50 聖法陣ゾーイ・マザ エントラール・ストーン赤
アスピダの騎馬隊は王国内での戦闘を行っていた。
副団長のプッチョは目の前の剣士と剣をつばぜりあう
部下が言った
プッチョ副団長!敵が西から押し寄せています!このままではわれらも!
プッチョの目の前にいた剣士が突然、力が抜けた人形のように倒れると口から丸い光を吐き出して動かなくなった
これは!
空を見上げれば大勢の人間の体から丸い光が飛び出していった
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国王は満足げに言った
ティーモス神への信仰心を通して王国中の信者たちの命が聖法陣ゾーイ・マザを完成させていくのじゃ!
神官は言った
さあ、国王様!いまこそ!進化の石を!
おお!そうであった!
国王はふところから不思議な石を取り出す。
すると石が発光を始めた。
その意気じゃ!魔王の力を再びわが身に!
国王が石の光に取り込まれると光の中から巨人型の化け物が現れた。
王者のマントを羽織り、王冠と剣を持った人型の肉だ。
異形の化け物が姿を現す。
これが・・・国王なのか!
化け物の魔力を感じとったときにすべてを思い出す。
俺は一度・・・この場所に来ている。
それが既視感の正体だったのだ。
そうだ・・・!国王の・・・魔王の力に呑み込まれ・・・俺たちは記憶を失い・・・時間を巻き戻っていたんだ!
すべてを思い出す。ルースたちを守れなかった自分にも、すべてを奪ったこの男にも怒りが沸きあがる
俺は双剣杖を構えると国王をにらみつけた。
国王モードレッド・ペンドラゴン・モルゴース!今度こそ貴様の思い通りにさせるものか!
ホホホホホホホホホホホホホホホホ!記憶を取り戻したか。聖法陣ゾーイ・マザ完成までまだ時間はある。よいぞ。あのときの続きをしよう。存分にあらがうといい。そしてゼロス、余に仕えた褒美に今度こそ地獄に送り込んでくれようぞ!
《魔国王魔王モードレッド・ペンドラゴン・モルゴースが現れた》
モードレッドは言った
城内を壊したくない。そこでおとなしく死のときを待つがよい。
モードレッドーー!
双剣杖を振りかぶりモードレッドの剣と双剣杖を交わす
聖剣エクスカリバーの力を味わうがいい!
エクスカリバーだと!
有名な宝剣だ。
モードレッドの黄金の剣がフェンシングのように剣を振るわれ8回の刺突が繰り出される。
剣先から絶大な魔力を秘めた黄金色のビームが飛んできた
ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!
これがエクスカリバーの力!
わあああああああああああああああああああああああ!
悲鳴をあげたのはルースだった
ルース!エルマー!そこを動くな!
すぐにルース達の目の前に移動すると
はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
ビームに双剣杖を叩きつけてみて理解する。なんて重いパワーだ。重厚で絶大な魔力波、あなどれない!
双剣杖の連続切りで目の前に迫る1本のビームをなんとか弾き飛ばす。ビームは壁を吹き飛ばし空の彼方へと消えて行った。一つ弾き飛ばすのでやっとだった。
もしもすべて受けていたら受けきれず殺されていたことだろう。
弾いた以外のビームがすぐ横を通り過ぎると背後の壁が鉢の巣にされる。
攻撃が止むと振り返って言った
無事か!
はい!
離れていろ!
そう指示を出すと慌ててルースとエルマーは二階へと続く梯子を登っていく
ホホホホホホホホ!
笑うモードレッド、前後に軽快なステップを踏み
フェンシングのように剣を振るう
8本のビームが飛んできた
ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!
はあ!
転がり込むように射線上から避ける
くらえ!
両手の機械手袋サイバネティクス・ケイリスから緑のビームがほとばしる。
それを地面目掛けて叩きつけた
陰魔法・ウンブラ・パジェス
数十メートルはありそうな大きな落とし穴が現れる。
モードレッドがつまづいてこけて、ガゴン!壁にめり込んだ
ぼげえ!
えい!えい!
ルースが酒を投げる
やあ!やあ!
エルマーがツボをなげるとヘビが出て来てモードレッドに噛みついた
ほげえ!
いいぞ!ルース!エルマー!
ひひひふひ!
モードレッドは不気味に笑っている
首にからまったヘビを投げ捨てるとモードレッドは前後にさらに軽快なステップをする
ホホホホホホホホホホホホ!
フェンシングのように剣を振るうと
16本のビームが飛んできた
ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!
はあ!
射線上から避け双剣杖を構える
くらえ!
深く深呼吸する。
はあああああああああああああああああああああああああ!
精神を集中させると背後に黒い5色のオーラがただよう。
外道魔法・トゥリスカ・ウリ!
モードレッドの10本、すべての爪が吹き飛んだ
ほげえ!
ドクドクと血が垂れ流れている
ルースが壁にかけられた燭台をつかむと投げつけた
ボワ!
ほげえ!
モードレッドが燃え上がり悲鳴をあげた
いいぞ!ルース!
モードレッドは火だるまになりながら前後にさらにさらに軽快なステップをする。燃え上がる炎がステップの風圧でかき消された
ホホホホホホホホホホホホ!
なんて速さだ!
フェンシングのように剣を振るうと
24本のビームが飛んできた
ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!
はあ!
射線上から避ける
くらえ!
暗黒の鎧・スコティノース・パノプリアの胸に手を当て精神を集中させる。
暗黒の鎧が黒いオーラで満たされる。
鬼畜魔法・ドラゴ・ウダリャーチ!
巨大な漆黒の鎧が現れると
豪快な大ぶりでモードレッドの顔面を殴りつけた
ほげえ!
モードレッドは鼻血をまき散らしながら前後にさらにさらにさらに軽快なステップをする。
ホホホホホホホホホホホホ!
速い!いままでの比ではない!
ルースがタルを投げるも
バコン!
砕けるだけで避けられる
エルマーが鎧を投げるも
ガン!
投げ切れず鎧が地面に転がった
フェンシングのように剣を振るうと
32本のビームが飛んで来る
ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!
はあ!
射線上から避けて双剣杖を構えた
くらえ!
双剣杖を振るう
黒魔法・メラース・シュナイデン!
真っ黒い色が刃となってモードレッドの体を打ち付けて吹っ飛ばす
ほげえ!
全身血だらけになりながらモードレッドは前後に2000万回、軽快なステップをする
なんだこれは!
ホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ!
ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!
ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!
ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!
ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!
ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!
128本のビームが押し寄せる
はあ!
転がり込むように射線上から避け双剣杖を構えた
終わりだああああああああ!
双剣杖を振るう
闇魔術・スコタディ・ペロネー・ヴノ!
地面に闇の針山が現れる
双剣杖を振るう
黒魔法・メラース・ペロネー・ヴノ!
地面に黒の針山が現れる
双剣杖を振るう
影魔法・スキアー・ペロネー・ヴノ!
地面に影の針山が現れる
両手の機械手袋サイバネティクス・ケイリスが青い稲妻をほとばしらせる
陰魔法・ウンブラ・ペロネー・ヴノ!
地面に陰の針山が現れる
深く深呼吸する。
はあああああああああああああああああああああああああ!
精神を集中させると背後に黒い5色のオーラがただよう。
外道魔法・トゥリスカ・ペロネー・ヴノ!
地面に外道の針山が現れる
暗黒の鎧・スコティノース・パノプリアの胸に手を当て精神を集中させる。
鎧が黒いオーラで満たされる。
鬼畜魔法ドラゴ・トゥリスカ・ペロネー・ヴノ!
地面に鬼畜の針山が現れる。
全属性、無数のトラップ魔法がモードレッドをめった刺しにする
ほげええええええええええええええええええええええええええええええええかああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
苦しそうに胸を抑え、後ろにヨロヨロと歩きながらモードレッド国王は言った
こ、こんなことが・・・オコロンゾオオオオオオオオオオオオオオオオオオダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
ドサン!
モードレッド国王は最後に雄たけびをあげるとうつぶせに倒れそのまま動かなくなった。
マスター!
ルース達が走って降りて来た
ルース!エルマー!無事か?
エルマーが言った
無事です!それよりも早くゾーイ・マザを!
ああ!
周囲を見渡すもあのジールと呼ばれた神官はどこにもいない。
あちこちを探すと屋上へと向かう階段を見つけた。行ってみよう!
カンカンカンカンカンカン
階段を登ると屋根の上に出ると。
屋根の天辺に神官ジールがいた。
俺は双剣杖を構えた
そこまでだ!おとなしく聖法陣を止めてもらうぞ!
クククククククククククククククククククク!愚かな人間たちが無駄にあらがうか!
ボギボギボギ!
神官の体が変形すると衣服がはだけ落ち、天使へと姿を変えた
すると空から10人の天使たちが舞い降りて来る
天使ジールは言った
見ろこの地獄を!
王都一帯を見渡せばデス・ムント・デスの眷属と魔物の異種配合をした化け物たちと人と魔物が争っていた。
生物が密集してうごめく姿はある種のおぞましさをいだがかせる。
あちこちで爆発が巻き起こり、建物も燃え盛る戦場だった。
デス・ムント・デス!汚らわしきあの化け物の分身たちを変異させ贄になるよう調整して見せた!これだけの数をより集めれば凄まじき力となる。けがれていようと力はちからだ。
我らが創造主、クリフォギタグマ様をよみがえらせるための贄となるなら問題ない!
クリフォギタグマだと!
天使ジールは言った
すべての用意は整った。この邪悪な魔法陣と眷属共の豊潤な魔力を吸ったおびただしい数の肉!そして人と魔物、いまこそ神聖なる我らが神の宿願を果たすとき!
刹那の時間に思考する。
魔法陣?聖法陣ではなかったのか?それよりも人と魔物?もしかしてまとめて生贄にするつもりか!
天使たちが空の陣に向けて手をかざすと手の平から光のエネルギーが注がれていき、陣の持つ神聖を装った邪悪な力がますます増大していくのがわかった。
おおおお!すごいぞ!もっとだ!もっと注ぎ込め!
「「はああああああああああああああああああ!」」
天使たちが放つ光のエネルギーは太さを増し、陣を通して神に対してより一層の献身を捧げていく。
そのときだった!
余を利用していただと!きしゃまらああー!
死にかけてはいるが国王モードレッドが姿を現した
くらえええええええええええええええええ!
ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!
ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!
ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!
ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!
ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!
128本のビームが押し寄せると天使たちを一人残らず滅していく
「「ぐあああああああああああああああああああああ!」」
全身全霊で力を捧げ、弱体化した天使たちにその強大な攻撃を防ぐ余力もなくの断末魔の悲鳴が響き渡る
ホホ・・・これで・・・。
すべての力を出し切ったモードレッド国王は最後に小さく笑い声をあげ絶命した
天使たちが死に静寂が戻る
エルマーが言った
お、終わった・・・の?
まだだ!
俺はそう言って空に浮かぶ巨大な魔法陣ゾーイ・マザを見た。
術者は死んだはずなのになぜ消えないんだ!
そのときだった。
目の前に横たわるジールが立ち上がると傷が回復していく
天使ジールは言った
同じ天使だからと試してみれば、最後まで愚かな連中であった。蘇るわけもない神を蘇らせようと躍起になりよりによって穢れた魔王に殺されるとは。
ルースが叫ぶ
仲間じゃないのか!
仲間?私こそ最高位大天使ジール、創造主クリフォギタグマ様より最もご寵愛を受けた唯一無二の偉大な存在。それ以外の天使など天使ではない。
それにしても国王に力を得るように仕向けた甲斐があった。おかげで魔法陣ゾーイ・マザは完成した。もっともあの男も自ら進化を望んでいたがな。
そうだ。喜べ人間たち!お前たちは運よくこの場に居合わせた!その眼で見て、誉れを噛みしめる権利を与えよう!
はあ!
ジールが手の平を天高くかかげると、大勢の魔物も人間も魂を抜かれ倒れた。
魂たちは魔法陣ゾーイ・マザ目がけて吸い込まれて行く。
こ、これは!いったい!
空中に存在した魔法陣ゾーイ・マザはハリケーンのようにうずを描いてジールの手の中に吸い込まれていく。
するとジールは両手足のつま先をピンと伸ばして全身をブルブル震え始めた。
おお!おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!これがすべての天使たちの力!これが神を蘇らせるために編まれた新たな魔法陣の力!
生まれる!生まれるぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!新たな神が生まれるぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
天使の腹部が妊娠すると、次の瞬間陰部から天使が生まれた
脱皮のように出産したのだ。
ブラブラと垂れ下がった薄い半透明の皮がジールの下半身からぶら下がる。
11枚の羽根を持つ巨大な虹色の天使が誕生した。
胸部に怪しげな球体が輝いている
私はこの新たな神の力で二つの世界に君臨するのだああああああああああああああああああああああああああ!
ルースはスパナ構えて言った
そんなことさせるものか!
エルマーは愛を構えて言った
ルース!一緒に頑張ろう!
俺は言った
最後の戦いだ!いいな!ルース!エルマー!
ジールは言った
いいだろう。手始めにお前たちをこの世界から消してやる。逆らうものには死を!従うものには繁栄を!ラブアンドピイイイイイイイイイイス!
《融合最高位大天使神ゴッド・ジールが現れた》
ジールが叫ぶ
はあああああああああああああああ!
突如、空中に魔法陣が現れた
ルースとエルマーが全力で走り出すと
ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!
ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!
ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!
ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!
ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!
天から10本の虹の柱が降り注ぎ、空中に現れ陣を貫き、さきほどまで立っていた場所を木っ端みじんに吹き飛ばす。
はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
双剣杖でジールの顔面を斬りつける
くはあああああああああああああああああああああああああああああ!
ジールが悲鳴をあげ両手で顔をおおい空を仰ぎ見たあとこちらをにらみつける
むうううん!はあ!
巨大な手が右に振るわれる
ドカアアアアアアアアアアアア!
念力で屋根の一部が吹き飛び民衆が下敷きになった!
ルースがジールの手に飛び乗ると
うおおおおおおおおおおおおりゃああああああああああああああああ!
スパナに手をかざし、根本から頭まで闇で満たす、魔力付与だ!
ガン!ガン!ガン!
ジールの指先をスパナが何度も打つ。
えええい!
エルマーが愛を投げると目に見えない気持ちが凶器となってジールの表皮を小さく切り裂いた
ジールが悲鳴を上げる
くはああああああああああピロピロ!
ジールが叫んだ
くらええええええええええええええピロあピロ!
左に手を振るうと
ドカアアアアアアアアアアアア!
念力でルースとエルマーが吹き飛んで来る
危ない!
両手の機械手袋から緑のビームをほとばらしらせる
陰魔法・ウンブラ・アンテローポイ!
邪悪な陰の化け物たちが転落していくルースとエルマーをキャッチした。
くはあああああああああああああああああああああああああああああ!
わああああああああああああああああああああ!
きゃああああああああああああああああああああ!
絶叫するルースとエルマー
絶対に二人を食べるなよ!そう陰の化け物どもに命令し屋根へと下ろさせる
ルース!
エルマーが叫び駆け寄った。
見ればルースの腕は折れていた。
う、腕が・・・!
それでも生きているだけマシだろう。
ジールが叫ぶ
くはあああああああああああああああああああああああああああピロあピロ!
ジールの周りにさまざまな羽根の色をした10体の天使の分身たちが姿を現し、円を描くように回り出した。
天使の分身たちはそれぞれの体からそれぞれの羽根の色と同じ属性の攻撃を繰り出す。
赤い羽根は赤い炎を青い羽根は青い氷、緑は風、黄色は雷、紫は毒、ピンクは淫をさまざまだ
はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
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はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
攻撃を双剣杖で弾き飛ばしながら空中で回転、
目の前にいた赤、青、緑、黄色、紫、ピンク、その他の色の羽根目掛けて
そこだ!
双剣杖を振るう
はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
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はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
分身たちの全身をくまなく両断、消え去り消滅させていく。
斬り裂いた天使たちのダメージが本体であるジールに移行したのか突然、ジールが悲鳴をあげる
くはあああああああああああああああああああああああああああああああああああああピロあピロあピロ!
見れば、ジールの胸の球体から色が失われていた
魔力が弱まっている!ひょっとしたら!
はあ!
試しに双剣杖を球体目掛けて振るってみる
くはあああああああああああああああああああああああああああああピロああああああああピロあピロあピロ!
悲鳴をあげるジール
そこが弱点か!
ペッ!ペッ!ペッ!ペッ!ペッ!
ジールが虹色の唾を吐いて来た。
はあ!
避けるも執拗に唾は飛んできた。
ペッ!ペッ!ペッ!ペッ!ペッ!
く、焦っているのか!手数が増えて隙がない!
突然、電撃の砲撃がジールの後頭部にぶつかり大爆発を巻き起こす
くはああピロピロああああああピロああああああああああピロピロあああああああああああピロああああああああピロあピロあピロ!
両目を飛び出し悲鳴をあげるジール
砲弾の方を見ると飛空艇が飛んでいた
マルベリーか!
飛空艇の甲板の上で戦士たちが踏ん張っている姿が見えた
押せえええええ!
「「おおおおおおおおおお!」」
重量470kgの鉄の砲台を戦士たちが人力で押し出し大天使目掛けて並列させていく。
甲板の上を颯爽と歩きながらマルベリーは言った
面舵いっぱい!ドラゴンバスターをすべて出せ!弾幕を切らせるな!すべて撃ち尽くせ!
船体が右旋回しながら砲身がすべてジールへと向けられる
ドヒュー!ドヒュー!ドヒュー!ドヒュー!ドヒュー!ドヒュー!ドヒュー!ドヒュー!ドヒュー!ドヒュー!ドヒュー!ドヒュー!ドヒュー!ドヒュー!ドヒュー!ドヒュー!
ドラゴンの息吹を模した雷の魔法が砲身から飛び出していくとジールの後頭部で大爆発した
ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!
くはああピロピロああああああピロああああピロあああピロピロあああピロピロああああああピロピロあああああピロああああああああピロあピロあピロ!
両目を飛び出し悲鳴をあげるジール
天罰ううううううううううううううううピロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
ジールが鼻からベージュ色の光線を吹き出すと
ドカーン!
飛空艇がの外部を爆散させる
ヒュウウウウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
風を切る音を立てて飛空艇が墜落していく
俺は叫んだ
マルベリーー!
くそぉおおおおおおおおおおおおお!
双子剣杖を振るう
外道魔法・トゥリスカ・アナトミア!
外道の刃が腕を斬り、リンゴのように皮をむくとジールが絶叫した
くはああピロピロああああああピロああああピロああピロあピロピロあああピロピロああああピロピロああピロピロあああああピロあああああピロピロあああピロあピロあピロ!
決める!
暗黒の鎧・スコティノース・パノプリアの胸に手を当て精神を集中させる。
鎧が黒いオーラで満たされる。
恐怖を抱く象徴にして越えるべき尊き象徴よ!その剛力をいまこそ振るわん!
鬼畜魔法・ドラゴ・スコトノ!
殺意に満ち溢れた漆黒の鎧が目の前に喚起されると真っ赤なオーラをあふれ出す。鎧が砕け散ると、頭に立派な鹿の角を持ち、巨大で筋肉の鎧を着こんだような体、羽根がなく、手に割れた酒瓶を持った。
新たな魔王、鬼畜の大悪魔が姿を現す。
ドラゴ・スコトノが雄たけびをあげた
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
殺せ!ドラゴ・スコトノォォーー!
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
ドラゴ・スコトノが割れた酒瓶を振りかぶると一気にジールの胸部に突き刺した
ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ!
ひときわ大きな悲鳴をあげるジール、ただその叫び方は両目と涙と鼻水が飛び出し舌を限界以上に突き出した。ひときわおぞましい叫び声だった
うわあ!
ルースが思わず驚きの声をあげる
見ればジールの胸部から色とりどりの10体の天使たちが苦しそうに顔を突き出していた
エルマーが聞いてくる
マスター!あれはいったい!
やつは神を蘇らせるほどの力とすべての天使の力を手に入れた。大きすぎる力が定着する前に激しい戦いを行ったせいで力が暴走しているんだ!
ジールの体から四方八方に天使の力も魔法陣の力も抜け出て行く。空中にさ迷う天使たちの力と魔法陣が再び現れた
ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロオオオオオオオオオオン!
最後の悲鳴をあげてジールは城へとおおいかぶさるように倒れた。
ズドーン!
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
ドラゴ・スコトノが勝利の雄たけびをあげた
ジールの巨体の口からゲロのような物が噴き出すと薄茶色の液体が足元まで流れて来た。3つの滝を作り、城周辺の城下街まで満たしていった
バシャー!
水の漏れる音が響く
ジールの口の中から元の天使の姿へと弱体化したジールが姿を現す。
巨体からは魔法陣ゾーイ・マザの力も天使たちの力もすべて抜け出し空中をさ迷っていた。さながら神の抜け殻だ。
ジールは言った
ば、馬鹿な・・・。私が・・負けただと・・・。
すでにジールの羽根は崩れ溶け落ちている。
それでもジールは立ち上がった。
折れた足で体を支え、俺たちをにらみつける
ふざけるなあああ!人間どもめええ!この最高位大天使が!貴様らごとき下等生物に!後れを取るなどあってはならないのだああああ!
ルースがスパナを構えて執拗に罵った
ここまでだぜ!このゲロカス変態野郎!
そうよ!そうよ!
とエルマー
俺は二人の前に手をかざし
よせ、あいつはもう終わりだ。いくら強がろうと、いずれ死に絶える。放っておいてやれ。
マスター・・・。
俺が言ったことでルースとエルマーがしぶしぶ口をつむぐ
するとジールは言った
敵の、それも人間に情けをかけられるとは!天使の名折れだ!
ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ!
王都中が揺れている!
ルースがスパナを構えて言った
お前まだ何かする気か!
ち、違う!
ピロロロロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
神の抜け殻が両手を広げて空を仰ぎ見た。
ジールは言った
私はここにいるはずだ。なぜ動ける!
神の抜け殻の足元に突如、200mほどの巨大な穴が開き、その中が念力で産み出されたと思われる真っ赤な血で満たされていく
膨大な魔力が神の抜け殻からあふれ出ていた。
ジールは涙を流して言った
もしや、この力は・・・おおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉ!
神の抜け殻の顔が謎の怪物へと変貌していく
ジールはむせび泣いた。
おおおおおおおおおおおぉぉーー!おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!諦めていた・・・・・・歓喜ィー!歓喜するぅぅー!クリフォギタグマ様ーーー!
生きておられたのですねぇーーーーーーーーーーーーーーーー!
ブシャー!
ジールの口から大量のトマトケチャップが溢れ出す。
わわわわわわわわわわわ、わーい!わーい!トマトソースだ!わーい!わーい!
頭をビクビク震わせながら満面の笑顔を浮かべるジール
正気を失っている!
ジールが城の屋根の上をスキップしながらぴょんぴょん跳ね回る。
わーい!わわわわわわわわわわわわーーい!わーい!
すると次の瞬間、ジールが爆発して真っ赤なトマトソースになった。
ゆらゆらと魂だけが浮遊していく。
時を同じくして空から大量の赤い雨が降り注ぎ始めた。
ルースは言った
え、エルマー!
エルマーもそれにこたえた
ルース!
ルースとエルマーはあまりの異常事態に完全に参ってしまっていた。
強大な敵との連戦、疲弊した精神で、このあまりに異常な状況、まだまだ未熟な二人ではこの辺りが限界だったのだろう。
クリフォギタグマと化した神の抜け殻はトマトソースの海に背中から倒れ込んだ。
ザブーン!
真っ赤な水柱が立ち上り、屋根の端から見下ろせば、ゆっくりズブズブと沈んでいく。
足が沈み、手が沈み、腹が沈み、胸が沈み、体が沈み、頬骨が沈み、顔が沈み、鼻先が沈んだ。
すべてが沈むと静寂が訪れる
真っ赤な深紅の水面に、ぷくぅ。と、音を立てて醜い女の顔が浮き上がった。
ザバァァー!
女の顔が立ちあがり、滝のようなトマトソースが流れ落ちていく。
手には巨大な鉄塊剣が握られていた
俺は言った
・・・ケーゴメ・カイダロス・・・復活したのか!!
そう、クリフォギタグマの体内ではるかに強大になったケーゴメ・カイダロスが復活したのだ
キェーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
奇声をあげる
ロザリス・・・今止めてやる!
ドラゴ・スコトノ!
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
鬼畜の魔王が全速力で突進する
戦いが始まった
ケーゴメ・カイダロスの鉄塊の剣を左にしゃがんで避け、再度の斬撃を右にしゃがんで避け
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
痛烈な右フックを叩き込む
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
さらに割れた酒瓶を逆手に持ち頭に叩きつけた
キェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
口から強酸液があふれ出すと顔面に降りかかる
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
痛みに耐えるドラゴ・スコトノ
がら空きになったところに
キェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
何度も鉄塊の剣が振り下ろされ大量の火花が散り、たまらず両腕を高くあげた。筋肉の分厚い壁が剣撃を腕で受け続ける。
ドラゴ・スコトノ!後ろに飛べ!
ドラゴ・スコトノは両腕で防ぎながらジャンプすると大地がきしみ、街の何件かが吹き飛んだ
建築物を尻で踏み砕きながら後ろにゴロンと転がり込み何とか手で踏ん張り前を向く
上半身を左右に揺らしてケーゴメ・カイダロスが突進してくる
ドラゴ・スコトノも全速力で突撃すると手の割れた酒瓶をがケーゴメ・カイダロスの腹にねじり込む。
大量の火花を巻き上げた
キェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
ケーゴメ・カイダロスも鉄塊剣でドラゴ・スコトノの腹部に突き刺す
大量の火花が巻き上がる
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
右の拳を大きく振りかぶると割れた酒瓶を思いっきり殴りつけた。
ズズ!
わずかに瓶がケーゴメ・カイダロスの体内へと突き刺さる
キェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
絶叫するケーゴメ・カイダロス
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
さらに何度も右の拳を大きく振りかぶると割れた酒瓶を思いっきり殴りつけた。
ズズ!ズズ!ズズ!
少しずつ瓶がケーゴメ・カイダロスの体内へと突き刺さる
きえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
絶叫するケーゴメ・カイダロス、対するドラゴ・スコトノの拳は酒瓶の破片で血みどろだ
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
さらに殴りつけたところで拳が血ですべりそのまま拳が空を殴る。
バランスを崩したドラゴ・スコトノは右肩から地面に転倒した。
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
キェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
ケーゴメ・カイダロスの足が4つに分かれるとドラゴ・スコトノの頭を抑えつけ、地面に拘束
背中からチューブが伸びて来ると高熱をおびるチューブ、触れるだけで殺人級の兵器と化し、オレンジ色に発光、鞭のように何度もドラゴ・スコトノを打ち付けた
キェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
痛そうに悲鳴をあげるドラゴ・スコトノ
ドラゴ・スコトノ!頑張れええええええ!
ドラゴ・スコトノのベロがしゅるしゅると伸びるとスパンスパン!
ケーゴメ・カイダロスの足の指を両断する。
キェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
たまらずケーゴメ・カイダロスが二歩後退すると立ち上がった。
キェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
威嚇の声をあげてドラゴ・スコトノを威圧する
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
それに負けじとドラゴ・スコトノも威嚇の咆哮を上げる
いまだ!決める!
暗黒の鎧・スコティノース・パノプリアの胸に手を当て精神を集中させる。
はあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
鎧が黒いオーラで満たされる。
ドラゴ・スコトノの割れた酒瓶が手元に現れると普通の酒瓶へと再生していく。そして完全な酒瓶が生成されると青く発光する
力がすべてだ!打ち砕け!ヴィア・レーキュトス!
全力で振りぬかれた酒瓶がケーゴメ・カイダロスの顔面をとらえると粉々に割れて、膨大な魔力を帯びたガラス片が体中に突き刺さった。
キェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
地面に頭から倒れ込みあまりの痛みに絶叫するケーゴメ・カイダロス
魔王の魔力を帯びたガラスは体内で拡散、連続して激痛を作り出す。
キェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
大絶叫してケーゴメ・カイダロスは動かなくなった。
勝ったのだ!
ルースとエルマーが叫んだ!やった!勝った!
互いにあまりの嬉しさに声をあげる
突然、死んだと思っていたケーゴメ・カイダロスの頭が右に大きく振りかぶり
かはーーーーーー!
正面を向くと口から何かを吐き出した
ドラゴ・スコトノ!避けろ!
そう指示を飛ばすもわずかに間に合わず、それがドラゴ・スコトノの腕を串刺す。
蚊虫のストローに似た器官だ
ドラゴ・スコトノ!
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
ドラゴ・スコトノの腕からドクドクと謎の液を抜かれていく
吸血されている!
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
ドラゴ・スコトノがストローを引き抜こうとするもストローは血管の中を移動し、全身へとめぐってしまう
そのまま糸を結んだ団子にでもなっているのかいくら引っ張っても引き抜けなくなってしまう
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
苦しそうにうなると、あまりの激痛に膝を折るドラゴ・スコトノ、ドラゴ・スコトノの怪力をもってすれば引きちぎることは簡単だ。
ただ引きちぎったあとストローを除去することはできないだろう。血管の中に注射針を残してしまう恐怖
しっかりしろ!ドラゴ・スコトノ!
キェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
ケーゴメ・カイダロスは全身から血液をしたたらせて立ち上がると頭を左右にゆすりながらジュージューとうまそうに血液を吸っている。
ほころんだ笑顔が不気味に歪んでいた
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
頑張れ!死ぬな!
そう声をかけるも次第に膨らんだ肩はしなびていき、足の筋肉量も落ち、肩から背中にかけての筋肉もしぼみはじめる。干物のようになってドラゴ・スコトノが地面に倒れた
キェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
勝利の雄たけびをあげるケーゴメ・カイダロス。
負けた・・・。
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!
養分を吸われ枯れ果てる前に突如、ドラゴ・スコトノの右腕が独りでに体から分離、跳ね飛んだ。
くるくると宙を舞った腕は、ケーゴメ・カイダロスの首をつかみ締め上げる
ぐぎゅう!とここまで首が絞めあがる音が響いた
キェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
うめき声をあげるケーゴメ・カイダロス。
腕を引き離そうと手当たり次第に周囲の建物を砕き暴れまわり、それに巻き込まれ魂を抜かれた民衆の亡骸が大勢消し飛んだ。ヨロヨロと数歩歩くとズドーン!苦しそうに地面に寝転がる。
ドラゴ・スコトノが最後の力を振り絞ってくれている!
いまのうちだ!何かやつを倒す方法を考えなければ、
空の大魔法陣ゾーイ・マザはいまだ消えずに存在していた。
ふと、腰から下げたドリーム・キャッチャーを見る。
ドリーム・キャッチャーは魔王すら打ち倒す大魔法を封じていた。神器級の手作りアクセサリーだ。邪神とは言え神であるケーゴメ・カイダロスをよみがえらせるほどの力、魔法陣ゾーイ・マザ、あの膨大な魔力を
ドリーム・キャッチャーに再封印することができれば!
キェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
ケーゴメ・カイダロスが奇声をあげ地面を転がりまわった。
幼子がじだんだを踏むような動きで大勢の人間の抜け殻が下敷きにされていく
俺は急いで最も高い屋根を登るとドリーム・キャッチャーを掲げた
膨大な魔力がドリーム・キャッチャーに吸い込まれるように吸収されていく。それだけではない空中に漂っていたジールたち天使の力まで呑み込んでいく。
ドリーム・キャッチャーが邪悪な白銀の輝きを発すると杖と融合、最強の杖が誕生する。
ドリーム・ゾーイ・スキアー・スパティ・ラヴディ!
俺は杖をケーゴメ・カイダロス目がけて構えた
終わらせよう!ロザリス!
ドリーム・ゾーイ・スキアー・スパティ・ラヴディを振るう
魔を持って邪神を封じる。邪悪な封印陣!シャイニー・ゼリオン!
白銀の魔法陣ゾーイ・マザが空中に浮かび上がるとケーゴメ・カイダロスの頭上に現れる。
ドラゴ・スコトノの腕を振りほどき立ち上がったケーゴメ・カイダロスの周囲に11本の光の柱が次々と降り注ぎ、魔法陣ゾーイ・マザが筒状に変形していく。
キェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
絶叫するケーゴメ・カイダロス
徐々に舞い降りる魔法陣ゾーイ・マザに体を押しつぶされていく。魔法陣から出ようと柱の一つを手で押し開こうとするも凄まじい魔力波の抵抗を受け抜け出ることができず、完全に陣の中へと封じ込められた。
そうしてゾーイ・マザすらも消えていく。虚空に消えたのだ。
一筋の赤い光が落ちてくる。
エントラール・ストーン赤を手に入れた




