3 日 目
・・・目が覚めた。
俺の顔を覗きこんでいたのは・・・姫香?
「晶くん・・・朝、だよ・・・。」
「----!?」
これは夢だと判断して、もう一度目を瞑った・・・。
「え!?ひどいです晶くん・・・私を見て目を瞑るなんて・・・グスッ。」
(ん!?今の グスッ て姫香のやつ泣いてんのか・・・。)
目をゆっくりと明けた・・・。
「うわーーーーーーーーーーーん」
「おい!?まさか本当に泣いてるとは・・・わ、悪かった、もう泣かないでくれ。」
「・・・グスッ」
(いや~やっぱり泣き顔も可愛かったな~・・・って!俺なに考えてんだ!!)
「・・・あの」
「・・・。」
俺は、正気に戻ろうとしていたので姫香の声は聞こえてはなかった・・・。
「・・・。」
「・・・あの!!!!」
「はい!!」
「・・・。」
「・・・なんだよ・・・。」
「き、昨日は・・・本当に、ありがとうございました!!」
ペコッと姫香は頭を深くさげた・・・。
「あぁ、いいよ別に・・・あと、あの化物 殺ったの俺だけじゃないし・・・。」
「そうですね・・・志春さんも、勇気を出してあの 化物を殺ったんですもんね。」
「・・・あぁ、どちらかというと・・・俺より志春のほうが辛かったはずだ・・・。」
(よくやったな・・・志春)
俺は心の中から尊敬した・・・。
「----お~い、晶」
「----、志春!?」
「なんだよ、その 志春!?って・・・はい俺は滝上志春ですよ」
志春は、ドアに寄りかかっていた・・・。
「晶・・・さっきまでの話・・・全部聞かせてもらったよ。」
「あ、あぁ・・・。」
「・・・俺は、勇気なんて振り絞ってあの 化物 を倒してなんかねーよ」
「え!?」
「・・・あいつは、俺の弟じゃない!!・・・ 化物 だ!!」
「・・・あぁ、志春の言うとおりだ・・・ごめん。」
「・・・誤らなくてもいいよ。」
「・・・。」
「・・・裕也は今頃、あの青い空の向こうに・・・みんなと仲良く元気に暮らしているはずだ・・。」
志春は、ドアから離れ外に出て青い空を見て・・・手を突き上げた・・・。
「裕也・・・元気でな・・・。」
刹那!!
「ん・・・!?空が急に赤く・・・ッッッ!!」
「おい!志春どうした?」
志春は空を見てから急に・・・倒れた。
「おい!志春!しっかりしろ!!」
「志春くん!しっかりして!!」
(くそー、なんで志春は急に・・・。)
そう考えていると・・・。
「晶くん!!空見て!!」
「空・・・?」
フッと空を見上げると・・・。
「----、んなっ!?」
空は・・・空ではなかった。----、 眼 だった。
あきらかに、赤くて不気味な 眼 だった。
「まさか!?志春はあれを見て・・・。」
刹那!赤い 眼から 何かが落ちてくるのがわかった。
「・・・なんだ?」
「・・・。」
「・・・。」
「----!!」
落ちてきているのが、やっとわかった・・・。
・・・・人、だ。
グシャァァァァ----。
「おい!!・・・落ちたぞ。」
「うん・・・落ちたね。」
コトッコトッ
「おい、歩いてきてねーか・・・。」
「うん・・・歩いてきてる・・・。」
ヴィィィィィィィィィィィィィィィィィンンンンン
「何か、持ってねーか・・・。」
「うん・・・持ってる、ってか私もう無理みたいです・・・。」
バタンッッ
「姫香!!」
姫香は、----倒れた。
「おいおい、俺・・・1人かよ」
<1人じゃないよ・・・僕もいるよ。>
「・・・え!?」
隣にいたのは・・・男、チェンソーを持った・・・。
ヴィィィィィィィィンンン
<君と僕を合わせて・・・2人だけだね、でも・・・今からーーーー僕1人だけになるんだぁぁ>
「・・・それって、要するに・・・俺を殺すってこと だよね・・・。」
<そうゆうことにぃ、なるねーェェェェェ>
チェンソー持ちの男は俺に向かって、チェンソーを振りかざした・・・。
ヴィィィィィィンンンン!!
「----危ねぇ!」
ヒュッと避けたつもりが・・・。
ツルンッッ
「痛ッッ」
・・・こけた。
この危険な状況で・・・こけた。
<早く、死 ん で ♪>
ヴィィィィィィィィィィンンンンンン
(死んだな・・・こりゃぁ)
(・・・・・。)
(・・・・・。)
(あれ、まだ俺生きてる・・・?)
恐る恐る、目を明けると・・・。
ギィィィィィィィィィィィィン
「----!?」
目の前にいたには・・・、 超絶美男子。
<誰だぁ貴様ぁぁぁぁ早くそこをどけェェェーーー>
「断る」
<あぁぁん?・・・殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す>
「・・・無理だな」
ブシャーーーーーーーーーーッッッ
「・・・。」
<あれ?なんで、僕の腹に 刀が・・・痛い痛い痛い>
「お前の・・・ 負けだ----、 化物」
グシャァァァァァァァァッッッ
<あぁぁぁぁぁっっ、うぎゃがぁぁあぁぁぁああああああああぁあぁぁ>
ビシャァァーーーーーーー
「・・・・。」
「・・・・。」
「・・・大丈夫かい?」
「あ!おう、平気だ・・・それより志春と姫香が!!」
「あぁ、あの2人は大丈夫だよ」
「・・・え?」
「今は、僕の部屋で寝かせてる・・・明日までには治るはずだ。」
「はぁ~、よかった。」
晶は、心から安堵の息を吹いた・・・。
「あ!それより、あんたは・・・?」
「あ!僕ですか?僕は、 美光裕太、 中学2年生です。」
(はぁ~名前にも 美 と入ってるほど 美男子だな~)
「裕太ね、よろしく」
「あの~、貴方の名前は・・・?」
「あぁ!俺は、斉藤晶、中2だ・・・よろしく。」
「はい、よろしくお願いします」
「夜は、危険だから部屋に戻ったほうがいいですよ」
「・・・危険って」
「・・・ 化物のことですよ」
「え!?でも、 化物はおもに昼 活動するんじゃ・・・」
「えぇ、そうですが・・・化物は夜に 獲物を見つけるんですよ」
「ま、まぢか!?じゃ、今日のチェンソー男も昨日の夜に・・・」
「そのようですね・・・。」
「恐ろしいな~」
「おっと、もう部屋に戻りましょう・・・目をつけられます」
「そうだな」
「それでは・・・。」
「おう、また明日」
裕太は、ドアを開け部屋に戻って行った・・・。
「俺も、早く部屋に戻らねーと・・・。」
晶はそう独り言を言って、部屋に向かった・・・。
「いつになったら、戻れるんだ・・・まぁ帰る場所なんて無いがな・・・。」
(おやすみ・・・なさい。)
3日目、死亡者・・・チェンソー男 出会った仲間 美光裕太 残り 5名
コメントください!
評価頼みます・・・。
4日目で・・・死亡者が・・・。