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エルレイス  作者: ルト
第一章 第一話
2/27

学生生活

「それにしてもリュウ、災難だったねえ」


 昼食を終えて、三つの人影が軍学校敷地内の歩道を歩く。

 辺りを満たす青々とした芝生や植木の周りを、ときおり気ままな色をたなびかせる妖精がたゆたっている。

 シジマの他人事のような労いに、リュウは口を曲げた。


「全くだ。お前らも他人の振りしやがって」


 シジマは言葉を返さず苦笑する。

 対してカバネは、銀色の体を日光反射で輝かせてひょうきんに肩をすくめた。


「皇女の覚えもめでたく、素晴らしいことではないですか、リュウ」

「じゃあお前も名乗り出ればよかっただろ。一発で顔覚えられるぞ」

「勘弁願いたいですな。お貴族サマならともかく、皇女とクラスメイトなぞという栄誉は、平民には厄介なだけでありましょう」


 カバネは大げさに両手を広げて、全身でやれやれという気持ちを表現する。

 その言葉は全く事実だった。皇女と顔見知りになったところで、偉くなるわけでもなく、箔が付くわけでもなく、まして何か実力が付つわけでもない。今後の生活に付いて回る事実と比べ、利点など将来酒の席で自慢するくらいのものだ。

 リュウは口を尖らせてぼやく。


「大体、なんだって皇女サマが一般市民に混じってお行儀よく軍学校に通うんだよ」

「いいじゃん。ロマンスが始まるかもしれないよ? 身分を越えた愛! 美しいね」


 猫耳を震わせてシジマは笑う。

 一歩前に出たカバネが両手を広げて舞台役者のように声を張る。


「おお、皇女よ、私は貴方の騎士となり、身命を賭してお守り致します!」

「嗚呼、リュウ、私は貴方が騎士となり、生命を賭けて別れるのは嫌だ!」


 シジマはカバネの前に立ち両手を組んでさも悲しげに首を振る。

 リュウは足の裏でカバネを蹴り飛ばし、シジマの頭をはたいた。

 シジマは叩かれた頭を押さえてチロリと舌を出す。

 腰を押さえて立ち上がったカバネは無表情でリュウを振り返る。


「リュウ、本気で蹴りませんでしたか?」

「うるせえポンコツ」

「誰がポンコツなものですか。いいですか、機巧人形(ゴーレム)にヒトと遜色なき知性の妖精を重ね合わせたこの機巧人間(ゴレーミアン)がカバネ、すでに口をすっぱくして申しましたが、別名『魔導累算式超高度演算型精霊化電脳搭載実験機』と言いましてつまりこの示すところは」

「うるせえ『魔導なんたら(ポンコツ)』」

「聞いて!?」


 聞く耳持たない。

 見事にスルーされたカバネが肩を落とすのに苦笑しつつ、シジマはやぶ蛇を避けて声をかけない。耳を立てて話を変える。


「それにしても何で気に入られたのかな。普通、逆だと思うんだけど」

「まあ、確かに普通負かされたら怒るよなあ」


 そうならないのが不満なわけではなく、むしろ万感の思いをもってこれでよかったと言えるのだが、しかし腑に落ちないものは仕方がない。

 とはいえリュウたちの考える普通とは、過度に脚色され揶揄されるサブカルチャーのなかでの皇族だ。現実を知っているわけではない。

 シジマが揶揄するように横目でリュウを見る。


「リュウが凄腕のパイロットって言うなら、まだ認めるのも分かるんだけど。ねえ?」

「うるせえよ、悪かったなシジマにも勝てない腕で。いつか勝つからな」

「ふふふ、いつでも受けて立ってあげるよ」


 余裕のある笑みを返されて、リュウは密かに歯噛みする。

 シジマは先の模擬戦でも、相手と準備体操でもするかのように、終始防御側でありながら主導権を握った戦闘を繰り広げていた。

 そのことを冗談以上に決してしないシジマは、クスリとからかうように笑う。


「こんなことなら負けてればよかったかもね?」

「馬鹿言うな、誰が好き好んで負けてやるもんか。大体あんな下手くそに負けてたら兄貴に笑われる」


 ふん、とシジマの提案を鼻息で吹き飛ばす。

 話題に出てきた人物を連想して話が移る。


「兄って、ああ、セヴェリさん。そういえば最近会ってないなあ」

「いつも元気に引きこもってるしな」

「それはまあ、仕事柄」


 あはは、とシジマは笑う。

 連想してまた話が移る。


「今年も奨学金、取れるといいねえ」

「全くで。お前くらいマギマキカが上手いといいんだけどな」


 さりげないつもりの激励を軽く受けてリュウは言う。

 リュウは予科軍学校の頃から、奨学金を基準すれすれで通っている。精一杯取り組んでも、全額免除の優秀者枠にまで滑り込むことは出来ない。

 セヴェリに学費を負担してもらっているから、その負担を少しでも軽くしてやりたいと思っていた。

 気恥ずかしくて話題にしたくないリュウの志には深く触れず、シジマは笑って言い返す。


「ボクの腕はそう簡単に抜けないよ?」

「抜かせ、吠え面かかせてやる」


 リュウは好戦的に笑う。 

 それはそうと、とシジマは唇に指を当てて思案する。


「皇女様も本当に同じようにマギマキカに乗るんだねぇ。この分だと講義とかも完全に同じなのかな」

「特別扱いしない、なんて皇族相手にありえるんでしょうかね」


 復活したカバネが話題に混ざった。

 シジマが猫耳を伏せて笑い、対外的に言われている答えを返す。


「いちおう、律令で国民平等を謳っているから、皇族も特別階級にしないっていう建前はあるんだろうけど……」


 呆れたと言わんばかりにカバネは芝居がかったしぐさで頭を抱えた。

 誰もそれが本音とは思っていない。

 カバネがおよそ正解と思われることを言う。


「実際のところ、皇族サマにはわざわざ別で教育を施すような国庫がないだけでしょうな」

「まあ、ねえ」


 シジマは控えめに笑ってうなずく。

 議会制度を取り入れた王権国家、ニースヘルンはしかし、国庫が逼迫していた。

 テロ対策や社会福祉、労働保障に辺境への情報化推進、福利厚生に行政サービスとお金が消える余地は掃いて捨てるほどある。近年は隣国のウィルデルン民主共和国との情勢が不安定になっており、さらに国債が加速することは目に見える未来としてあった。

 そもそも、末妹(セフィリア)のような、皇太子などに比べて位の低い皇族を軍に入れるという発想自体が、少々古い。

 カバネの言う特別扱いとは、成績の面についてだけだ。それ以外、経済的な面で"特別扱い"は、そもそも「できない」のである。

 リュウは真綿で首を絞められるような圧迫感を錯覚し、ため息をついた。


「どうしてこんなに、社会ってのはうまくいかないのかねえ。ニュースを見ても不祥事だなんだと」

「ホントだよねぇ。またセンスフォーカス社にテロがあったとか言うし。また税金は足りないとかさ」


 シジマが話に乗って、真面目ぶって世相を語る。

 賢しげに肩をすくめて見せて、カバネは言葉を返した。


「どこへお金が消えてるって、それは、官僚サマのお懐でございましょう」


 暗い話題になり、場の空気もよどんでいく。

 でも、と顔を上げたシジマが火を投げ込む。


「軍拡が進んでるのは確かみたいだよ。アルクサイバー社の次世代機を軍が正式採用したし」


 全駆動機甲外殻オタク(シジマ)は、ねこじゃらしを目前で振られた猫のように目を輝かせている。

 軍の話はいまや他人事ではなく、リュウはその話題を振られた真意を汲み取った。


「ってことは、軍学校(ウチ)にも来るのか、次世代機」

「そうみたい。駆動系を刷新した第四世代型、バウンサー! 機動性を重視しつつも装備拡張性をさらに向上させた、マギマキカの新機軸! 乗ってみたいね!」


 あまり放置するとまた話が止まらなくなる。リュウは話題を逸らそうと口を開いた。

 だが、ふつとシジマは興味を失ったように言葉を止めた。

 静かな目で空を見上げる。


「なるのかな、戦争」

「ならないだろ。戦争」


 リュウは同じく空を見上げた。カバネも倣う。

 空は馬鹿のように青く透き通っていて、どこからミサイルが飛んできても見えそうなほどだ。


「おーい、リュウヤ!」


 遠くから声をかけられ、リュウは視線を下ろして道の先を見た。

 いつしか芝生は終わり、右手に植え込みと並木が連なって左手側は土手を越えた先に校舎がそびえる。遠く道の先にはマギマキカの並ぶハンガーが見える。次の実習はそこに集合だと言われているわけだが、さて。

 そこから人影が走り寄ってきている。

 リュウの視線を受けて、手を振ってくる。

 見なかったことにした。

 カバネが現実の重みを持って肩を叩いた。

 道の先からは、件の皇女様が走るような速さで接近しているのだった。


「おい、無視することはないだろう。ええと、リュウヤ、でよかったよな?」


 名前を間違えたと思ったのか、不安そうに首をかしげる。

 いや、と目を逸らしたまま答えて、リュウは腹を決めた。セフィリア皇女を正面から見据えて対峙する。


「ああ、リュウヤで間違いない。それで、どうしたんだ?」

「ん、ああ。次の実習の時間が繰り上がるそうでな」


 セフィリアの告げた内容に、シジマは顔を強張らせた。


「げっ、それホント? 何時になったの?」

「もう始まっているぞ。なぜか知らんが、連絡が行かなかったらしいな」


 リュウが顔をしかめ、表情のないカバネは首を曲げてうつむいて不服を表現した。

 軍学校における時間と規律の比重は大きい。遅刻はあまり初日からやりたいことではなかった。

 ただでさえエルニース軍学校は士官学校や陸軍学校などを兼ねるため敷地が広い。そのうえ大型で事故も少なくないマギマキカを運用する、巨大な訓練場を併設したハンガーは少々どころではなく距離がある。


「まずいな、急ぐか」

「ああ」


 なぜかセフィリアが同意し、全員わらわらと走り出す。

 リュウは傍らで金髪を躍らせるセフィリアを見て、内心で感心していた。

 カバネはともかく、リュウは予科軍学校に行く前の七つのころから鍛えている。マギマキカは十一歳の予科軍学校から基礎を叩き込まれていた。

 戦闘駆動するマギマキカについていくのは、それだけの訓練を必要とするからだ。

 それだけの訓練を積んできたリュウは、体力には自信がある。シジマも霊人のテイルリングとはいえ十分な体力を持っている。カバネについては言うに及ばない。

 そんな三人の走りに、皇女はピッタリと着いてきている。

 さすがに少々きつそうだが、ハンガーまでの距離程度で息が上がるようにも見えない。

 この皇女さんは、存外大したものだ。お家の都合で嫌々軍に入るというわけではないのかもしれない。

 ハンガーに飛び込むと、教官の睨みに迎えられた。伴った人物によるものか、好奇の視線も少なからず刺さる。

 しかし、連絡が行き届いてないというのは本当のようだ。三十名のクラスだが、他にも数名遅れている者がいるらしい。そのためか表立って何か言われることはなかった。


「実習に関する説明は先に来たものに聞け。指定区域と達成目的を説明する」


 相変わらず教官は平坦な声で言い、傍らに立体映像を出した。とはいえ今映しているのは単なる平面画像だ。

 鬱蒼とした森が映し出されている。

 画像を見るリュウに思い当たるものがあった。これは演習用に森林保護されたエルニース軍学校の敷地だ。

 別の画面に上空から森林を映し出した映像が出る。


「指定区域内において、三名ずつの班に分かれて、仮想敵に対処しつつ目標地点のフラッグを持って帰還する。詳細は各自確認しろ」


 新たにいくつか画面が浮き上がった。

 目標地点らしい木造の古い小屋と、その中にあるフラッグ。別の画面には四足で体を支え、本体に赤光灯と一対のマニピュレータを持つ、蟹のような自律兵器も映されている。

 教官は映像を出すだけ出すと、一同に目を向けた。

 冷徹だった表情が、そこに至ってニヤリと笑みを作る。


「ひとつ忠告するが、仮想敵の自律兵器は容赦をしてくれないぞ。去年の怪我人は十六人だが、今年は何人になるかな」


 にわかにざわめいた。

 クラスは総勢三十名なのだ。そのうち十六人となると、半数以上が怪我を負ったことになる。

 静かに、教官は一喝する。

 いつも通りの平静な無表情で画面を消し、一同を見回す。


「私からは以上だ。では全員マギマキカに搭乗しろ」


 指示を受けてめいめい奥に整列するマギマキカに向かう。


「なんか、おっかない先生だよな」


 その中にまぎれ、リュウがこっそりと二人に耳打ちした。

 シジマは声を立てず猫耳を立てて同意する。カバネも無意味に両手を広げて何らかの感情を表現した。

 教官がこちらを向いた気がしてリュウは背筋を伸ばす。

 教官の顔はそのままリュウの方向を通過して、ハンガーを見渡した。

 内心ホッと息をつく。

 生徒が乗るマギマキカの振り分けは勝手だった。リュウは拾六(16)と書かれたマギマキカだ。


 魔導式全駆動機甲外殻(マギマキカ)は両足をそろえて前かがみに腰を下ろす、いわゆるうんこ座りで待機している。

 まず搭乗席前部についたグリップを握り、ふくらはぎに当たる部分に足を乗せる。腰に当たる部分に足をかけて登り、体を反転させ、座席に腰を下ろす。

 シートベルトはへその位置にあるバックルから放射状に両肩、両足、腰を固定するような形状で、バックルのボタンを押すと一斉に全て外れるようになっている。

 マギマキカの腿にある穴にはフットペダルがあり、足を差し込むようになっている。ペダルはマギマキカの膝より高い位置だ。

 それぞれ三つあるペダルのうちひとつを両足で踏み込み、搭乗者の肩の上あたりに来るレバーを一度引き込む。

 これで本体の起動が始まる。

 同時に胸部を覆うフロントアーマーが下りてくる。

 続いて両腕をマギマキカの肘より少し上まで続くポケット状の穴に入れて、操縦桿を握る。

 操縦桿に四つあるボタンとレバーのうちレバーを引き込むと、腕や足のアーマーが搭乗者に合わせて自動調整される。脛や足首に軽く締め付けるような感触がある。

 本体の起動が完了次第、総合的にマギマキカを制御する管理妖精(メインシステム)が搭乗者の視界の隅に現れる。

 これで搭乗が完了する。


「よし」


 リュウはマギマキカの起動を確認して、立ち上がった。ほぼ同時にマギマキカに乗り込んだ連中が動き出す。

 体を捻って左右を見る。シジマもカバネも体を起こさせている。

 教官はうなずいて、声を張った。


「では全員、私に続け」


 リュウはその背中を追いかけて歩き出す。

 ぞろぞろとマギマキカが行列を作って足音もまばらに歩いていく。軍隊の行進であれば勇猛なその姿が滑稽に映るのは、搭乗者の不安と緊張が忠実に動きに現れているからだろう。

 目的地の森林は土を固めた道の果てに見えている。山の麓に広がっているようだ。


「班分けってどうなってるのかな」


 隣に並んだシジマが尋ねてきた。

 そういえば確かにそのことは聞いていない。


「どうせ適当なんじゃないか? 先着順とか名簿順とか」

「そうかな? うん、そうかもねえ」


 シジマは困ったように笑う。

 確かに自由に組めるのなら、リュウは知己の三人で組みたかった。

 どちらもかなりの技術を有するうえに、付き合いも長いので自由に動くつもりでも連携が取れているからだ。


(まあ、誰と組んでも、なんとかなるだろ)


 リュウは気楽に考えることにした。

 やがてたどり着いた森は、間近で見るとなおいっそう暗く深く、樹海と呼んでも差し支えないだろう。

 湿った空気が独特の木と土の匂いを持って漂っている。動物はおろか、虫の声も聞こえない。奈落の闇のように沈黙していた。

 リュウが樹海に目を奪われている間に、教官は全体を見渡した。


「全員着いたな。止まれ。順番は前から数える」


 一、二、三、お前たちは一班。一、二、三、お前たちは二班。本当に適当だった。

 目の前で班を切って、教官は四班を数える。

 リュウ、シジマ、セフィリア。お前たちは四班。

 ん?

 振り返って教官を見る。教官はカバネを数えて五班と通告していた。


「お前たちと同じ班か。よろしくな」


 セフィリアが搭乗席から顔を覗かせて、端正な口を緩ませて笑った。


「ああ、よろしく」


 無心のまま答えを返して、リュウはシジマを見る。

 彼女は猫耳を空に引っ張られるかのようにぴんと立てて、引きつった笑みを浮かべていた。

 リュウは改めて、同じ班になった後ろのマギマキカを見る。

 皇女様がそこにいた。

 え、まじで?


「一班はもう行け。五分後に次が入れ」


 数え終わった教官が無感情に大声を上げた。

 引き続き目を通していただき、ありがとうございます。

 あとがき案内役は私ギシカノレムが担当させていただきます。本編とは別枠で説明を行わせていただいております。

 今回のテーマは学校制度。


 ニースヘリア王国はこの時代になっても王を擁立する旧体制に見えますが、中身は律令議会制と大差がありません。

 なので教育制度も当然のように義務教育制度として普及しています。

 とはいえ現代日本のような高等教育まで一般に浸透してはおらず、より早くから専門の職業学習が始まっています。

 具体的に説明していきましょう。

 まず就学年齢は六歳。初等教育学校、初学校などと言いますが、こちらで五年間、読み書き四則演算の識字教育とその他基礎教育を行います。十一歳から、予科軍学校のような中等専門教育か、一般の中等教育学校に移り、四年間学びます。その後十五歳で各種職業訓練の専門学校に行き、三年間学んで社会人となります。成人年齢も十八ですから、だいたいその頃が一人前の目安でしょう。

 高等教育、つまり大学校も存在しますが、あまり人気はありません。必要な発展学科教育は職業専門学校でも行われていますから。

 蛇足になりますが、予科軍学校は元々は初等教育学校も組織内に含んでいたのですが、初学校が一般も軍も統一されることになって繰り上がった経緯があります。

 このような教育制度の普及に伴い、高等学習のためには基礎的かつ体系的な知識が習熟していなければならない、という衆目が一致しています。

 専門科目と関連科目に優れているだけの者は、持つ知識を活用するために視野を広げることができないとして、ダシフカン(dar-shihuka-n下を見る者)と呼ばれます。意訳すれば"頭のいい馬鹿"ってことですね。わざわざ古語で言うあたりが実に嘲っています。

 こんな言葉があるということは、どこの世界もそういう知識ばかりの愚か者に悩まされてきたのでしょう。


 今回はこの辺りで。

 さて、今回、いよいよマギマキカを用いた実習をというときに、皇女と同じ班になってしまったリュウ。

 学校生活どころか目下の課題を、皇女と共に達成できるのでしょうか?


20110401 執筆中に設定の変更に伴い修正ようとして、し忘れていたまま見落とした箇所にいまさら気が付き、慌てて修正。本筋に影響はありません。

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