1 日 目
・・・目が覚めた。
周りに写った光景は・・・
(部屋・・・か・・・・。)
ここは確かに 部屋 だった。
部屋といっても、タンス、椅子、机、テレビ・・・などは置かれていない・・・。
(何のための部屋なんだ・・・。)
そう心に悟ってから、あたりを見回した・・・。
しばらく 部屋 を見回しながら歩いていると、壁に書かれた大きな文字が目に入った・・・。
ーーーー1週間、生き延びろーーーー
「なんだよ・・・これ・・・。」
文字をよく見ると・・・赤いインクか何かで書かれていることがわかった・・・。
恐る恐る・・・文字に触れてみると。
「-------!?」
・・・・・・・・・ 血、だった。
それは、まぎれもなく・・・ 血、 だった。
「な・・・なんなんだよ、此処!?」
晶は、慌てて此処から逃れようと外につながるドアを開けた・・・。
外には、ビル、家、車、道路・・・などは、無かった・・・。
・・・・・海だった。
ただの、海ではない・・・赤くて・・・異臭の漂う、海だ。
もちろん、海も・・・赤いインクが入ったバケツを放り投げて赤くなったのでは、ないだろう・・・。
これも、確実に・・・ 血だ。
まず、異臭のひどいインクなんて・・・この小さな世界には、存在しないだろう。
なに?一面が海だって?・・・そうだ、一面が 暗赤 の海だ。
・・・・・今、気付いた・・・隣に2つの扉があった。
晶が監禁されることとなった部屋も合わせると、計3つの部屋があるということだ・・・。
晶は、少しでも多くの人がいたほうが安全と判断して・・・すぐに隣の扉を開けた・・・。
・・・・・やはり、何もない 部屋 だった・・・前には、体育座りをした・・・少年?
「ね、ねー生きてますかぁ~」
「・・・・・・・。」
少年は、無言だった・・・。
「おい!聞いてんのか」
と、強がりながら少年の近くに行き胸元をつかみ上げると・・・。
「-----------!?」
少年では、なかった・・・。
・・・・・・・・・・・・・死体だ。
「う、うわっ!」
とっさにその子を離した・・・。
バタンッッ。
倒れこんだ男の子の顔は、目は白目、舌だらり、腹からは臓器らしきものが、とびだしていた・・・。
「おえぇぇえぇぇぇぇッッ」
その場で、晶は吐いてしまった・・・。
「・・・はぁはぁ、なんでこんな残酷な殺し方したんだよ・・・まだ、青年でもないのに・・なんで」
男の子を見たら、迅速で僕の頭の中に・・・母親、父親の顔が浮かび上がった・・・。
そして、迅速で頭の中が整理されていく・・・。
「・・・・俺が・・・殺ったんだ・・・俺が、母さんと・・・父さんを・・・うわぁぁぁあぁあぁ!」
晶は、・・・・・・泣いた。
「俺が・・・俺が母さんと、父さんを・・・殺したんだ・・・なんで・・・なんでなんだよ!くそぉ」
刹那!
キィィィッッ
「----!?」
扉が、開いた・・・。
・・・・・・・・人が立っていた。
「・・・・誰だ!?」
「・・・・・・。」
無言だった・・・。
「くそぉー・・・また、死んでるのかよぉ・・・頼むから返事してくれよぉ・・・。」
「・・・・・・泣いてるのか・・・君?」
「----!?」
返事が返ってきた・・・。
「な、泣いてなんかいねぇよ・・・それより、貴方は?」
「あ!俺か?俺は、 滝上志春、1つ下に住んでる」
「下!?下は 赤い海じゃないのか!?」
「おいおい・・・ここにはな~上に3つの部屋、下に3つの部屋、総計6つの部屋があるんだぞ」
晶は、細かく見回してはいなかった・・・ 暗赤の海に気をとられて下の部屋など数えてはいなかったのだ・・・。
「ま、まぢですか!・・・ってことは、計6・・・5人の人が住んでるってことか」
「あぁ、 残り 5人だ・・・。」
「・・・・残りって、俺らも殺されるのか!?」
「おそらくな・・・。」
「ってことは、この 6つの部屋のどこかに・・・殺人鬼が居るってことか!?」
「殺人鬼かは、知らないがな・・・。」
志春が言うには、この 6つの部屋のどこかに殺人鬼が潜んでいるらしい・・・。
だが・・・殺し方が普通の人が殺すような殺り方ではないらしい・・・。
どこか病んでるかのように、臓器をむき出しにして・・・酷いときには、内臓を 喰う らしい。
「それより、何で志春はそんなことを知ってるんだ・・・?」
「聞いたんだよ・・・。」
「誰から・・・?」
「・・・・。」
「・・・・・志春?」
「そいつから聞いたんだよ・・・。」
「・・・・!?」
「そいつって・・・この少年のことか・・・?」
「・・・・・・あぁ」
「・・・・・何でこの子は、そんなことを知ってたんだろう・・・?」
「そこまでは・・・・知らない。」
「・・・・とにかく、まずは人集めだ・・・一緒に来てくれる?」
「あぁ、わかっぜ相棒!」
「相棒って・・・そういえばまだ俺の自己紹介してなかったな・・・。」
「あぁ、そうだったな」
「俺は、 斉藤晶・・・中学2年生だ。」
「おぉ、中2か!俺より2つ下か・・・。」
「ってことは、貴方は・・・高1!?」
「そいことになるな・・・大丈夫、年上だからって気取ったりしないよ・・・。」
「・・・おう!信じてるぞ!」
「オーケー相棒さんよ!」
二人は、人集めをするために外に出た・・・。
「・・・思えばもう夜か・・・。」
「・・・早いもんだな・・・。」
「ここには、時計というものもきっと無いんだろうな・・・。」
「あぁ、無いさ・・・。」
しばらくの間、上3つの部屋の通り道を歩き回っていると・・・強い眠気に誘われた・・・。
「・・・やばい、志春・・・すげー眠くなってきた・・・。」
「・・・じゃ、もう部屋に戻るか・・・。」
「あぁ、そうだな・・・あ!でも下に殺人鬼が潜んでるかもしれないから・・・気をつけろよ」
「言われなくっても、わかってるよ・・・晶」
「そっか、じゃ・・・またな・・・。」
「おう、おやすみ・・・。」
そう言って、2人は自分の部屋に向かって歩いていった・・・。
1日目・・・死亡者 少年 出会った仲間・・・滝上志春 残り5名
コメント待ってます・・・。