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エルレイス  作者: ルト
第一章 第一話
3/27

課題遂行

 樹海のなかに一歩入ると、途端に埃っぽい湿った匂いにふわりと包み込まれた。

 木漏れ日は思いの外弱く、遠くや影になっているところはかなり暗く見える。木の根を踏まないよう足元に気をつけつつ、木を避けて歩く。

 何度も実習に使われているからだろうか、踏み分けられて獣道のようになっている。

 前を歩くセフィリアのマギマキカが急に進路上に出てきた。張り出した枝を避けようとしたらしい。

 機械の足が腐葉土にめり込む音がさざなみのように絶え間なく聞こえる。


「結構狭いな。気をつけろ」


 セフィリアが声を上げる。

 リュウはいつの間にか先頭を奪われていた。背後ではシジマが銃創の残る木を眺めながら着いてきている。

 前を歩くセフィリアの機体を見る。

 と、突然妖精がセフィリアの声を上げた。


『なあ、リュウヤ・オオギリ』


 うわ、という悲鳴を飲み込んで、フロントアーマーの上で回る黄緑の光を見る。

 遠話だ。妖精を介して遠い距離同士での会話を実現する機能である。

 リュウは黄緑の光に声を返す。


「どうした」

『いや、雑談だ。……お前は、予科軍学校の出身だよな? 後ろのテイルリングもそうか?』

「ああ、よく知ってるな。シジマのことなら、そっちもイエスだ」


 リュウは驚きながらも答えて、考える。なんでそんなことも知ってるのだろう。

 ざら、とセフィリア機の肩を枝が擦った。


『予科軍学校を出た者はみんなお前くらい上手いのか?』


 なにが上手いのだろう。森歩きか?


『マギマキカの操縦だ』

「ああ……。そうだな、結構みんな動かせるはずだ」


 いちおうこれでも操縦に関しては成績上位だったが、それでも全員一定の水準はある。

 正直言って、セフィリアよりは上手い。


『そうか』


 セフィリアは沈んだ声でつぶやいた。


『情けない話、私はマギマキカが不得手でな。それでも訓練は積んでいるのだから、大丈夫だと思っていたのだが……皆の動きを見て、少し、驚いた』


 言葉に詰まる。

 リュウは少し悩んで言葉を選んでから口を開いた。


「マギマキカにだって向き不向きはある。それに一番大事なのは技術じゃなくて、判断力だ」


 そう告げるとセフィリアは小さく笑った。


『それは、少し自信があるつもりだ』

「そいつは何よりだ」


 リュウはそう答えつつ、皇女も悩んだりするんだなと思った。

 急にセフィリアが小さな声を上げて歩みを止めた。リュウは左腕を軽く上げて、後ろのシジマに合図しつつ足を止める。


「どうした?」

『道が分かれている』


 脇にどいて前を空けて見せた。

 なるほど確かに道が二股に分かれている。道といっても元々が獣道のようなものだ。ここから見たのでは、道の先が曲がっているのも危うく見落としそうになる。


「うかつに進んだら戻れなくなるかもな」

『分かれ道かー。目印とか地図とかないの?』


 指定区域を俯瞰した画像ならあるが、それではあまり当てにならない。

 周囲は木々が密集してますます深まっており、見通しも利かない。目印になるようなものもない。考えてみれば方位磁針もないのだ。外されている。


『さりげなくやばい?』


 シジマがぽつりと言った。

 その何気なく吐露された危機感にセフィリアは答えを返す。


『そうは言うがな、フラッグとの相対距離を測ることはできるんだ。目的地までなら行けるだろう』

「帰りに困りそうだけどな」


 リュウの言葉に息を詰まらせた。

 最悪、獣道を自ら作りながら進まなければならないかもしれない。


「何か分からないのか、テイルリング」

『分かるわけないじゃん。亜人じゃあるまいし……こういうときフンティスとかなら見つけられるのかな』


 鼻が利くとか目がいいとか、そういう特性のある亜人であれば確かに、彼らにしか出来ない方法で打開できたかもしれない。

 しかしこの場にいるのは人間と霊人だけだ。

 リュウは頭をかいて分かれ道を見比べた。

 当然なんら見当もつかない。こうなったら、


『……まあ、どうせ手がかりもない。どこに進んでも同じだ』


 セフィリアに言葉を取られた。リュウは歩き始めながら同意の言葉を放る。


「そういうことだな。じゃ、適当に進むか」


 セフィリアが小走り気味に前を取った。そこまでして先頭がいいか。

 と思っているとセフィリアから遠話で告げられた。


『すまんな、こういうところを進むのは初めてだから、出来る限り経験を積みたい』

「ああ、それで前を歩きたかったのか。そういうことなら先に言え」

『ん、申し訳ない』


 最も危険かつ責任が重いのは先頭だが、同時により多くのことに気づくことが出来る。

 教練のためと思えば先頭を進むのは、貴重な経験を少しでも多く積むということで重要である。

 周囲はやはり樹海が続いており、似たような景色に距離感と方向感覚が狂ってくる。足元を見て、下生えに覆われて隠されつつある踏み固められた獣道を確認する。

 続いて右に目をやって、不意に奇妙なものが見えた気がした。


「……ん?」


 銀色の、鉄だろうか。木々に隠されて見えない。

 セフィリアは特に何か気づいた様子はなく、獣道に注意して慎重に歩いている。

 リュウは隊列に気を払いながら目を凝らす。

 木をよぎる合間に見える。動く様子はない。おそらくマギマキカのようだが、装甲が錆びついている。残骸かもしれない。

 ふと前を見ると道から外れそうになっていた。慌てて戻る。もう一度振り返って目をやる。やはり擱座(かくざ)しているようだ。しかも装備が残っている。


『リュウ、どうしたの?』


 挙動不審な動きを見てシジマが問いかけてきた。


「ああ、マギマキカの残骸みたいなものが見えて……。すまん、ちょっと見てくる」


 目にしたものを口に出して言ったせいか、無性に気になって我慢できなくなった。リュウが隊列を外れて木々を避けて走る。


『ああっ、ちょっと!?』

『あ、おい、勝手に離れるな!』

『げ、皇女様も!?』


 木を交わし枝を潜り根を飛び越える。

 まるで野犬が走るように滑らかに、入り組んだ樹海を駆け抜ける。

 倒木で築かれた山に機械の右腕を突いて駆け上がり、ふわりと飛び越えた。着地。


「これか……」


 まるで座ったまま眠り込んでしまったかのように、その古い錆びの浮いたマギマキカは放置されていた。

 右足は歪み、左肩は半ば外れかけている。割れたフロントアーマーには拾八と番号が振ってあった。かつての訓練機だろう。

 その脇に小さく「MN-3 KARIOTE(カリオテ)」と刻字されている。

 同じ機種ということは、そう古いわけではない。


『何をしているんだ! ん、それは? マギマキカ?』

「どうもそのようだ」


 リュウはマギマキカの横に機体を向ける。

 残骸の背部に銃が残っていた。剣はない。紛失したのかもしれないし、近くに落ちているかもしれない。

 だが、どうせ訓練剣に用はない。

 操縦桿を向けて、両手を向ける。

 武器を固定するラックの内側には緊急解除用のレバーがついている。銃を支えつつレバーを操作し、慎重に取り外す。

 錆びは浮いていたが、弾倉に弾は入っている。銃口も撃鉄も使う分には問題がなさそうだ。

 少なくとも、暴発や爆発が起きるということはないだろう。

 それほど古いものではないことと、木の陰で風雨に晒されにくかったことが幸いしたのだろう。見た目ほど痛んでいない。


『それ、持っていく気か?』

「まあな。この機体には銃がないから、役に立つだろう」


 ふむ、とセフィリアは息をついている。見れば操縦桿から手を放し、腕を組んでリュウを見ていた。

 銃を右の空いているラックに固定しながら、セフィリアに言う。


「操縦桿からは片時も手を離さないほうがいい。マギマキカは自分の体と思え」

『……まあ、いい。さっさと戻るぞ』


 何か言いたいことを飲み込んで、セフィリアはもと来た道をゆっくりとたどる。

 リュウは走ってそれを追い抜いた。


「ただの寄り道なんだからのんびりしない」

『な、おい! ったく、どこを見て走ればあんなにスムーズに行けるんだ』


 セフィリアは小さく愚痴りながら後に続く。

 獣道を見失わないように目印として待っていたシジマに礼を言う。返事代わりに昼食をおごる約束を取り付けられたが、仕方がない。

 先頭がようやく戻ってきて、行軍を再開した。

 再び樹海の中を泳ぐように進むリュウたちだったが、その歩みはまたすぐに止まることになる。

 川だ。

 樹海の中に広い川幅を取って流れている。水が濁っていて水深は分からないが、流れはなかなか速いようだ。

 そしてその川に腐りかけた橋が架かっている。

 セフィリアはそれを眺めて細いため息をついた。


『橋、か……』

「これ、落ちるだろ」


 リュウはマギマキカの腕を伸ばして散乱している角材を拾った。

 もとはこの橋の手すりだったようだが、いつしか崩壊したらしい。


『フラッグはどっちなの?』

『どうも、この先のようだ』


 うわあ、とシジマは作業が終わりかけたところで追加の作業を積まれた平社員のような声を出した。

 マギマキカは水に弱いというわけではない。しかし二足歩行のため、流れや滑りやすい川底は苦手だ。体を濡らすと体力を消耗するうえ、万一流されでもしたらどうなるか分からない。


「一応、回り道でも探すか」

『そうしてみよう』


 セフィリアが同意した。ダメで元々、と歩き始める。

 川に沿ってとりあえず下流へと歩を向ける。

 岸は浸食され、まるで川の上にせり出しているかのようになっている。あまり岸の縁を歩くのは危険そうだ。


『む、何かいる?』


 セフィリアが唸って右手を広げた。立ち止まる。

 脇から覗くようにセフィリアの見ている先をうかがう。赤い光が見えた。

 四足で体を支え、本体に赤光灯と一対のマニピュレータを持つ。赤い光は目だ。あれはその反射で物を見ている。

 自律兵器。

 仮想敵として事前に妨害が予告されていたものだ。それが二体いる。

 しかし、実に厄介なことに、それは太い角材で作られた頑丈そうな橋の前を陣取っている。


『どうする? 突破するか?』

「突破よりは排除のほうがよさそうだ。川幅は短くない」

『伏兵がいるかもしれない』

「そうだな。そのときは改めて突破しよう」


 セフィリアに端的に言い返し、ほとんど行くつもりで前傾しかけたリュウにシジマが問いかける。


『それはいいけど、仕留められるの?』

「……支援できないのか?」

『したいのは山々だけどねー』


 普段通り、突撃するリュウをシジマが魔術で支援するという戦術を期待していた。

 シジマは自分の機体を見下ろして苦笑する。


『魔術増幅するとうるさいよ。むき出しだからね』

「そうか……サプレッサがついてないのか」


 この訓練機は必要最低限どころか、非武装(ボールド)に近い。

 最初から兵装に頼らず、ありものと技術と知恵工夫で乗り切れ、と言うことなのだろう。


「まあ、大丈夫さ。いいものを拾ったからな」


 リュウは笑った。こういうときのために、わざわざ残骸に寄ってまで武装を手に入れたのだ。


『でも、二体同時には落とせないだろう?』

「一体は頼んだ」


 セフィリアに言い捨てて、リュウは銃器を操作する。

 錆びついた銃身を無理矢理動かし、最初から装填されていた弾を捨てる。薬室に弾丸を送り込み、機関部を捻り撃鉄を引き上げる。セレクターはセミオートに押し込む。予想通り本体制御機能(コネクタ)接続不可(デッド)自動照準予測(ダブルロック)起動(オート)に、照準器(ポインタ)受動誘導(パッシブ)を設定する。

 やはり動作に関しては問題がなさそうだ。


『じゃ、ボクから行くよ』


 シジマが短く言い置いて、木陰から飛び出した。獲物を見つけた猟犬のように駆けながら訓練剣を取り、抜き打ちのように自律兵器に突き刺す。

 同時に銃口は、シジマに反応して振り返りつつある自律兵器を捉えた。リュウの目に映される弾道予測(ライン)は自律兵器の赤い瞳を(ポイント)している。

 引き金を引き、銃は断続的に火を噴く。

 連なって放たれた六発の弾は、五発が自律兵器を貫いた。


「よし、突破だ!」


 リュウはセフィリアに発破をかけて、先ほどのシジマと同じ動きで飛び出した。

 下生えを飛び越えて着地する。

 機体重量の衝撃は脚部関節の緩衝装置だけに頼らず、全身を大きく動かして接地時間を長く引き延ばし衝撃を分散させる。片腕をついて傾いた体勢を立て直し、同時に支点にして方向転換。橋に機体を向ける。ペダルを踏み変えてギアを入れ脚部関節の圧力を変更し脚力を強め、慣性制御を生かし駆動は抑える。走行地形は固く安定した地面ではなく木製の橋であるため、蹴破らないよう着地と跳躍の馬力をフットペダルで適宜微調整。

 先に橋に到達していたシジマは、橋を渡り終えて剣を手に周囲を警戒している。


『敵影なし』

「了解。セフィリアは大丈夫か?」

『ああ、問題ない』


 セフィリアも橋を渡って来た。

 ここからはしっかりと土を固められた道になっている。道幅はマギマキカ一機が余裕を持って歩ける程度しかない。


『フラッグとの距離は遠くない。行こう』


 セフィリアが先頭に出て歩き始める。

 ああ、と返事をして、ふとリュウは振り返った。

 少しずつ傾いて弱まる日のもとで樹海が暗く沈んでいる。風は木々の上方を揺らすのみで、リュウには肌を撫でるほどにも感じない。前を行くセフィリアのマギマキカが土を踏み込む音だけが存在している。

 シジマが遠くを見るリュウと視線を同じくして問いかける。


『どうかした? 何かいたの?』

「いや、なにもない」


 もう一度木々の合間に目を走らせて、リュウは答えた。セフィリアの後を追う。

 シジマは首をかしげて樹海に目を向け、やはり後を追いに急いだ。


 その背を眺める一対の目があった。

 頭を低く身を伏せるその影は、草葉の陰に隠れて、その姿を容易に悟ることはできない。

 しなやかな身をくねらせて身を起こし、細く柔らかな四肢で闇の合間を縫う。マギマキカが遠ざかっていくのを確認すると、音もなく跳ねるように走り去った。

 さらに目を通していただき、ありがとうございます。

 あとがき案内役は私ギシカノレムが担当させていただきます。本編とは別枠で説明を行わせていただいております。

 今回のテーマは地方自治制度。


 ニースヘリア王国は王を擁立するように見えて、中身は律令議会制です。

 とはいえ王政の名残りはそこかしこに残っていて、特に地方自治体の形式は中世の貴族制と似ているままです。私腹を肥やさずに市民に還元すれば「いい政治」ですからね。

 ですがそのまま専制政治というわけにもいかず、条例発布に関する監査として、選挙によって決定される地方議会が作られます。

 条例を決める際には議会の承認が求められ、条例案は必ず貴族から議会に提出されることになっています。議会の側から必要性を認めて条例を作りたいと思ったときは、貴族にこの条例を議会に出してくれと渡されるわけですね。貴族は必要に応じて却下したり修正したりと条例を検討して、議会に再提出。承認されれば発布されます。

 行政府は議会が兼任し、議会員から各行政機関の長が決定されることになります。このとき貴族は介入する権利を持ちません。まあ、地方自治体なのでこのあたりは「なあなあ」で決められることも少なくありません。議会の規模が国会と違いますからね。

 市民の直接請求権に基づく解職・解散請求ができるので、問題があったら対応するという後手の形になっています。


 さて、ここで非常に重要な点があります。地方統治のトップとなる貴族の選出方法です。

 本来なら選挙で決められるべきでしょう。ですが、ニースへリア王国では貴族は基本的に世襲制を守っています。これは法令に規定されたことではありませんけどね。

 問題は、継承権保持者は早いうちから政治のなんたるかを学ぶ義務が発生することです。

 貴族の条件としていくつかの義務が設定されています。それは通常の義務教育に加え専門の政治学習、裁判所における過去の判例の学習、さらに二年以上の留学が義務付けられる、となかなか過酷です。

 市民の直接請求制度に基づく解職請求もあるのでもできますが、この制度だけですとひとたび失脚すれば政治的空白がざっと三年近く発生してしまいますよね。

 第三委員会という、この貴族候補条件を満たしたもので結成される委員会があります。基本的には彼らが条件達成の証明書を発行することもあって、継承権保持者の教育も担当したりしています。

 貴族が失脚した場合、彼らの中から選挙で決定されることになっているのです。

 その第三委員会は、地方自治制においては委員会員による任命で決められてしまうので、貴族がやたら多いのです。市民は任命の発表を受けての支持不支持という形で決定に介入します。

 なお、この貴族候補条件の証明書は継承権保持者にだけ発行しているわけではないので、高学歴者はついでのようにもらっていたりします。

 ちなみに第一委員会は公正選挙委員会、第二委員会は行政諮問機関だったりします。


 この政治形式は、立憲君主制と似ています。まあトップを立てて議会でサポートしたり正当性を保証したりする、という意味ではそのままかもしれません。国政を地方にスケールダウンしただけでしょう。

 その政治のスケールが国政に及ぶと少々変わってくるのですが、皇女が物語に出ている関係上、詳細は伏せたいと思います。というか、どうせ本編で説明しますからね。


 今回はこの辺りで。

 さて、今回、順調に実習を進めるリュウたち。皇女との共同活動も思ったより問題がなさそうです。

 この調子で実習を達成することができるのでしょうか?


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