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49 騎士長

ギエーリたちは満身創痍に疲弊していた

はあ・・・はあ・・・。

互いに息を荒げ何度も殴り合う。

うおりゃああああああああ!

ぐええ!

こんのおおおおおおおおおお!

ぼあ!

殴っては殴られ殴っては殴られを繰り返す

殴り合いでの末、互いに剣を拾い直すのは同時だった

帝国騎士長ヨハンの剣を受けてみろ!

王国騎士長ギエーリ!受けて立とう!

勝負を決めるときが来た!

ヨハンが叫ぶ

氷結魔法・パーゴス・クルスタロ!

突如、ギエーリの頭上から人を貫通してしまいそうなほど大きく無数のつららが降って来た。

常人よりもはるかに強力な凍結魔法Lv40の恐るべき力だ。

きゃあああああああああああああああああ!

エルマーは悲鳴をあげ、

ギエーリも負けず剣を振るい魔法を発動させる。

鬼氷魔法・ドラーゴス・クルスタロ!

氷の柱が空中に出現しつららの雨を迎撃していく。

威力は互角、二つの氷魔法が互いの使い手を貫き合い。勝負は決した。

王国騎士長アリが空高く飛び上がると上段から剣を振りおろし魔法を発動させた

鬼風魔法・ドラーラス・ナーファハ!

凄まじい緑の風が吹き荒れる

帝国騎士長ヴォルフが剣を振るい魔法を振るい緑の風を巻き起こし迎え撃つ

悪寒魔法・アエーラス・ナーファハ!

二つの吹き荒れる緑の風が激突するとアリの剣がヴォルフを斬り裂く。

うあああああああああああ!

ヴォルフの体から大量の血液が宙に舞った

これで私の勝利も・・・ゴハ!

突然アリが血を吹き出す。

こ、これは・・・毒!

まさか、貴様も毒を散布していたのか・・・。

アリは倒れるとガクガクと震え出した。

ぜ、全身が寒い・・・これが死神の・・・肌の感触・・・。

絶命。

戦いは終わった。

残す戦いはダンテたちだけだ

消えろおおおおおおおおおお!

ダンテが目を血走らせフランツの胴を斬り裂いた

勝った!

ダンテは歓喜の声をあげた瞬間だった

うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

ルースのスパナがダンテの頭をぶったたく。

ぎわぁぁぁぁーー!

絶命の一撃、ダンテはいまにも死にそうになりながら額から大流血を始める。

目をさ迷わせ。なんとかルースを見た。殺すためだけに

そこだああああああああああああああ!

フランツが叫ぶ

ダンテに斬られ体から血を吹き出しながらも体に回転を加えていく。

命を捧げ死を覚悟した一撃

フランツの魔力が剣に宿り燃え上がり振りかぶった。

炎上魔法・ピー・コルタール!

燃え上がる炎の剣、最後の命の輝き!

しかしそこは腐っても王国三大騎士長、反応してみせる。

対するダンテの魔力が剣に宿り燃え上がった。

それを振りかぶり襲いかかる。

死ねええええええええええええ!鬼火魔法・ドラーコス・コルタール!

燃え上がる炎の剣がフランツのピー・コルタールと激突する

二つの炎が激突すると二つの巨大炎がきらめいた。

互いの体を炎の剣に切れ裂かれダンテとフランツはその場に突っ伏したのだ。

レシーヌとの戦いを終え、通路を走り続けるとルース達が呆然とそこに立っていた

頬にすすをつけて火災現場から逃げ延びた避難者のような風貌だ

二人とも無事だったか。

すぐ横を見れば凄まじい戦いの跡、6人の死体があった

これは・・・。

ダンテさんが裏切ったんだ。

ダンテが?

殺されそうになったところに帝国騎士たちが駆けつけてくれて皆、死んじまった。

そうか。二人ともこの場に残って少し休め。そう指示を出そうとしたら

エルマーは

行こう。ルース!

ああ!

どうやら心配はなさそうだ

ダンテたちの亡骸をいちべつして両開きの大きな扉を押し開く。

こうして俺たちはついに王謁見の間へと踏み込んだ。

レッドカーペットの引かれた通路に玉座が置かれている。ずっしりと腰かけているのは国王モードレッド・ペンドラゴン・モルゴースだった。

馬鹿な!なぜモードレッド国王がここにいる!死んだはずだ!

モードレッドはサイフォスに在任時、俺たちサイフォスが仕えていた国王本人だった。

それがどういう経緯かこの国の国王をしている。

国王は俺を見て、楽し気に笑った。

ホホホホホホホホホホホホホホホホ!ゼロス、よくぞ余の元まで戻った。

そして、ルース!エルマー!そなたたちもだ!期は熟した。ガーネットがいないのが、ちと残念じゃが。ルース、エルマー、熟成させた余の力返してもらおうか。

こいつは何を言っているんだ?

サイフォスであった俺になら意味はわかるが、ルースたちは初対面のはずだ。

わけがわからずルースたちのほうを見てみるも戸惑っている。心当たりがないようだ

国王はルース達を見ながら嬉しそうに言った

ホホホホホホホホホホホホホホホホ!まるまると肥え太り良い霜を振りおって、立派に肥えてくれたようじゃのう。

ドン!

突然、背後の扉が開くとダンテたち王国騎士長たちが駆け込んできた

毒に侵され、胸に穴を開け、体を焼き斬られてなお駆けつける。見上げた忠誠心だ。

ダンテが言った

国王様!お逃げください!

ギエーリが言った

ここは我らが!

アリが言った

露払いはお任せを!

国王に背を見せボロボロの体で剣を構える王国騎士長たち、いかに悪逆非道に手を染めようとも国王を守ろうとする王国の牙として誇りは本物であった

ホホホホホホホホホホホホホホ!

モードレッド国王は愉快そうに笑い声をあげると手から触手を伸ばしダンテ達の体を一突きにした

ぶっとい木の根に似た触手が王国騎士長たちの鎧を貫通、いくつも大穴を開ける。

ガブ!そ、そんなああ!!

ダンテたちが口から血反吐を吐く

こ、国王様・・・なぜ・・・。

貴様たちなどもはや不要じゃ!

触手を引き抜くとドサ!大きな音を立ててダンテ達は動かなくなってしまう

俺は双剣杖を握りしめて怒る

貴様!自分の騎士たちを!

国王は邪悪に顔を歪ませながら言った

気にするでない。些末なことじゃ。ジール!

ここに

神官が姿を現す。

やれ!

御意!

神官が杖を構えて窓の外へと振るう

はああああああああああああああああああああああ!

聖なる力が空に浮かぶ巨大な陣へとリンクする。

陣は強い光を放ち。大量の丸い光が空高く舞っていく。

ルースが思わず言った

こ、これは!

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