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とにかく焦って、俺は、彼女から目をそむけた。

しかし、俺は、気付いた。

「これは、チャンスだ。」

今なら、彼女を自分一人で独占できる。そう悟った。

「独占禁止法に違反し、今から大屋さんを寡占します。公正取引委員のみなさん、怒らないでね~。」

あまりの興奮と喜びで最近習ったばかりの単語を使ってみた。

しかし、まずかったのは、その後。何も考えずに独り言をいったので

「えっ、私をかせんする?かせんって何。」

聞こえていたようだ、だが、今までの話には、なかったが彼女の頭脳は、お世辞にも優れているとは言えない。

まあ、そこがかわいいのだが、これが、幸いして俺が言ったことの意味を知らない。ただ面倒くさいことになった。

「何?かせんって?おしえてよ~。」

彼女は、俺に詰め寄る。心臓が激しく揺れる。

「ねぇ~。聞こえてるの?」

ついに、腕を掴んできた。ちょうどそのころ、心臓が爆発した、様な気がした。

「あっ、まさか意味を知らないとか」

「しってるよ~。」なんて心の中で、叫んでいたが、これはまさに、神が、私に与えたチャンスだった。

そう。知らないことにすればいいんだ。

「う、・・・うん、し、し、知らない。」

今、この世界中どこを探しても、俺みたいな純粋なしゃべり方をする奴は、おそらくいない。ただ、このチャンスをものにしたのか。

「キミって、バカなの?」

思いがけない質問に、後ろから足カックンをされた様な気分になった。そうだ、さっき、彼女の頭脳をバカにしたが、俺の学力も、学年の4分の3より下だ、通知表もアヒル(2)や煙突(1)しかない。人のことを言える立場ではなかった。だが、これは彼女と仲良くなるチャンスだ。腹をくくって、小さな声で言ってやった。

「当たり前だろ、バカで悪かったな」

かまずにいえた。すると彼女は

「怒らなくてもいいじゃない、かわいいわね。」

右のほうをつつかれ、もう放心するしかなかった。

「じゃ、私帰るわね、バイバイ」

と彼女は言い、その場から姿を消した。

「ふぅ」と息をなでおろし自分も帰ることにした。

帰り道の足取りは軽いのか、それとも重いのか、それはだれもしらない。ただ一つわかる事は、一歩前進したという事。充電完了の太陽に背を向けて。


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