?悠一ありがとうねっ」
悠一「そんなに喜ぶことかぁ?」
三人で住むことを軽い気持ちで考えていた
人間は一度、体験しないと学習できない生き物
今の俺がそうだった。