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53 魔法カードの世界セブン・ウィザード

皇帝謁見の間、レッドカーペットが長々としかれ玉座の置かれたこの部屋で皇帝パラダインの前に俺はいた

足元には帝国騎士長たちと衛兵たちが失神している。

来訪者ゼロス、久しいな。

パラダイン、貴様に頼みがある。俺を雇ってくれ。

パラダインは俺の目をまじまじと見るとニヤリと笑う、

地獄を見た。そう言いたげな目だな。

地獄か、そうだな。これが地獄を見た男の姿なのかもしれない。

いいだろう。我に仕えよ。さすれば地獄から救い上げてやる。幻の理想郷とまでは言えないが我が国は住みよいぞ。

理想郷か・・・幻だろうとなんだろうと幸せならそれで成功だ

プラチナここにいなさい。

はい。

娘を待たせていると8歳くらい4人の子供たちが姿を現す。

少年が1人に少女が3人か

ベントです。

アンジェリキです。

ディミトラです。

パナギオティスです。

メイドが言った

ゼロス様、今日よりこの子たちのお世話をお願いします。

皆、ウーラノスの忘れ形見たち

本当にいいんだな?

はい、陛下からは思うままに育てよと仰せつかっております。

皇帝パラダインから任務を拝命した俺は子供たちに魔法を教えることなった。

まずはカードショップだ。

30パックで1Box、3000円のカードを買う。

パックを開封すると

わ!ウルトラレアカードだ!すごい!

レッドトカゲのカードだ。

希少性の高いレアカードだ。

城に帰宅すると闘技場まで来た。

100枚で1つのデッキを組みシャッフルしていく

すると魔力が増幅していくのがわかった。

カードを使い疑似魔物を召還する。それがこの世界の魔法、カード魔法だ。

いけ!サモン!

ベントがカードをかざせばカードに込められた魔法が具現化、ドラゴンの魔物へと変化する

ベントのレッド・ドラゴン!

ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

アンジェリキのブルー・ドラゴン

ディミトラのグリーン・ドラゴン

パナギオティスのイエロー・ドラゴン

次々と疑似魔物たちが姿を現す。

双剣杖を振るい

精神を集中させる

はあああああああああああああああああああああああああああああああ!

黒魔法・メラース・アバター!

黒い巨人で目が切れ長のピングの目が花開く。

よし、力を見てやる。お前たち全員かかってこい!

ベントが叫ぶ

いけ!レッド・ドラゴン!

ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

アンジェリキが叫ぶ

いけ!ブルー・ドラゴン!

ディミトラが叫ぶ

グリーン・ドラゴン!

パナギオティスが叫ぶ

イエロー・ドラゴン!

全員が一斉に飛び込んでくる。

プスップスップスップスップスップスッ!

ベントのレッド・ドラゴンを右手で左に弾き飛ばし

アンジェリキのブルー・ドラゴンを左ひざ蹴りで打ち抜き

ディミトラのグリーン・ドラゴンを右拳で撃ち落とし

パナギオティスのイエロー・ドラゴンを左アッパーで殴り飛ばす。

アンジェリキが驚愕する。

つ、強い!これがマスターのドラゴン!

ディミトラも

なんて力なの!

パナギオティスも

マスターの強い!

まだまだ!全力で来い!

ベントも言う

いいんですね!

ドラゴンの口にエネルギーが集まる

次の瞬間ブレスが襲い掛かった

体格差でこそ同等でも魔王と一階のドラゴンでは実力が雲泥の差だ。

プスップスップスップスッ!

鳴き声をあげグニャグニャと体を変形させすべて避けてしまう。

さらにアンジェリキたちも加勢するがそれも同じだ。

4体のドラゴンたちをあっさりと組み伏せる

ここまでだ。

実力差を見せたからか皆の俺に対する評価が一気に変わった。

羨望のまなざしだ。

それから訓練は続き

ディミトラおねえちゃーん!

プラチナちゃん。

お花の冠作ったの

ありがとねー

パナギオティスお姉ちゃんのー

ありがとう。これプラチナちゃんの分

3人ともお菓子だよ~

アンジェリキが菓子を焼いてふるまう

パナギオティスが昆虫採集に行き木から落ちたり

遊び疲れたプラチナをベントが背負って行ったり

アンジェリキが絵本を読み聞かせたり

皆で思い出を作り修行をし成長していった

武器でも作るか。

ベントたちと専用武器作りをしに行くことにした。

エンシェント・セルラの体の中に流れる。太陽のしずく

大草原の中で悠然と歩く巨大な猿の魔物、伝説の巨獣、

皆、やれ!

いけ!サモン!

ベントたちがカードをかざし、ドラゴンたちを召還襲い掛かる

そうやって苦労してみんなで戦い手に入れた戦利品のを使いそれぞれの武器を製造していく

普通の剣に太陽のしずくを塗り、金を塗り

黄金の金縁をあしらった中程度の長さの剣、聖剣・アペレフセロスィ「MP+255」

すごい!これが伝説の武器!

目を大きく見開いてベントたちが感動している

ありがとうございます!マスター!

トン、トン、と靴を響かせて軽快に街中を走り抜ける。

水色の可憐なワンピースを着た。

活発でいて育ちの良さそうな少女がいた。

道具屋のおやじ

ああ、プラチナちゃん。おはよう。

武器屋のおやじ

おはよう。プラチナちゃん。

防具屋のおやじ

おお、プラチナちゃん今日も元気だね~。

果物屋のおばさん

プラチナちゃんこれおまけだよ

おばさまありがとうございます!

野菜屋のお姉さん

プラチナちゃんおはよ!

魚屋のおばさん

プラチナちゃんおはよう

肉屋のお兄さん

プラチナちゃん今日も元気だね

アクセサリー屋お姉さん

プラチナちゃん!

手を振っている

雑貨屋のおやじ

これ持ってきな

勉強道具をくれた

いつもプラチナによくしてくれている連中だ

街行く人々は皆、プラチナに笑顔を向ける。

俺もプラチナのあとをついて買い物をする。

どこの世界も似たようなもので。和やかな雰囲気だがそれはうわべだけだ。どいつもこいつも笑顔を振りまいているが明日はどうなるかわからない。

いまのところ襲って来ないだけマシだろう。

子供がタッタッタと走ってきて

わっ!

地面に転ぶ

我が娘は子供と目が合う高さにしゃがむと膝の土を払い泣きそうな子供の涙をぬぐい去る

立てる?痛くない?

う・・・うう・・・。

泣いちゃダメ!強くならなきゃ!

う・・・うん・・・

偉いね。ほら、もう大丈夫?痛くない。痛くない。

そう言い頭を撫でてやっている

泣きそうな子供を甲斐甲斐しく慰める姿からは、以前のようなひ弱な少女の面影を感じ取れない。

あれから7年、新天地へと移り住んだ俺とプラチナは穏やかな時間をすごした

人を信じるな。そう何度も言い聞かせて育ててきた反動か、底抜けのお人よしに育ってしまったと思う。

最初こそトラウマになりそうではあったがそれすら乗り越えて見せた。

あのまま猜疑的に他人を信用しない子供に成長したほうがよかったのか、いまのままがよかったのか。わからない。

ある日、プラチナが倒れた。

プラチナ!大丈夫か!

うう・・・・・・。

ベッドに横にさせ熱に浮かされていると言うのに気丈にふるまって見せる。

見た限り身体的なものよりも魔力が原因か。

しかしこれは・・・。

ううううううああああああああああああああああ!

プラチナが絶叫し、目が金色に光る。

この魔力!魔王の力が目覚めようとしている!

ダメだ!プラチナ!気をしっかり持つんだ!

う、ううううううううううううううううううううううう!

手を握りしめると

・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・。

徐々に力は収まっていく。

肩で大きく息をしながら何とか気力を保ち人の姿を保った。

暗黒の鎧・スコティノース・パノプリアの胸に手を当て精神を集中させる。

鎧が黒いオーラで満たされる。

鬼畜魔法・ドラゴ・スフラギタ!

黒い鎧の封印が施されると封印はプラチナを覆い、消えた。

魔王の力が真に覚醒すればこんなものは気休めにしかならないだろう。

それでもいい。せめて先延ばしにして、制御する技術をつけてやらなければ

それから数日がすぎた

全快したプラチナはすっかり元気を取り戻し平常だ。

人には限られた時間しかない。

だからこそ台無しにしてしまった時間を少しでも埋め合わせできるよう俺はプラチナと心を通わせることを最優先にして生活していた。

具体的に何かできるわけではないが一緒に何かをすることが大事なのだと思う

エイレースケイアの寺院に着ていくため新潮した制服を着ようとしてえりもとがうまくいかないからと鏡と格闘している。

パパ、どう?

そう言って白いローブをふりふり振って俺の目をのぞき込んでくる

似合ってる。

ほんと!

ああ、時間か。行こう。

うん!

これがなかなかどうして悪くない。

頼られるのは父親冥利に尽きるからか。

時間がたてば変わるもので俺はすっかり子煩悩な父親へと変わってしまったのだろう。

プラチナももう12歳、ピュエロス、俺たちの子供はここまで成長したぞ。

寺院の前まで到着すると、友達の女の子に手を振っている。プラチナは俺のほうにもが小さく手を振り。

友達と寺院へ入って行った

新天地なら以前のようにいじめられる心配もない。

さてと俺も仕事に向かおう。

8時に開店だからな。それまでに並んでおかないと

街の外にある街道を歩いていると路地裏で人が襲撃されていた

貴族の令嬢らしき女とその母親らしき女が叫んでいた

た、助けてえええええええ!

誰かああああああああああ!

ゲヘへへねえちゃんでけえ乳してんな

奥さんもいやらしい体だ。高値で売り払う前に・・・

先を急ごう。

俺は何の迷いもなく冷酷に通り過ぎた

自分にできることを知った俺は余計な人助けをしない生き方を選んだ。

そうやって自分の周りだけ守っていれば傷つくことなどなくなるからだ。

戦えば二人を助けられるだろうが、その気がまったくない。

人には配られた能力の限界がある。手が伸ばせる範囲しか守り切れないものだ。

そういうわけで俺の手から8mほど遠くにいるあんたたちは助けられそうにない。

おもちゃ屋に行き

子供たちの列に並ぶ

何がほしい?

俺ダイヤモンド・ブラック・ドラゴン!

俺も俺も!

ビックリした!にゃんにゃんにゃん!

何て言った?いまなんて言った?

なに!なに!なに!って言ったんだよ

騒がしい。子供たちだからしかたがないか。

おっと順番が来たようだ。

店員が接客し少年が1パックだけカードを買っていく

その横で

いらっしゃいませ。

これください

俺はショーケースの中を指さして1box30パックのカードを買い。

30パックすべてを開けていき

店のテーブルにカードを広げていく。

おもちゃ屋で売っている魔法カードたちだ。

そう、ここは魔法カードの世界、魔法がカードに納まっている不思議な世界だ。

例えばこのドラゴンのカード

サモン!

店の中にホワイトドラゴンが実体化する。

さてドラゴンキラー・キラー・キラーを取り出すと

ぬん!

ダン!

ドラゴンの鼻の頭を真っ二つにする

マグロの解体ショーだ。

するとドラゴンをドラゴン・キラー・キラーがホワイトドラゴンを食い変化を始めた。

ドラゴン・キラー・キラー・キラー「力+270、ドラゴン殺しの剣を斬り裂いたドラゴン殺しの剣でドラゴンを切り裂いた剣」

くふふ、趣味で作っているとは言え、いい切れ味だ。

買い物を済ませ帰宅した直後

さてさてこの魔法カード、伝え聞くマニアの話では一枚製造するのに専用の術式を編み、大勢で魔力を込めて作られているそうだ。

そこで思いつくのは魔力臓器だ。

内包する魔力を込めればどんなことになるのやら

深く深呼吸する。

はあああああああああああああああああああああああああ!

精神を集中させると背後に黒い5色のオーラがただよう。

魔力臓器の魔力だった。

カードに魔力を込めていくと

ぐはっ!

口から血が噴き出す。

これは・・・。

反動が強すぎる。外の世界の魔力とカードを干渉させることがこれほどの毒になるとは、自家製カードなんてまだまだ先の話か

そのときだった。

コンコン、玄関のドアがノックされると店の中に帝国騎士長たちが入ってきた

ここにおられましたか!探しましたぞ!

フランツ、ヨハン、ヴォルフの三人だ。

ゼロス殿お迎えにあがりました。

あ、ああ・・・。

どうしました?

ふふ、死人の顔ぶれを前に懐かしい気分になるものだと思ってな。

え?と、戸惑うフランツたち

冗談きついぜ。とヴォルフがおどけてみせると

小さく笑いが起きた

気にするな。とだけ言って話を進める。

3人とも以前の世界で戦死した尊敬する英雄たちだ

ここは世界が違うから彼らは帝国騎士長たちの別の可能性だ。

それはつまりモードレッド国王も、レシーヌたちも、オッペリアですらもう一つの可能性、別人としてこの世界に存在していることを意味する。

ただそれは必ずしも別人としての可能性が存在することを意味するわけではない。

世界毎に違いがある。

時間の流れ、その人物が属する集団、社会的地位、性格、実力についてもそうだ。

死んだオッペリアですら探せば本人に9割似た別人を見つけることができるかもしれないだがそれはどこまでもよく似た他人なのだ

オッペリアに会おうとは思わない。

俺にとってオッペリアはただ一人だからだ。

たとえ99%同一人物だったとしても・・・。

見知らぬ男が現れる

お久しぶりです。ゼロス様。

誰?

アルターと申します。

陛下に仕える神官にございます。

以前、あなた様に命を救われました。

命を?そんなことあったか?

ええ、それはもう。

騎士長フランツが言った

話がそれましたな。陛下がお呼びです。我らと共に皇帝陛下のもとへ来てもらえますかな。

騎士長ヨハンが言った

陛下からは貴殿の意志を尊重するように言われている。

パラダインめ、使いを寄越すなら自分から来ればいいものを。

いいだろう。準備をするから少し待ってほしい

騎士長ヨハンが言った

ご子息も同行していただく。

なに?パラダインがそう言ったのか?

騎士長ヴォルフも言った

ええ、陛下は二人で来るようおっしゃっられた

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