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4 魔法武器の世界 トリプル・ウィザード

武器屋の前に来ると店主に

剣を見せてもらえますか?と頼む。

ああ、好きなだけ見てくれ!

気前のよさそうな店主だ。

剣をつかむと目の前にかざした。

透き通るような水でできた剣。

時たまあぶくがブクブクと立ち上る。

プクプク丸。

そんな言葉が脳裏に浮かぶ。

神聖なその剣はどこにでもありふれた武器、魔法武器だった。

闇属性の武器はありますか?

闇属性~?そんな属性はないですね。

店主は強気なおっさんと変な敬語がミックスされた口調をしていた。

闇がない?では、黒は?

黒?もしかしてお客さん田舎の出ですか?

残念ながら黒属性もないんですよ。ハハハ、黒塗りの影属性の武器ならありますけどね!

おやじさんが出したのは漆黒の剣。影属性?

イメージと少し違う。どうしよう。

お!お客さんのその杖~少し見せてもらえますか?

ええ、いいですけど

これは・・・

すごい杖だ!

え?

この杖をもとに剣を作ってみませんか?

え~、じゃ、じゃあお願いします。

それからしばらく待つと不安定な剣杖ができあがる。

失敗しました!

ええ!

申し訳ない!申し訳ない!申し訳ない!

そう言って自分を何度も殴っている。

深々と頭を下げた店主から失敗してできあがったガラクタを渡された。

ショックが大きくてあきらめきれない。

ハッ、ハハッ、い、一度やってみようかな~。

から元気に笑い声をあげて

平静を装って僕は杖に集中する

それを察してか、お、お客さん、それは・・・

無駄だ。と言いたげな顔をする店主。

僕はいつものように魔法を発動する。


精神を集中させる。

鉄鋼と杖を目の前にかざし叫ぶ

悪魔よ!我が身に宿れ!悪魔憑依!

邪悪な悪魔が現れると体に宿り、肉体が人類の限界を超えた領域へと踏み込む。

悪魔よ我が呼びかけに応えよ!

そう叫ぶと僕の周囲に魔術陣が発光し、悪魔が顕現する。

さらに手の護符を介して目の前の悪魔へと魔術の力を送り込む

悪魔が両手の中に邪悪な球体を作り出す

手持ちの護符を手に叫ぶと目の前の悪魔が自らの動きと連動して魔術を行使する。

タリズマンよ!我が呼び掛けに応えよ!

そして魔法生物なしの魔法を発動しようとしたときだった。

悪魔三体分の力が暴れだす。

こ、これは!

ひいいいいいいいいいい!

店主が頭を抱えてしゃがみこむ。

暴風のように荒れ狂う悪魔たちは剣杖に吸い込まれていき、

風が止むと剣杖の色が漆黒に変化すると剣にオレンジ、赤、青の稲妻がほとばしるとそれが二つに割れ、双剣杖となる。

悪魔が宿ったのだ。

すごい!

驚く店主に僕は思わぬ結果に驚愕していることを悟られないよう脂汗をかきながら言ってやった。

ま、当然の結果ですがね。と・・・。

こうして杖と剣、一体の双剣杖、影の剣杖、スキアー・スパティ・ラヴディが誕生した。


スキアー・スパティ・ラヴディ「賢さ+255、二刀流、分身撃、悪魔憑依×3」

すごい、常に悪魔の力を宿しているぞ!

さらに分身撃!分身能力か!


Lv198

HP255

MP255

力255

防御255

すばやさ255

賢さ255


スキル

呪怨喚起悪魔憑依魔術Lv99

黒魔法Lv99

影魔法Lv1


熟練度999


装備

・儀式鉄鋼

・スピードリング「瞬間二撃」

・スキアー・スパティ・ラヴディ「賢さ+255、二刀流、悪魔憑依×3」



おお!影魔法!新たな成長スロット!

今度はこの剣杖と契約したことでこの世界の法則と力の素養を取り込んだ。

二股の世界を呑み込みし者がダブルウィザードなら三股の世界を呑み込んだならトリプル・ウィザードと言ったところだろうか?

上機嫌で道を歩いていると、どうぐ屋の店先でそれを見つける


おまけ「Lv+1」1G

ピザ「HP+1」1G

コーラ「MP+1」1G

バーガー「力+1」1G

レタス「防御+1」1G

ポテト「すばやさ+1」1G

チーズ「賢さ+1」1G

トマト「熟練度+1」1G


おお!ステータス向上アイテム!某ゲームのようなアイテムが売っているぞ!

店主さん

はいよ?

これ!ここからーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーここまでの棚のやつ、ぜーんぶください!

あと倉庫の備蓄もください。

発注かけておいてくださいね。あとで取りに来ますから!

さて、新たな世界に来たと、改めて実感したのはそれからだ。

近くの森に来る。

一見ただの森のようにも見えるが・・・。

カブリートが僕の目の前を行き、木々をかき分け、前進していく。

前方に銀を振りかざす女がいた。

銀の正体は銀色の剣。

それを手に踊るように剣を振るっている

はあ!はあ!はあ!

見たこともない形状の武器だ。

剣の側面にネジとあれは何だろうかバッタの足みたいな機構がうかがえる。

そこにやってくるゴブリンの一団、デカい。

80㎝や100㎝くらいの大きさをしている。

人間で言う3、4歳くらいの大きさが平均化したゴブリンたちだ。

ああ、やっぱり。ここは異世界なんだと思った。

はあ!

鋭い突きでゴブリンを串刺し

はあ!

振りかぶるような一撃をでゴブリンを投げ捨てる

ゴフウ!

悲鳴をあげるゴブリンが転がっていく

はあ!

右に一閃

右足を左に左足を右に軽やかなダンスのステップを踏み、

はあ!

蝶が舞うようにゴブリンたちを切り捨てていく

でやぁぁー!

カチン!

と火花が散ると剣の側面の機構が折り曲がる

くらえ!アロンダイト!

ダン!と爆発的な勢いで押し出された剣が炎の斬撃を繰り出すと

ゴブリンの体を容赦なく両断した。

ふん、このシンシア・エイベルに挑むとは愚かなり!

様子をうかがっていたカブリートは

ミシミシパキパキパキパキ。

ま、待て!カブリート!

と、静止しようとしたのも聞かず

森の生い茂った葉と枝がしならせ、顔を覗かせてしまった。

な、・・・な・・・!

振り返った女は剣を構える。

当然だ。森の草木をかきわけ、自身を見下ろす形で強大な化け物が姿を現したのだから。

カブリートはどうしようかと考えているようであごしたを撫でている。

ば、化け物がああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

錯乱した女が剣を振りかぶり襲い掛かってきた

アロンダイトー!

ブワアアー!と、剣が発熱するとオレンジ色の灼熱剣となる

踊る炎がカブリートの顔面を焼き払う

ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

森中に響き渡るかのような大きな悲鳴をあげる。

もがき手を振るうカブリート、近寄れそうにない。僕が手をこまねいていると

バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサババサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ!

何百羽もの鳥たちが一斉に羽ばたいた

カブリートは両手ではぎ落すように顔の炎をかき消すと

ウガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

獣の本能をむき出しにして目の前の人間を叩き潰そうとする

女はそれを軽々と避け、カブリートの空いた腰を何度も切り付ける

はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!

左右に浅く切り付けるだけだが、大振りでないだけ隙も少ない。

実力差のある相手には効果的な攻撃方法だろう。

かなりの手練れだ。

小娘があああああああああああああああああああああああああああああああああ!

カブリートの声帯から二重にダブった独特の声が響き渡る。

鋭い突きが

ミチミチバキバキバキバキ!

森の木々をねじ折り、吹き飛ばす。

女はそれを回避してみせた。

全身の神経を張り詰め、いついかなる挙動にも敏感に対応できるよう剣を逆手で持ち、口元から斜め方向に構える。

独特の型の剣術だが気迫は手練れのそれだ。

事実、魔王たるカブリートの攻撃を受けきれている状況が奇跡、皮一枚、紙一重の攻防だった。

ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

両手の指を大きく広げ左右に手を広げるといつでも捕まえるスタイルで迎え撃とうとするカブリート

よせ!カブリート!

僕の静止しようとする声が女は気を一瞬そらす

その一瞬をカブリートは見逃さなかった。

ふん!

ジュバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

槍よりも鋭い突きが女の腹部を貫く

ぐったりとした女はもう逃げられない。

串団子同然となった女を顔の前に近付けるといまいましいものを見るように憎しみを込めてにらみつけ。

大口を開け、その剣山のような口でむさぼったのだ!

やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

ボリリリリリリ!

なぜ・・・なぜ殺した!

怒っているのか?

当然だ!

貴様の命には従おう。それが我が子との約束ゆえに、その狼藉者は身を持って王に逆らう罪を知ったのだ。のお?ゼロス。

カブリートは口の端を腕でぬぐうと赤い液体を適当な木に擦り付ける

そうして魔王の力を改めて認識した。

ことが起きてしまったあとではどうしようもなかった。

殺すな!強く言い含めることが精一杯だった。

そんなことがあって道を歩いていくと協会が見えた。

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