6 魔王襲来・大怪虫メガロス・エドモ
外へ出ると日は落ちて夜になっていた。
魔王マーゾもまた僕と同じように異世界からここまで来たのだ。
異世界の魔王の情報を集めてみよう。
誰かが何を見ているかもしれない。
酒場に行くと、扉を開く。
ガチャ
カラン、カラン、扉のベルが鳴る
いらっしゃ~い!
フリフリした飾りがついた服だ。確かフリルと呼ぶそうで
そんなフリルの服を着た看板娘が黄色い声をあげる。
木の床の上を歩いていくとギシギシと音が鳴ってきてこれまた風情がある
ウェイトレスが笑顔を向けてくれる
お姉さん、ポーションビールを大で
と注文を伝える
ウェイトレスの明るい声が響く
かしこまりました!ポービー大2ちょー!
はいよー!
カウンターの渋い親父が返事をすると横にいた無表情な調合師のウェイトレスが薬草を磨り潰し始める。
おい、我の分を所望する
背後の魔王がいつの間にか隣に座るとそんなことを言い出す。心なしかサイズも人と同サイズだ。器用な魔王だ。
カブリート飲むのか?
ああ、酒は王者のたしなみだ。
こうして平和な酒場で魔王がお忍びで来ているなど誰が気が付けるだろうか?
僕のいた最初の世界で魔法武器などそれこそ伝説の武器、国王に献上すれば出世は約束され、売れば豪邸が何件も立てられる財宝に分類される品物だ。
その宝剣とも呼べる武具を誰も彼もが所有している。
いやいやいや、待て待て待て。
そういう世界なのだ。
この世界にはない闇魔術と黒魔法に精通している僕こそ異様な存在だろう。
気を取り直す。
話を聞くならできるだけ強そうな人物が望ましい。
店の端から順に鑑定魔法で鑑定していく。
店内には四角いテーブルが7つ、それぞれ6人座り、カウンターに20人、ざっ、と91人、店内は盛況なようだ。
1番奥の1番左のテーブルから行こう
Lv25、Lv25、Lv25、Lv25、Lv24、Lv20、
隣のテーブルLv30、Lv24、Lv28、Lv28、Lv25、Lv2、
隣のテーブルLv5、Lv4、Lv4、Lv4、Lv2、Lv30、
隣のテーブルLv16、Lv15、Lv17、Lv19、Lv18、Lv18、
隣のテーブルLv12、Lv11、Lv10、Lv9、Lv11、Lv10、
隣のテーブルLv9、Lv8、Lv8、Lv9、Lv8、
隣のテーブルLv9、Lv9、Lv9、Lv9、Lv9、Lv9、
か・・・カウンターのほうを見て見よう。
Lv10、Lv10、Lv30、Lv30、Lv10、Lv10、Lv11、Lv10、Lv11、Lv10、Lv10、Lv8、Lv9、Lv8、Lv10、Lv10、Lv8、Lv10、Lv10、Lv10
よっ、弱い!弱すぎる!
たかがLv30の冒険者が歴戦の勇士のようなベテラン顔をして酒を飲んでいる。
異世界だからしかたがないのかもしれない。
ステータス情報も段違いだろうことは見ずとも察することができる。
きっとカブリートが本気を出せばこの場にいる人間など瞬時に皆殺しだろう。
あそこのカウンターにいるLv30の彼などまるで居合の達人のような出で立ちだ。
よく見れば植物の根を口に加えスルメ感覚で噛んでいる。
隣にいるLv30の格闘家とは古い顔なじみなのか、戦闘技術についての会話で華を咲かせているようだ。
一番手前、右テーブルの羽帽子をかぶった新米冒険者に話しかける。
あの。
え、俺たち・・・ですか・・・?
強い人を探しています。誰か知りませんか?
おい!食いすぎなんだよ!
リスのように鶏肉をほおばるのはLv8の頬に傷のある男戦士
いいでしょ!あんた食べすぎ!
争うように鶏肉を取り上げるLv8の踊り子
あはははは!
Lv9の僧侶が二人の喧嘩を見て大笑いしながら肉を取り分けていく。
笑っているのは二人のやり取りがおもしろいからなのか。
笑いのツボがおかしいのか?狂っているのか?やや年長者の余裕があるからだと思いたい。
Lv8女僧侶は配られた肉を皿ごと持ち上げて、目線の高さまで運ぶとうれしそうに目を細めている。僧侶が肉を食べるのは禁止されているはずだが。
羽帽子の男が
心当たりないですねえ。
と教えてくれる
男は少し迷った風なそぶりをしてからわずかに邪剣とつぶやく。
邪剣?
いえ!失礼しました!なんでも・・・ありません!
邪剣・・・?
礼を言う暇もなく。まるでその場を取り繕うかのように羽帽子は肉にむさぶりつく。
ありがとう。
そう言い残して後ろに振り返ると次のテーブルのグループに話しかける。
あなたたちも知らないですか?
話を振った相手はLv9の弓使いの女
え?強そうな人ねえ・・・知ってる?
隣の席にいたLv9の戦士に聞く
いや。知らないな。お前は?
隣の席にいたLv9の魔法使いの女がぷるんとおっぱいを揺らしながら言った
しらなーい
適当そうにそう答えてサクランボを口に投げ入れると誘惑するように舌で転がした。いやらしい女だ。
Lv9の女戦士に聞く
あたしもー!しらなーいあははははは!
酔っ払いか、顔が赤い。
その隣にいたLv9の女僧侶が
私は・・・知りませんね。
とつぶやいてサラダを口にほおばった。
僧侶なのに耳に大量のピアスをしている
さらに他のテーブルも見てみよう
気を取り直して1番奥の左から2番のテーブルにいるLv30の戦士の冒険者に話しかけた。強ければいい情報を持っているかもしれない。
あの
あ?誰だ?あんた。見ねえ顔だな?
口調や装い、椅子にふんぞり返るような座り方から、粗暴な振る舞いが目立つが、このレベルでなら仕事のできる戦士のはずだ。
頼みがあります。
なんだ?依頼か?
どうかしましたか?
Lv24豚面にモヒカンの凶悪そうな盗賊の男
つまみだしましょうか?
Lv28細くとも筋肉質な盗賊の男がナイフをベロンと舐め上げる
まあ、待て。客だ。
あなたは強いですか?
ダン!
机が音を立てた
当たりめえよ!
Lv28盗賊の男が机に左頬をつけながら伸ばしたベロで机の上のナイフをなめる。
脅しつけているのだろう。
大分酔っているようだ。
この人はな!ベテラン冒険者にも引けを取らない俺たちの頭なんだぜ!あなたは強いですかだああ?口の聞き方に気をつけやがれ!
そうだ!この野郎!
一人おとなしく酒を飲んでいたLv25の魔法使いの男が眉間に青筋を浮かび上がらせて
バリン!
音を立ててグラスを握りつぶす。
高価な酒がテーブルをビチャビチャと濡らした。
そういうことだ。こう見えてこの人は情に厚い性格だから言わないけでな。
ものすごい形相で怒鳴りつける。が、手を見てほしい。血だらけだ。
その隣でLv2首に鎖と首輪をつけたの9歳ほどの痩せた奴隷少女が死んだ目で酒をおしゃくしていた
男が叫ぶ
お前ら、静かにしろ!
と怒鳴られておさまる仲間たち
悪かったな。
いえ、こちらこそ
男性の怒鳴り声など聞こえていないかのようにそれ以上の騒がしさでおしゃべりや笑い声や注文の声や、食器のガチャガチャとした音が響く。たくましいことこの上ない。
あれだけ言われればこの男性が少なくともこの街で強者であることは理解できた。
あなたは強いですか?だったな?討伐の依頼か?ものによるな。高額報酬なら相談に乗るぜ?正式にギルドに依頼を出してくれよ。
もちろん、手続きを惜しむつもりはないのですが、今回は依頼ではありません。
ちっ!金がねえのか。
お世辞にも良くなかった態度が舌打ちを打つと同時に顔全面に出てさらに印象が悪くなる。
・・・そうでした。申し訳ない。依頼ではありませんが謝礼ははずむので、話だけでも聞いてくれませんか?
それを先に言え!いいぜ?金があるならなんでも来いよ?
強い者を探しています。
俺のことか?
あなたももちろんですが、できれば、あなた以上に。
俺以上?それは無理だ無理。俺はこれでもこの辺じゃ名の知れた冒険者だぞ?
この酒場でもかなりの数がいるがその中でも凄腕で名が通ってる
邪剣と言えば知らねえやつはいねえくれえさ
邪剣?
ああ・・・。
最初に聞いた邪剣とはこの男だったのか
首から髑髏のアクセサリーをぶら下げたりと威圧的な雰囲気に関わりを持ちたくない者も多いのかもしれない。
見れば椅子の横に置いてある剣はLv30にしてはなかなかの剣のようだ。
カブリートが言う
あの邪剣、魔剣か。低位の呪いを帯びている。それに・・・魔王が封印されてる!
えっ!
カブリートの力を借りてステータスを見れば魔王エファアルティスと表示されている!
強力な魔王だが何重にも重ねた封印で本領を発揮できていないようだ。
ええっ!
驚く僕に気が付かず邪剣の男は言う
俺を越える冒険者なんて街中探してもそうはいないぜ。
・・・そ、そうですか・・・?
なんとか意識を邪剣の男に向け直す
ああ、残念だったな。そのとおりだ。
そうですか・・・。
あそこの男に聞いてみな。
言われるままに邪剣の男たちのいる隣のテーブルに移動してLv30のベテラン冒険者に話しかける。
ベテランと呼べる風格だ。
もっさりした口ひげ面の男性だ。
そうだ!そのときにバックステップして瞬時に・・・。
え、それって・・・。
と質問しているのは短パンに獣のマフラーを首にまいたLv2の5歳ほどの少年だ。
テーブルに広がった作戦図を見ながら魔法の発動タイミングを話し合っているのは
おい、ゼロス
ん?
ええ!
カブリートの力でステータスを見れば
LV4の黒服の12歳ほどの少女、魔王の半身を封印している。
Lv4の白服の13歳ほどの少女、魔王の半身を封印している。
ステータスによれば魔王トゥリパを封印しているそうだ。
そんな!
言葉を失う。なんと驚くべきことだろうか。こんな短期間にこれほど魔王と出くわすとは
パパ・・・
黒い服の少女がベテラン冒険者の背後に回り込むと服の袖を小さく引っ張る。
このときどうしたらいいの?
ん?なんだい?
表情を柔らかくしたベテラン冒険者が黒服の少女に優しく教えてあげる
少年との対応より少し落差がある。甘えさせるかのような態度だ。
髪の色、肌の色、顔の形、目の色も鼻立ちもどれもベテラン冒険者とは違う。
父子として血のつながりがあるようには見えない。
それでも血縁者だろうか?
食い入るようにベテラン冒険者の作戦を見ているのはLv5の顔にそばかすのある15歳ほどの青年と
不気味な雰囲気を持つLv4の21歳ほどのフードをかぶった女の二人だった。
後輩たちに戦術的なレクチャーをしている場所に割って入る形になってしまった。
と、とにかくそれは後回しにして次だ。
あの!
声をかけると
お?
そう言ってベテラン冒険者がレクチャーを中断する。
話を切り出すならいまが一番のタイミングだろう。僕は躊躇せず話し始めた。
強い者を探しています?
強いって・・・どれくらいだ?
できれば、あなた以上に強い者を
俺より強い?そういう話は邪剣のやつに聞いてくれ、俺はリーダーをやっちゃいるが、個人で最強だのを追いかける時期はもう卒業してんだ。ほら、あそこにいるだろ。あいつだよ。
もう聞きました。
そうかい。それじゃあ、思い当たらないな。他を当たってくれ。
そう言って興味をなくす
それでどうしたら!
ああ、そうだったな・・・。
レクチャーに戻るベテラン冒険者
ありがとうございます。
礼を言って隣のテーブルに向かう。
あなたたちも知らないでしょうか?
ん?飲め!飲め!Lv16の頭に角のはえた兜をかぶった戦士が酒を進めてくる。
手が伸びてきて座らせようとしてくるので、感知すらできないほどの目にも止まらない高速で横に一歩移動して回避した。ドテンと床に転がる角の戦士
おーいー大丈夫ーかよーうへへへへへ、知らなんだよね~ヒック、ヒックしゃっくりをするLv15の鼻の高い男の戦士
あ~!
顔を真っ赤にしてLv17の頭がお団子ヘアの女戦士が頭をぐりぐり押し付ける。
その頭を手の平で防ぐのはLv19の金長髪をクルクル縦にロールしたような巻き髪をした女騎士だ。
おい、ゼロス
カブリートにそう言われ
案の定、カブリートの力でステータスを見れば、魔王デアの転生者と表記されてる!
女騎士は酔った仲間の頭を必死に引きはがす。
く、酔いすぎだ!すまないが、あとにしてくれ!いまは見てのとおり手いっぱいだ。他を当たれ!
Lv18の麗人の男戦士は涼しい顔をしていて酒に呑まれていない。
酔いがひどすぎて上半身裸でバストをテーブルに押し付けてかろうじで隠しながら寝ているLv18の女の戦士、ぼさぼさ頭の寝癖含めあまりに酷すぎる。
このパーティーのジョブの偏り、ガッツリ前衛でごり押しがメインのようだ。
ありがとう。
次の隣のテーブルに移動する。
強い者を知りませんか?
Lv12の盗賊の男がクールに言った。
知らんな。他を当たるがいい
Lv11の女盗賊が玄人風を吹かせて言った。
教えてほしければ金だね。金。
Lv10の魔法使いが恥ずかしそうに謝る
すいません。この人たちはプライドが高いだけでいい人たちなんです。
Lv9の男戦士は黙々と木のナイフを削っている。才能がありそうだ。
Lv11の女のビーストテイマーは愛玩用に小さな魔物を肩に乗せナッツを与えている。
おいしい?
キュー!
魔物の鳴き声にニコリと笑った。癒しだ。
Lv10の戦士が言った。
それならあそこのカウンターにいる人だね!
俺はあの人こそ、ここの街で最強の冒険者だと思ってる。
すげぇつえーんだ!
ありがとうございます。
目を輝かせるルーキー冒険者、間違ってもそのことを邪剣の人の前で言ってはいけないよ。
そう内心で忠告しながら彼の意見を参考に後ろを振り返り歩みを進め、カウンターの方向に曲がる
渋い剣の達人風の男に話しかける。
最初に、あの程度で玄人気取りかとあきれた武者こそがルーキー冒険者の紹介してくれた人物だった。
しかたがない。話しかけよう
あなたが武者ですか?
いかにも、わしが武者だが。
植物の根を口に加えスルメ感覚で噛んでいたLv30の男武者だ。
あなたは自分より強い存在を知っていますか?
わしより?
おお、いるぞいるぞ。わしよりも強き者は、この間手合わせしたがあの剣士は凄まじかった。
素性を隠した伝説の勇者様と言われても疑いはせんほどだ。
それはどこに?
ここだよ。ここ、こいつだよ。
おーい!やめろって
武者が隣にいたLv30の格闘家の首に腕を回して引き寄せる
仲が良さそうな・・・はっ!
カブリートの力でステータスを見れば
この格闘家、魔王の血筋だ!魔王モノマヒアの子孫と書かれている。
長い混血の中に人の容姿で魔王の子孫が誕生したのかもしれない。潜在能力はこの中じゃ段違いだ。
しかし、有力な情報はつかめなかった。
僕たちは自分たちの席へと戻ると注文しておいたポーションビールが置いてあった。
しばらくポーションビールをたしなんだあと
ここでは何も得られなかった。
他をあたろう
息抜きと酔いざましもかねてに夜空の散歩に向かうのだった。
・
・
・
・
・
・
魔王マーゾは魔王バゴアと共に大聖堂の地下深くまで移動する。
ひんやりとした湿気があたりを満たしている。
雨は降らずとも湿度が高いようだ。
この土地の風土か?
奥から邪悪な気配が漏れ出ている。
ここか?
そうです。こちらへ
魔王バゴアに言われるまま扉を押し開く。
ギギー!と扉が鳴った。
何もない部屋だ。床にはゴミが積もっている。
砕けた木片が転がっていた。
前を見ればバゴアに敗れたのだろうかつての司教が立っていた経壇があり、それが横にスライドして地下室のような穴があった。
中から邪悪な気配があふれ出ている。
これは・・・。
穴の中には階段があり、それを降りていくことにした。
高度な土魔法で建造したと思われる階段はこの先に強者がいる予感をさせる。
私も異世界の魔王の侵攻があることは事前に予想していました。
そうなのか?
ええ、そのために私は対異世界の魔王に向けた決戦兵器を用意しておいたのです。
階段を下りるとまず目に飛び込んできたのは壁に埋め込まれた巨大な昆虫のミイラだった。
これはっ!
その昆虫の前でバゴアはローブをひるがえすとこちらを向く
これが対異世界の魔王用の決戦兵器、メガロス・エドモ、かつてこの国を滅ぼした伝説の邪悪な大怪虫!
魔王メガロス・エドモだと!
この世界に来てすぐ魔法文献で読んだ伝説の魔王だった。
バゴア!貴殿はこの怪物を目覚めさせようというのか!
いかにも、我が友よ。
そうか・・・しかし・・・しかしだ・・・。
あの異世界の魔王を止めるには少しでも力がほしい。
だが、これほど危険な・・・いや、むしろ。
これほどの存在を目覚めさせるしか手はないともいえるかもしれん。
見ているがいい。我が友よ。私の雄姿を!
バゴアは手をかざす
ハァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
バゴアが手の平から邪悪な力を送り込むと土の中に埋め込まれていたメガロス・エドモに邪悪な力がまとわれていく
するとメガロス・エドモに命が吹き込まれ、目が緑に光る。
体の模様が復活し、美しく発光を始めた。
ま、待て!バゴア!
様子がおかしい!魔力を注ぐのをやめろ!
わかっていますが・・・止められない!くっ!引きずられる!
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」
バゴアのすぐそばで強い光が弾け、バゴアを弾き飛ばした。
うおお!
バゴア!
慌ててマーゾはバゴアのもとへと飛んでいく
大丈夫か!
え、ええ、それよりあれを!
バゴアに言われメガロス・エドモのほうを見れば巨大なまゆが姿を現す。
そしてそれを手の中に持つのは
馬鹿な!・・・・・・デス・ムント・デス!
ぐふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ!我に対抗するためお前たちが手札を用意していることすでに筒抜けだ。
これは我がもらっておくとしよう。さあ、食らえ!邪悪な化け物よ!
そう言うやデス・ムント・デスの手にオレンジ色の線が無数に現れ、まゆを縛り付ける
バゴアが叫ぶ、
魔力で暴走させているのか!
凶暴化したメガロス・エドモがまゆを突き破って姿を現すと完全な姿へと変身する。
マーゾはつぶやく
こ、これが・・・メガロス・エドモ・・・!
ガガガガガガガガガガガガガ!
地下の天上を突き破り大聖堂の天上までも突き破ると外へと凄まじい速さで羽ばたいていく。
幻惑的な美しい羽の模様が月光できらめき。
シスターたちの悲鳴がここまでとどろいてくる。
目の前の異世界の魔王を前にマーゾは二の足を踏んでいた
バゴアが言った
マーゾ!いまはメガロス・エドモを!
くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
急いでメガロス・エドモを追いかける。




