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2 魔王城が落ちる日、冥府の門は開かれ、新たな魔王が生まれる。地獄はすぐそばにあったのだ。

Lv1

HP10

MP2

力1

防御2

すばやさ1

賢さ2


スキル

闇魔術Lv1


熟練度0


異世界転生をしてしばらくがたつ

身長20cmのゴブリンがいた。

身長40cmのゴブリン変異種がいた。

それらを横目に旅をする。

僕3歳、

今日から魔術師に弟子入りするのだ。

伝説の魔術師がいる洞窟までやって来た。

お姉さんお姉さん

はい?僕どうしたのかな?迷子かな?

弟子にしてください。

深々と頭を下げると

ええどすよ。

なぜ変な言い回しなのか?細かいことはどうでもいい。とにかく僕に師匠ができた。

この魔石に触れれば魔術適性を知ることができます。さわってごらんなさい。

はい!

言われるままに魔石に触れると宝石が発光した。

こ、これは!バニラ色!おいしそう!

どうやら僕は闇属性に適性があるそうだ。

えっ、えぇー!すごーい!闇属性すごーい!えらいねー!すごいねー!

めっちゃほめられた。

それでは場所を移しましょう。

僕はマスターのあとを付いて外へと出る

いいですか、ゼロス。


魔術は日々の鍛錬によって練度を上げることができます。同じ魔力量、同じ魔術でも初めての1回より99回目の魔術の威力は変わります。

これを熟練度と呼びます。魔術は魔法の下位に位置する術にすぎずこの世界で魔法が振るえるのは3人だけ魔術とは自然の秘密を扱う学問、その名の通り、術であり、関節的に魔の法則を動かす術、威力も乏しく。

準備を重ねて巻き起こす偽りの奇跡魔法とはその名の通り、法であり、直接魔の法測を司る力、威力も桁違いなら準備も必要ない真なる奇跡

魔術には世界を構成している四つの元素、火、水、風、地の四つの元素がありこれを四大元素と呼びます。火のサラマンダー、水のウンディーネ、風のシルフ、土のノーム、光と闇はそれらに含まれない例外となります。


あなたは闇に愛されたとても恵まれた子です。

それではそれらをふまえてやっていきましょう。

さて私が教えるのは聖なる力ではなく、これは邪悪な力、精霊たちを悪用し脅し騙し操り支配する魔術。

実技演習をしましょう。

まずは私が手本を見せます。

闇魔術、スコタディ・スフェラ!

黒い闇に包まれる樹木を目にして感動の波が押し寄せてくる。

すっ、すごい!これが!魔術!

タリズマン、この護符に天使や悪魔の名を借りて力を振るう護符魔術と呼びます。それでは今度はあなたの番です。

はい!

二つ返事をした僕はそれに習うことにした

護符魔術にも種類があって



・魔格を喚起してその力をタリズマンに注ぐ

・魔格を喚起してその眷属の霊の力をタリズマンに注ぐ



これらの方法があります

マスターに教えてもらいながら動かない手を動かし、数十分かけて紙に書き込んだ幾何学的な模様、悪魔の名を書き込んだその護符を手に叫ぶ、

タリズマンよ!我が呼び掛けに応えよ!

スコタディ・スフェラ!!

手の内のタリズマンが焼き付くと同時に10cmくらいの手のひらサイズの闇の玉が飛んでいき闇が木を隠そうとする。

すごい!僕、魔術を!

術者の力量を越えた魔術の使用はできません。今日はここまです。さぁ、ご飯にしましょうか。

次の日から護符魔術の修行が始まる。

日々を研鑽に当てていると。

ある日、マスターは言った

今日は喚起魔術を行います。喚起魔術は悪魔を喚起する魔術、始めに魔術道具の準備を



祭壇「基礎であり」

アルタークロス「魔術的模様の描かれた机に敷く布を敷くことで道具を守るためであり」

清めたローブ「悪魔から身を隠すためであり」

聖水「万が一悪魔を払うためであり」

ランプ「自らを照らし自らを失わないようにするためであり」

魔術の棒「陣を描くためにそれと悪魔に対する守りであり」

魔術の剣「悪魔に対する威嚇であり」

四大元素武器「斬る剣、突く槍、打つ槌、受ける盾、4つの元素を象徴する。しかしその本質は祭具であり」

ラメン「胸飾り、第一の盾にして、術者の身代わりであり」

王冠「自らが支配者であることを示すためであり」

四大旗「言葉の通じない悪魔に対し立場を表すためであり」

香炉と香「術者のにおいを隠し食われないためあり」

燭台とロウソク「暗くなくては悪魔が姿を見せてくれないためあり」

儀式に合わせた象徴「力を借りる悪魔のものが望ましく」



身体を清めてローブを身に着けるのが正しいのだけど、多くの魔術師は旅の道中で利用する場面が主です。

そのためローブを聖水で清めることで代用しましょうか。そうして準備ができたら、喚起する対象を決めて。

さあ、見ていなさい。

マスターが杖を使い、幾何学的な模様で魔術陣を地面に描くと、さらに遠くに三角の魔術陣を地面に描き、再び最初に描いた魔術陣の中へと戻る。

さぁ、陣の中へ

マスターは僕が陣の中へ入ったのを見ると

円からは決して出ないようにしなさい。

そう言われ腕で体に引き寄せられる

僕も足にしがみつく

いきますよ?悪魔よ!我が呼び掛けに応えよ!

そう唱え、数百の牙がむき出しになった異形の怪物を呼び出す。

猛り狂う獣が三角の魔術陣を中心にあまり動くことができないでいるが手の届く範囲を獰猛に破壊する。

ここが外でなかったら周囲にいる人間は皆殺しにされていたことだろう。

いいですかゼロス?

悪魔は獰猛な化け物、術者すら襲うこともある。だからこうしてやつらの体を魔術陣を中心に縛り付け、力を封印してなお自らも魔術陣で守る必要があります。

はい!

悪魔よ!去れ!

命令をすると悪魔が退散した。

マスターが悪魔を引っ込めると

さぁ、ゼロス、最初は悪魔の眷属でやってみなさい。

はい!

僕も




祭壇

アルタークロス

清めたローブ

聖水

ランプ

魔術の棒

魔術の剣

四大元素武器

ラメン

王冠

四大旗

香炉と香

燭台とロウソク

儀式に合わせた象徴

魔術陣を描き、

準備を整える。

詠唱は悪魔の眷属よ!我が呼びかけに応えよよ。

はい!

悪魔の眷属よ!我が呼び掛けに応えよ!

邪悪な悪魔の眷属が姿を現す

小さなひとつ目の悪魔だ。

やった!成功だ!

これが僕の悪魔!

感動で胸がいっぱいになる

それから次の日

今日は呪術を学びましょう。

マスターが話を進める。

そうね。霊的存在を強制し統御、全体をまとめ支配し望む事象を起こさせる。それが呪術。

呪術にも種類があり


接触の原理に基づく呪術、人の体の一部を人形に入れ、人形を傷つけ相手を傷つけるこれを感染呪術と言う。

類似の原理に基づく呪術、火事を起こすために火をおこし、炎の動きを真似て踊る。模倣呪術、類感呪術と言う。


呪術を使えば人を傷つけるだけでなく癒すことも可能です

実演するから見てなさい。

マスターはハンカチの一部を引きちぎると大きい方のハンカチを地面に落とす。

このハンカチの一部を人形に入れ、ナイフで刺す!

グサ!

ハンカチが跳ねた。

おー!すごい!マジックみたいだ!

原理はこんなところです。やってみなさい。

はい!

僕はマスターから人形を受け取り、ナイフで刺す

ピクン、とハンカチが跳ねた。

始めてで呪術を成功させましたか。末恐ろしい才能ですね。

それからさらに講義は続く

感染呪術はここまで

さあ、次に類感呪術を教えます。

そう言いマスターが両手に着火したたいまつの火を持ち、奇妙な舞を踊る。民俗感あふれる舞いだ。

すると、目の前の木が燃え上がる

おお!

どう?すごいでしょう?

でもこれなら護符魔術はいらないんじゃ?

呪術は対象を決めて行うもの、ゆえに一つの事象は一つの相手や物にしか働きません

だがその威力は下手な護符魔術よりも強力、無論、魔法には遠く及びませんが

呪術は跳ね返されれば術者を襲う危険なもの、よほど追い詰められない限りはつかわないようにしなさい。

はい!

さっそく僕も呪術をやってみる。

オリジナルの踊りを披露するとなんともヘンテコな舞となったが見事、木を燃やした。

成功させた!すごい!

こうして修行を繰り返し護符魔術は1発が2発に、2発が3発へと成長していき、喚起魔術は、呼び出す悪魔の眷属は一つ目だけだったのが角がはえ、牙が生え、爪が生え、羽根がはえ、強化されより凶悪になっていき、呪術も強力になっていった。


1年がすぎた


僕はすっかり魔術の虜になっていった。

その頃、何より呪術が飛び抜けて天才的だとわかった。

才能によるものだそうだ。

どうしてこんなに呪術的センスがあるのか聞いてみると、前世でよほど暗い運命を背負ってきたからだと言われた。

すごく複雑な気分になった。

修行を重ね、僕はついに編み出した魔術の真髄を、護符魔術、喚起魔術、に感染呪術、類感呪術を重ね合わせた複合魔術、最強にして無敵の革新的な新時代魔術、呪怨魔術。

感染呪術と類感呪術を絵として書き込むことで感染呪術と類感呪術そのものの意味を持たせ、感染呪術と類感呪術分の力を護符魔術や喚起魔術の威力に上乗せする。呪怨ブースターだ。


5年後


マスターは言った。

世界を知りなさい。

旅立ちの日は訪れた。

別れ際、自宅の玄関前に僕はいた。

ゼロス。

頭を撫でられる

これを

マスターが差し出したのはタリズマン、護符の束を数十枚の護符受け取った。

あなたの旅の安全を守ってくれるはずです。

マスターから2つの杖を渡された。

二対の杖、これは使用者と共に成長する杖です。

いずれあなたがその杖を持つにふさわしい者になれますように。

ありがとうございました!

今日、僕は旅に出る

お体に気を付けて。

マスター、行ってきます。

頑張ってください。

いってきま~す!

マスターに手を振り僕は旅立つのだ。



Lv50

HP64

MP64

力64

防御64

すばやさ64

賢さ64


スキル

闇魔術Lv50


熟練度99


装備

・二対の杖「賢さ+255」


この世界の常識、その一、魔術は邪悪なものだ。

魔術師は世界の半分の人々から疎まれ世界の半分の人から尊ばれる。

嫌悪と憎しみの対象なので基本的に魔術師であることを悟られてはいけない。

秘境にある魔術都市にたどりつく。

ここが秘匿された魔術師の総本山。

ここでなら魔術を隠す必要はない。

わあああああああああああああああ!

歓声が上がる。

目の前には街並みが広がっていて行きかう人々が人、亜人、様々だ。

店先の商品も剣や防具や不思議な道具、それらに目移りするのもたしかだが。

街の正面でそれを発見する。

ドーム状の建物、おそらくコロシアムだ。

引き込まれるようにコロシアムに行くと受付でチケットを買い。

観客席へと入る。

中ではすでに戦いが始まっていた。

コロシアムの端から少年が現れる。

儀式魔術の名家イーリアス家のご子息!

クロイツ・イーリアス!

わああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

イーリアスと呼ばれた少年が前に出ると会場が沸き立つ

さすがはイーリアス家!

魔術都市最強の歴史ある名家の魔術師、そのご子息様だぜ!

最強だ?おいおい、あれはもう世界最強だろ。あんな魔術師、帝国にもいないぞ!

それもそうか!だがあれで子供なんだ。本家当主に至るとどれほどの力をお持ちなんだろうか。

そんな、誰かの会話が聞こえてくる。

イーリアス少年が叫ぶ

我がイーリアス家の魔術を見るがいい!

護符を構え、イーリアスが叫ぶ

カミオン・フォティア・スフェラ!

2mくらいの炎の玉が的を破壊す・・・バヒューン!

ズガーン!

観客が叫ぶ

10歳にしてすでに中級魔術!すごすぎる!さすがイーリアス家!素質が違いすぎる!

相手選手がコロシアムに入場してくる

少年だった。

少年は不敵に笑うと言う

ふん!たかが中級魔術だろ!

イーリアスがキッ、と対戦相手の少年をにらみつける

イーリアスの魔術をバカにするのか!

外野からヤジが飛ぶと対戦相手の少年は右手を胸に当てて、芝居がかったお辞儀をする。

ご覧に入れましょう。真の魔術の深淵を、このスコット・カニンガムが。

カニンガムは護符を構えると叫んだ

パンメガス・・・

観客が叫ぶ

まさか、その年で上級魔術を!

・・・フォティア・スフェラ!

6mくらいの大きな炎の玉がイーリアスの目の前ではじけ飛んだ

イーリアスが衝撃を受け、声にならない声を漏らした

な、な、な・・・。パンメガス・フォティア・スフェラ・・・だと!

これが本物の魔術だ。わかったかな?イーリアス家の御嫡男様

き、き、貴様あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

激昂するクロイツ・イーリアスはものすごい形相でカニンガムをにらみつける。

秀才、クロイツ・イーリアス

天才、スコット・カニンガム

と言ったところだ。

同年齢でカニンガムさえいなければ天才と呼ばれていたであろうイーリアスは、名家の秀才として扱われ、野良の天才を前にその年の栄誉を奪い取られることとなるだろう。

こうなったら、宝物庫よりもちだした我が祖父にして初代当主!アイン・イーリアスの生み出しし最強の魔術道具、我がイーリアス家の家宝!その秘儀を説くと受けるがいい!

イーリアスがそう叫ぶとイーリアスの周囲に魔術陣が発光する

観客が叫ぶ

あれは!喚起魔術か?道具もないのにどうやって!

そこで目が行くのはやはりいま取り出したイーリアスの手の甲に付けられた黄金の鉄鋼だろう。

あれがこの現象の正体だ!

カニンガムは言った

これがイーリアス家の喚起魔術!悪魔を呼ぶ気か!

悪魔はほぼ瞬間的に姿を現した。

獰猛な獣の怪物だ。

ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

うなり声をあげた悪魔はカニンガムを拳で粉砕しようとする

間一髪でそれをよけるカニンガム

速すぎる!本当に喚起魔術か!

悪魔がカニンガムの体を殴り飛ばす

ぐああああああ!

カニンガムがとっさに両手をクロスさせ、壁まで吹き飛ばされる。

そこにさらに追撃の拳が叩き込まれた!

う、うわあ・・・。

唖然とする観客たち

カニンガムは怪力で殴られながらも、なんとか護符魔術を使い抵抗を試みる。

だが悪魔の猛攻を前に隙を与えてもらえない。

二、三、護符魔術で身を守るも、相手は悪魔だ。

天才とはいえまだまだつたないカニンガムの護符魔術では抑えきれない。

ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

ぐはぁぁ!

カニンガムが血だらけになり動きが緩慢になってきた。

ぐふぅ、やりやがる!

はっはっはっ!これがイーリアス家の力だ!カニンガム!終わりだ!

迫る悪魔の一撃、それを受け止めたのは、

ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

どこからともなく表れた。もう一体の悪魔だった

より正確にはカニンガムの体から凶暴な雄たけびをあげ、悪魔が姿を現していた。

僕は瞬時に判断する

あれは・・・悪魔を体に飼っているのか!

この世界の常識で言えばありえないことだが。

それは固定観念にすぎない。

前世の記憶を持つ僕からすればその固定観念がなかった。

悪魔を体に飼う。言葉で想像はできても並大抵のことではない。

だが無理でもない。そのはずだ。

悪魔はカニンガムを体の中に取り込むと、行動を始める。

ガアアアアアアアアアアアアア!

ウガアアアアアアアアアアアア!

二体の悪魔が威嚇の咆哮をあげると激突した。

カニンガムの悪魔がイーリアスの悪魔を殴り飛ばす。

イーリアスの悪魔もカニンガムの悪魔を殴り飛ばす。

どちらも筋骨隆々、それぞれの特徴を武器に角や触手をからめ刺しぶつけ合う

カニンガムの悪魔の触手が槍のように次々突き刺しイーリアスの悪魔がそれを右腕を犠牲に防ぐ。

あえて滅多刺しにさせた右腕を引き寄せ

ブチブチブチ!

一気に触手を引きちぎった。

ウガアアアアアアアアアアアアア!

そのときだった!

僕は三角魔術陣に小さなヒビが入るのを見逃さなかった

ダメだ!陣がもたない!

ガアアアアアアアアアアアアア!

ウガアアアアアアアアアアアア!

悪魔同士の拳がぶつかったときだった!

バリーン!

ついに悪魔の力を前に捕縛の三角魔術陣が砕け散った!

すると、二体の悪魔が封印なしに乱闘を始める。

おい!陣が解けてるぞ!

逃げろおおおおおおおおおおおおおおお!

うわあああああああああああああああああああ!

会場は大混乱になっていく

逃げ出す客はもちろん闘技場の中では

ウガアアアアア!

ガアアアアアアアア!

猛獣vs猛獣みたいなことになってきた

激しい殴り合い。互いの肉を砕き合う。

ガアアアアアアアアアアアアア!

カニンガムの悪魔が恐竜染みた牙でかぶりつく

ウガアアア!

対するイーリアスの悪魔がそのあごを両手で外そうとあがくが

ウガ!

一瞬、短く悲鳴をあげ

ウガアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

絶叫して腕をもぎ取られる

そこからは一方的だった。牙でバラバラに分解されていくイーリアスの悪魔、まき散らす青い血がぶしゃああああああああああああああああああああ!

ガアアアアアアアアアアアアア!ガアアアアアアアアアアアアア!ガアアアアアアアアアアア!

もう、肉玉みたいなものができたあがった。

イーリアスが言った。

ば、馬鹿な俺の悪魔が!

ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

うああああああああああああああああああああああああああああああ!

暴れる悪魔の指がかすめ

イーリアスが叫び彼の手の甲につけられた黄金の鉄鋼が僕の元まで飛んできて思わずそれをキャッチする。

守りの武器を失ったに等しい

ここから投げたとて到底届くわけもない。

ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

叫ぶカニンガムの悪魔。

ダメだ!完全に暴走している。おまけに束縛の意味を持つ三角の魔術陣もない。

ガアアアアアアアアアアアアアアアアア!

うわあああああああああああああああああ!

絶叫するイーリアス

助けなければ!

なんとかコロシアムへと降り、イーリアスを蹴り飛ばす。

うわ!

痛みに悲鳴をあげるイーリアス、死なないだけマシだろう。

はぁ!

すかさず上から迫る悪魔の手の平を転がるように回避する。

こっちだ!

挑発すると悪魔はこちらを振りむいた

巨体が迫ってくる。

はあ!

悪魔の攻撃をすれすれで避けると逃げ遅れた観客が叫んだ。

す、すごい!やつの攻撃をよけているのか!

この6年、伊達に魔術を学んでいたわけじゃない。

戦闘経験もそれなりに積んでいる。

その経験が生きてきているのだ。

さて、こいつをどうする!

僕はカニンガムの悪魔を目の前にとらえる。

ガアアアアアアアアアアアアアアアアア!

足を踏みしめて、襲い掛かかるカニンガムの悪魔、その動きを止めたのはイーリアスのなけなしの護符魔術だった。

雷が悪魔の周囲にほとばしり悪魔の動きを一時的に抑え込む。

イーリアスが叫ぶ!

いまのうちだ!逃げろ!・・・って、お、おい!

忠告するイーリアスを無視して目の前の悪魔目掛けて歩いていく。

悪魔の胸の中にはいまだ取り込まれたカニンガムが眠っていた。

殺してしまうかもしれない。けれど、逃げれば悪魔は人を襲い。大変なことになる。

手加減はあまりできない。生きてくれ!クロイツ・カニンガム!

手のひらサイズの闇を出すのがやっとだった頃から6年、僕のスコタディ・スフェラは練度を高め、呪術による強化を施した。いまやあの頃の比じゃない!悪魔だって殺して見せてやる!

両目を閉じ精神を集中する。

受けてみろ。僕の呪怨魔術!

深く深呼吸し、声に出して息を吐く

はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

手の護符めがけて魔術が集中していく

そして手持ちの護符を手に叫ぶ

タリズマンよ!我が呼び掛けに応えよ!

カタラ・パンメガス・スコタディ・スフェラ!

手の内のタリズマンが焼き付くと同時に手のひらから呪術強化された闇の玉が飛んでいく。

上級魔術であるパンメガス・スコタディ・スフェラの3倍相当の威力の我流上級魔術がさく裂する。

なっ、なんだこれは!

54mの強大な闇の玉が悪魔目掛けて直進して。

グゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!

悪魔が悲鳴をあげ

ズドオオーン!

巨大な闇が邪悪な悪魔を呑んでいった。

事件から思わぬ収穫を得てそれを研究していた。

イーリアス家の家宝、クロイツ・イーリアスの手の甲につけられていた黄金の鉄鋼だ。

返しそびれてしまったこれを返す前にちょーっと知り尽くせば、この魔術を手に入れられるはずだ。

じっくり研究したところ、どうやらこれは魔術道具を埋め込んだ鉄鋼のようだ。

なるほど、一つ一つを用意するのでなくこの鉄鋼にすべてをおさめている。

そうすることで喚起魔術を瞬時に発動できるわけだ。

これが世界最強とうたわれる儀式魔術の名家イーリアス家の真髄!

ふっふっふっ、息の長い家柄だからねえ、これで僕の魔術的知識は一般的な水準と比べて軽く数百年は先を行ったかもしれない。

あとはカニンガム選手の魔術も調べてものにしたいところだ。

上機嫌で外を散歩していると

道の向かい側からあの、スコット・カニンガムが寄ってきた。

よう、

カニンガムはそう言って手のひらをぎこちなくあげると照れくさいのか言いづらそうに言葉を話す。

カニンガムさんもう傷はいいんですか?

ああ、すっかりよくなったよ。それでゼロスくんでいいのかな?

はい。

きみに礼をしにいこうと思っていてな。

そんな、お礼だなんて

なんでも言ってくれ、俺にできることなら何でもしよう。金がいいか?それとも物か?

これだ!と思った僕はカニンガムさんに言った

感謝しているなら!あなたの魔術を教えてほしい!

ん・・・・・・。

彼は少しだけうなり考えたあと

わかった。ついて、来きて。

そう言ってくれたのだ。

一度、街を出て人気のない森に来ると周囲に人がいないか確認する

カニンガムさんは話を始めた。

あれは、悪魔憑依、護符魔術による属性付与を応用した魔術だ。

通常、属性付与は武器や防具に属性を付与する。体に付与して拳や足技に乗せるなんてのものあるが、俺がしたのは体に属性を付与する代わりに悪魔を付与するんだ。

魔格から力を借りる魔術とは違い。

魔格、つまり悪魔を直接体に付与するから、自分が悪魔を支配するも同然の術さ。

その分、威力は桁違いだ。一度主導権を失えば悪魔に体を奪われる欠点もあるけどな。

俺が強い力を振るえるのは悪魔憑依の影響が大きい。

けど、あのときカニンガムは護符を使って魔術を行使していましたけど?

ああ、あれは護符魔術を使っているふりをしていただけさ。あれはあくまで演出、俺はタリズマンなしでも魔術を振るえるんだ。

タリズマンなしで!?

そう!それが悪魔憑依のだいご味。いいか!これは絶対!絶対に!絶対に!他人に教えるなよ!俺も修行の中でやっと編み出した奥義なんだ!お恩人だから、信用して教えるんだからな!いいな!

はい。

ま、下手に実力のないやつに教えようものなら悪魔に体を奪われるだけだろうがな。

いまから付与の護符の書き方を教えてやる。

これをマスターできれば悪魔憑依だけでなく属性付与も扱えるようになるはずだ。覚えておいて損はないぜ。

カニンガムの奥義を教えてもらった。

イーリアスの秘術を打ち破ったカニンガムの奥義!これも相当な代物だ。軽く100年分の魔術的価値がある。いやいやもっと貴重かも、革新的な新魔術だ。

これで僕の魔術は最小限に見積もっても200年は先を行く魔術になっている!正確にはもっとはるか先を行っているかも!

気分がよくなってくる。


・イーリアス家に代々伝わる秘術、喚起魔術の簡略高速化

・天才スコット・カニンガムの編み出した悪魔憑依

・それらと肩を並べられる自前の呪怨魔術による呪怨ブースター


僕の呪怨魔術は喚起魔術と悪魔憑依を取り込んだ

呪怨喚起悪魔憑依魔術へと進化した。名前が長い!

7年後


魔術都市にて修行を続けて、16歳になった。

呪術を徹底的に研究し、魔術と組み合わせ、そこに歴史ある世界最高峰のイーリアスの魔術と希代の大天才カニンガムの魔術を組み込み、僕の魔術は新たな境地へと至る。

鉄鋼と杖を目の前にかざし叫ぶ

悪魔よ!我が身に宿れ!悪魔憑依!

邪悪な悪魔が現れると体に宿り、肉体が人類の限界を超えた領域へと踏み込む。

悪魔よ我が呼びかけに応えよ!

そう叫ぶと僕の周囲に魔術陣が発光し、悪魔が顕現する。

さらに手の護符を介して目の前の悪魔へと魔術の力を送り込む

悪魔が両手の中に邪悪な球体を作り出す

手持ちの護符を手に叫ぶと目の前の悪魔が自らの動きと連動して魔術を行使する。

タリズマンよ!我が呼び掛けに応えよ!

カタラ・パンメガス・スコタディ・スフェラ!

手の内のタリズマンが焼き付くと同時に


・魔格たる悪魔から力を借りる護符魔術の力と

・悪魔憑依によって体に宿った悪魔の力と

・喚起魔術によって喚起された悪魔の力が合わさる


悪魔の手の平から3重強化された闇の玉が飛んでいく。

ふつう、悪魔は上級魔術では倒せない。

なぜなら魔格たる悪魔から力を借りたものが魔術だからだ。

呪怨魔術はその悪魔すら消し去る革命的な魔術だ。

さらに悪魔三体分の力で三重強化したいま、呪怨喚起悪魔憑依魔術はいわば呪怨喚起悪魔憑依魔術ver2へと登り詰めた。


現在、カタラ・パンメガス・スコタディ・スフェラの威力たるや通常のスコタディ・スフェラの何十倍もの威力を持つ最強の闇の玉。

これはもはや大規模魔術の領域の力であり、複数人が扱う魔術の威力に匹敵するのだ。

実に162mの闇の球が襲い掛かる。


さらにこの年月の中で習得した技の数々


・驚異のダブルマジックによる二連魔術ですべての魔術は連射になり

・マスターより賜りし二対の杖が進化し獲得した力、二刀流による二連撃で両手で同時に技が振るわれ

・魔術を極めたものだけが扱える超上級技術、乱れうちによる4連撃がさく裂する


それらを合わせることで強大な162mの闇の球が32個出せるようになった。

世界最強の魔術師、呪術マスター、呪怨魔術師のゼロス。それがいまの僕の呼び名だった。

宿屋につくと、治療を済ませ。ベッドに座る。

あいも変わらず闇魔術だけが、いや、言い直そう。呪怨喚起悪魔憑依魔術だけが、桁違いに成長しているがそれ以外はまるで意味をなさないレベルだろう。

よくてお遊び、雑魚の魔物相手の攻撃がいいところだ。でも闇の力だけで世界最強の魔術師だ。



Lv99

HP128

MP128

力128

防御128

すばやさ128

賢さ128


スキル

闇魔術Lv99


熟練度99


装備

・儀式鉄鋼

・二対の杖「賢さ+255、二刀流」


特技

・超上級技術、乱れうち「4連撃」」

・ダブルマジック「二連魔術」



まるでゲームみたいな成長速度だった。

実際、この世界のステータスという概念、呼吸をするように皆当たり前に使っている。僕もいつしかそれに馴れていた。

それにしても凄まじい成長速度だ。

成長が偏りすぎているのが否めないが、それは自覚しているから許そう。呪術が好きなのだからしかたあるまい。

しかし・・・闇属性では、もはやこれ以上強くなることはかなわないだろう。

世界のどこかにいると言われる世界で唯一魔法を使える3人の魔法使いと会えれば何か突破口が見つかるかもしれない。

海を渡り別の大陸まで足を運ぶのも手か?

そう考えていたら

クローゼットの中に人の気配を感じる

誰だ!

・・・。

無言で大げさにおどけながら現れたのは超大物人物だった。

勇者・・・ラフカディオ!

クールな雰囲気の女性受けのよさそうな男性だ。

後ろに数名の仲間も引き連れている。

勇者ラフガディオは無口な男だ。

彼は無言で話を始める

え?なんでそんなことができるかだって?勇者だからだ。そういうことらしい。わけがわからないが、ゲームっぽい。

なんでも魔王マーゾ討伐のため僕の力を貸してほしいようだ。

話によるとここにたどり着くまで多大な1000億ゴールドの巨万の財を投げ売っていくつもの知人を渡り歩き、ようやく僕を探し出すに至ったそうだ。

本当に大変だったのよ~。

と疲れ気味にラフガディオの後ろにいた仲間たちが声をあげる

たしか商人たちの話だと世界に散らばると言われる宝剣は売れば70億ゴールドくらいの買取になったはずだ。

魔王城周辺の魔物とは僕もいくどか戦ったことがあるが、魔物たちを倒すと平均10万ゴールドを落としたはず・・・。1000億・・・。

勇者ラフガディオは、まさか井戸の中に住んでいる変人がドラゴンだったとは、と無言で言っている。

魔王マーゾ、噂には聞いているものの直接戦ったことはない相手だ。

魔王がどんなものか一度も見たことがなかった。

未知数の相手、正直乗り気になれない。

彼らの強さも中の中と言ったところか。


勇者ラフガディオ

Lv50

HP64

MP64

力64

防御64

すばやさ64

賢さ64


スキル

聖術Lv50


装備

銀の勇者の剣「力+25」

銀の勇者の兜「防御+25」

銀の勇者の鎧「防御+25」

銀の勇者の盾「防御+25」



どれも装備が銀製か。

強力な装備だがゲームで言えば中盤の実力で魔王戦に挑むような状態だ。

確実に戦うには役不足だろう。

だが、いろいろ苦労して僕までたどり着いたのだろう。

事実、僕は自称、隠居していた。

痕跡隠しや隠ぺいやいろいろとほどこしていたのだ。

ドラゴンの卵を見つけてきて、それらを羽化させ、僕が直々に訓練した8匹の幼竜のドラゴンを邪悪な8竜へと育てあげ、それぞれに引きちぎった不思議な地図を持たせ、世界に解き放った。

それぞれが各地で暴れまわり恐れらるようになると人が寄り付かなくなったそうだ。

計画通りだ!

8枚の地図の切れ端がすべて揃うとき、僕の居場所が発覚する。

最後のドラゴンは井戸の中にいたそうだが。そんな種類のドラゴン育てた覚えがない。

いろいろあったのだろう。

しかたがない。協力しましょう。

ありがとう!

しぶしぶ僕は勇者たちに同行することになった。

決戦は明後日だ。それまでに準備を整えておいてくれ。

わかりました。

あんたの実力見せてもらうぞ!

そう言い部屋を出ていく勇者

僕は誰もいなくなった部屋でひとりつぶやいた。

やれやれ、世界を救って見せるとするか。

次の日

さ、行こう。

準備を整え、ラフガディオたちと魔王城を目指そうとしたときだった。

地響きが巻き起こり次々と地中から魔物たちが姿を現す。

異形の怪物たち、既存の魔物とはまったく違う見たこともない見た目をした邪悪な怪物たちだ。

ガシューガー!

うなり声をあげ

あ、あ、あー!

人にのしかかり次々と鋭利な爪で襲いかかっていく

深紅のギラギラした目が獲物を物色していた。

そこに門兵が槍を振り回し応戦する

カン!

くそ!堅いぞ!

鉄の槍が怪物の表皮に弾かれる

ば、化け物め!

おい!うしろを見ろ!

え!

兵が振り向くと

見馴れた普通の魔物たちが街の外からワイバーンや化けコンドルの背に乗って飛来していた。

なんだあれはぁぁー!

バサリバサリ、と低空を滑空するワイバーンの背からオークやゴブリン、トカゲ兵が土煙をまきあげながら転がり落ち、素早く異形の魔物たちに武器を向け、異形たちの牙や爪に対して自らの武器をぶつけて、つばぜり合いを始める。

これはいったい!魔物同士が戦っているのか!

一匹のウサギが言った。

おい!人間!俺たち森の魔物に手を貸せ!お前たちの街を焼き払われるぞ!

知性型のしゃべれる魔物だ。

普段なら魔物に嫌悪感を覚えるところだが、柔軟な兵士はそれをすぐに切り替えて

わ、わかった!と返事を返す

みんな!魔物に加勢するんだ!俺たちの街を守るぞ!

「「わあああああああ!」」

人間たちが一斉に魔物に加担し大規模な戦いが始まっていた。

僕は言った

ラフガディオ!こんなことは始めだ!間違いなく原因は魔王だろう。

勇者の仲間の一人が言った

では!

ああ、僕らも魔王城に向かおう!

魔王城に来た。

闇の城、噂通りの邪悪な気配だ。

ゼロス、あんたは俺たちの後ろで支援を頼む

はい。

悪趣味な廊下を歩いていくと

どうやら、おでましのようだな!

廊下の横の通路からゾロゾロと魔物たちがやってくる。

でやあああああああああああ!

はあああああああああああああああ!

ほいやあああああああああああああ!

はあ!

格闘家が言った

あたしたちなら余裕ね!

勇者ラフガディオが言う

ああ、だが、どうやらここまでのようだ。気を抜くな!

廊下の向こうから4人の魔王の幹部たちが現れる

ラフガディオが無言で言う

普通、こういうのはそれぞれの幹部の拠点で待つのが習わしだ!

豚の魔物が笑う

グヘグヘグヘ、こんなときに来るとは間の悪いやつらだ。

牛の魔物が言う

ここは通さないぜ!

猿の魔物が言う

そういうことだ!魔王様出陣まであまり、時間がない。早めに終わらせてやろう!

犬の魔物が言う

甘いぜ!

豚の魔王幹部グルニ

牛の魔王幹部アゲラダ

猿の魔王幹部マイムー

犬の魔王幹部キュオーン

が現れた。

どいつも並みの悪魔なんかより数段強い。7年前だったなら僕も大苦戦していはずだ。

格闘家がかつてない闘気を放ち叫ぶ

アゲラダ!よくも私の家族を!

勇者ラフガディオが無言で叫ぶ

グルニ!国王様の無念、この剣に乗せて!

僧侶が泣きそうに言った

マイムー!優しかったあなたのために、救って見せる!

各々が廊下を駆け抜け武器を交差し、戦いを開始する。

何かわけありのような言い草だ。

その場に犬の魔王幹部キュオーンだけが残った。

さて、キュオーンくん、君の相手は僕みたいだね。

俺は勇者ラフガディオとの死闘をしたかったんだが、こんな貧弱野郎、とんだ貧乏くじだぜ。

ほう、貧弱野郎ですか。

では、最強を味合わせてあげましょう。この大魔術師ゼロスが!

キュオーンが突然目の前に現れ襲いかかってくる。

大口を叩いたわりにはその程度か!

両手の牙型の剣が襲いかかる。

あっさり吹き飛ばされると窓から城外に降下していく

はぁ!

やぁ!

でやぁ!

護符魔術でキュオーンの剣撃を防ぐ

ぐぁ!

蹴り飛ばされ、壁に握力でへばりつくと

キュオーンがブン!と剣を投げ飛んでくる

ドカン!

城壁が崩れ、くらくらと転落、間一髪木の上に着地。

おらぁ!

キュオーンの渾身の一撃が木を叩き折り木がなぎ倒される

うわぁ!

ダン!と大木が倒れ、転がるように相対する。

はぁ!

でやぁ!

はぁ!

護符魔術で剣をガードしながら

身ひとつで剣をしゃがみ避け、左に反り、杖で剣のつかを抑えて剣を振らせない。

はぁ!はぁ!はぁ!

僕は腹に三連キックを受け吹き飛ばされるとゴロゴロと地面を転がっていった

どうした!そんなものか?

なるほど、これが魔王軍幹部の強さですか。期待外れですね。

なにいい!

護符魔術で一気に後方に跳躍、敵との距離、約50m

決める!

カタラ・パンメガス・スコタディ・スフェラ!

162mの強大な闇の球が32個さく裂する。

そんな・・・いままでお前は、手加減して・・・!

えぐり取られた地面だけを残しキュオーンは跡形もなく消滅していった。

弱い幹部だ。

それにしても・・・。

魔王城を見上げる。

またこれを登るのか・・・。

そしてついに魔王城最上階、玉座の間の扉の前まで来た。

扉を左右に押し開こうとするが、開かない!なぜだ!くっ!扉が開かない!開かない!この!開かない!

扉の中から声が聞こえてきた。

くっくっくっ、来たか勇者。我が名は闇の魔王、魔王マーゾだ。

どうやらラフカディオたちはすでに玉座の間に来ているようだ。

まずい!始まっている!急がないと!あ、開かない!これは闇の力で扉が封じられている!

ラフガディオが叫ぶ

お前を倒して世界を救う!

よかろう。我を闇の魔王と知って、なお覚悟があるのならば、来るがいい!

扉の向こうで戦闘が開始されたようだ!

くっ!うそだろ!開け!開けったら!

扉がビクともしない。

フハハハハハハハ!弱いな!・・・遅いぞ!・・・甘いな!・・・足りんぞ?・・・その程度か?・・・我はまだ1割りの出力しか魔力を使っていない・・・その技を跳ね返すか・・・おもしろい!

激しい攻防のようだ。扉が開かない!

勇者ラフガディオと格闘家と僧侶そして3人で相手をしているようだ。

・・・5割りだ!

魔王マーゾがそう言えば先ほどまでが遊びだったとでも言いたげに力の総量が増す気配がする。

圧倒的魔法でラフガディオたちを追い詰めているのだろう。

・・・足元がふらついているぞ?・・・勇者の面汚しが・・・貧弱!脆弱!・・・そんな板で防げるのか?・・・褒美だ・・・死だ・・・審判の時は来た・・・。

くれてやる・・・そうだ死を乗り越えて来い・・・死んだが叩き潰す・・・喜び?・・・クハハハハハハハハハハハハハハノハ!もっとくれ!もっとだぁ!

ラフカディオが叫ぶ

なんてやつだ!

魔王マーゾが叫ぶ

いくぞ!

ドゴーン!

爆発音

ドゴーン!

勇者ラフガディオが言う

やったか!

・・・まだだ!

そう叫び、爆発の中から魔王マーゾが浮かび上がっているのだろう。きっとそうだ!扉が開かない!

効いたぞ!8割りを見せてやる。

もっと!もっと!もっとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

ば、化け物め!

だが・・・全力を出すには今一歩・・・健闘していたが・・・我の勝ちだな。

勇者ラフガディオが言う

俺は、負けられない!

扉の隙間から光があふれ出る

この奇跡の力は・・・馬鹿な・・・!

きっとラフガディオの剣が光っている!そうに違いない!扉が開かない!

せいやぁーー!

剣が魔王に届く寸前で闇が魔王をくるんでいるのだろう闇か何かが魔王をまもったのだろう。

あと少しだったのに残念だったな~ふはははははははははははははははははははははははははははははは!

激しい戦いだった。

く、なんて頑丈な扉なんだ。闇の魔力が・・・!

扉を引いてみるとあっさり開いた。

すさまじい闇の扉だった・・・!

中に入ると内装はここは魔王城だと言わんばかりの悪趣味極まりないものであふれている。

巨大な悪魔の石像が両サイドに置かれいて、巨大な鉄の扉が正面にあるデザインだ。

魔王マーゾを目の前に膝を折る勇者ラフカディオたち

ラフカディオはやはり無言で言った。

く、闇の魔王・・・これほどとは・・・。

我は誇り高き魔族の王である。

人は我を魔王と呼び恐れた。

普段は軍略を指揮し、たまに現れる勇者をいつもどおり迎え入れ倒す。

目の前の勇者たちもそうだ。

だが今宵は活きのいい獲物が現れたものだ

く、闇の魔王・・・これほどとは・・・。

悔しそうに膝を折る勇者たち

勝利は確定する。

ふう、と一息尽き、玉座に腰を下ろそうとしたときだった。

この世界の魔王とは実に稚拙な次元の遊戯が好きなようだな?

な、なんだ!

信じられない邪悪な気配を肌で感じ取る。

圧倒的な邪悪な意思、邪悪を超えた先の段階の違う何か、この世のすべてを滅ぼそうとするほどの漆黒の意思だった。

気配の方を見れば、重傷で片膝を付く勇者が

ぐあああああああああああああ!

ラフガディオ!

勇者様!

きゃああああああああ!

い、いやああああああああ!

扉の前にいた黒い魔術師だけが

ぺっ!

と、つばを吐き勢いよく飛び跳ねる。

すぐに扉が粉々に砕け散った。

それは謎の見えない力だ。

引力のようなその力によって勇者たちはそのまま地面に抑えつけられる

黒い魔術師が言う

いったいこれは!

・・・む!

肌がピリピリとしびれるような痛みをともなうほどの力の気配、

この力の波動は!

ぐぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

巨大な紫色の火柱が部屋の中央の地面を突き破り、天まで昇って行き、しゅん、とかき消える

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!

突然の地割れの音が響き渡り、城の床が砕け散ると静寂が訪れる

深い闇の底から何かがせりあがってくるのが感じ取れた

・・・・・・来る!

後ろに跳ねて避けたと同時

砕け散った床の大穴の中から、

ダン!と巨大な手が床を叩き付け、それは上半身を露わにした。

どんな神話、伝説の怪物と比べても見たこともないほどに強大で禍禍しいエスカルゴのようなフォルムの頭部になげき悲しむ男と女の顔が貼り付いたような怪物が現れた。

その見上げる山のような巨体を手で支えてこちらを見下ろしている。

我こそは一次元の真理を得た真なる者、魔王デス・ムント・デス!




魔王デス・ムント・デス


Lv???????????????????????????

HP6万0000

MP4万0000

パワー5000

防御2500

すばやさ5000

賢さ9000





ば、馬鹿な・・・我の魔力を・・・超えているだと・・・こんな!桁が違う!








魔王マーゾ

Lv99

HP850

MP999

パワー800

防御900

すばやさ500

賢さ960






くらえ!化け物め!

さきほどの黒い魔術師が杖に護符、タリズマンを吸わせると詠唱せずとも二体の悪魔が体に憑依する。

そして杖を目の前にかざせば黒い魔術師の周囲に魔術陣が発光する。

護符を介して杖に魔術の力を送り込まれ

杖の先に162mの巨大で邪悪な32個の球体を作り出す

瞬間的に悟る。

見たこともない魔術だ。普段ならその成熟した術に称賛を送るところだが、見てわかってしまう。あの程度の威力では足りん!

魔術師は叫ぶ

タリズマンよ!我が呼び掛けに応えよ!

カタラ・パンメガス・スコタディ・スフェラ!

悪魔と悪魔と悪魔の3重強化し技と武器で高めた32個の闇の球体がさく裂する。

人間にしては強大な一撃だ。

デス・ムント・デスはそれを顔に受けながら悠然としていた。

黒い魔術師が叫ぶ

む、無傷だと!

デス・ムント・デスが腕を伸ばすと手を振るう

ぐぁ!

突然、黒い魔術師の周囲が爆発

うわぁぁぁーー!

悲鳴をあげながらデス・ムント・デスの出てきた穴の中に落ちていった。

静寂が戻ってくる。

落ちたか、まぁ、よい

やつは、そうつぶやき、こちらを見る。

先ほどの戦い見物させてもらった。

貴様も魔王を名乗るならその名にふさわしい次元の力を得るのだな?

こいつは・・・何を言っている・・・。

精神的な衝撃が強すぎて目の前が真っ暗になる。

本能的に悟る。勝てないのだと、

心の中の自信が音を立てて崩れ去るかのような錯覚に襲われる。

はっ!と我に返ると目の前の絶対強者を見上げる。

闇を極めたこの魔王が恐怖しているだと!

そう思ったら言いようのない怒りが沸き上がってきた。

ふ、ふ・・・ふ!ふざけるなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

両手にこめられるすべての魔力を高めていく。学び、たくわえ、磨いてきた知識と技術のすべてを込めた一撃を練り上げる。

究極魔法!ダーク・ネス・ファイヤーボール!消し飛べえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええー!

一見すれば小さくちっぽけで、それでいてさきほどの魔術師よりもはるかにその密度を高め極限まで練り上げた最強の闇の火球がまっすぐ襲いかかる

悠然とデス・ムント・デスは軽く手を振るう

バチチチチ!

半重力のせきりょく場にでも阻まれるかのように闇の火球はデス・ムント・デスの謎の魔法による謎のエネルギーを持つ名称不明の謎のバリアの前に難なく失速していく。

闇の火は謎バリアを撃ち破りデス・ムント・デスの表皮を焼きつくした。

やったか!

かに見えたが、火は一瞬広がってからすぐに集束するように小さくなりわずかに焦げつけるに終わる。

あえて身に受けてみたがこの程度か・・・あまりに非力、あまりに貧弱、これが魔王の力か・・・野良の魔物のほうがはるかに味わい深い。

手加減され、おなさけの興味本位の実験なのだと知らされる。

この魔王が、すべての魔物の頂点である自分が、野良の魔物、草原に群生するような低位の魔物と同列に語られる侮辱。

実力差の絶望は深みを増しいまだ底が見えない。

最大威力の奥義で傷をつけるだけで終わりなどありえない!こんな!こんな・・・!

格の違いを学ぶがいい。

ダーク・ネス・ファイヤーボール!

同じ詠唱を唱えながらそこに加わる異世界の詠唱方法かあるいは魔力そのものの質かはたまた性質の違いか、いずれにせよ圧倒的効率の魔の根源に根差した真の詠唱術、球体にこもる魔力密度も段違いの真の破壊、それが我の100倍の大きさの闇の火球を生み出し、城壁と岩の地面を砕きながら迫り来る。

全身を死の戦慄が駆け巡った!

死を覚悟した直後、目を空けると生きている

殺意のみで死を疑似体験させられたのだ。

目の前の地面が消滅し、大穴が開いていた

ふふふふふ、こいつに貴様の相手をさせよう。我は腹ごしらえといくか。

願わくば、己が欲望を存分に叶えるがいい。人の身を捨ててな・・・。

ふはははははははははははははははははは!

霧となって霧散していくデス・ムント・デス。

う・・・う・・・う、うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

謎の力で地面に抑えつけられていた勇者と格闘家と僧侶が突然苦しみだすと、体が変形し醜い化け物となる。

ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

ぐぉ!

3体が体におおいかぶさり頭から丸のみにされるがそれでも抗う意思は消えない

なめるなあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

もてる魔力の限りを解放して大爆発を巻き起こす。

血の液体になって霧散する勇者だった化け物

強烈な魔力の本流が勇者の成れの果てを木っ端みじんに消滅させる。

わずかなオレンジのスパークがほとばしる。

それは破壊に対し再生しようとする魔力的な抵抗の表れだ。

ついにはそれすら消え失せた。

ガガガガガガガガガガガガガ!

城全体が震えた。

この揺れは!城が崩れる!

急いで魔王城を脱出する。

あれは!

外に出てすぐに魔王マーゾは叫ぶ、

上空を見ると魔王城の真上に黒い球体が現れ。

黒い球体を中心にオレンジ色の引力が城も大地の土もねじり呑みこんでいく

ぶ、ブラックホール・・・だと・・・!

魔王は腰が抜けるように膝を折ってしゃがみこんでしまう

己が知る魔法の常識を越えていたのだろう。

理論上存在するとされる現象を目の前にして打ちのめされている。

それはすなわち敵の強大さを表していたからだ。

ブラックホールが自然消滅するころには魔王城が呑みこまれ、あとには巨大なクレーターだけが残った。

わ、我の城が・・・。我の配下たちが・・・。

魔王が膝を折る。

ま、魔王・・・様・・・

その声の主は赤子を抱きかかえた女の姿をしていた。

スラーイ!

魔王がそう叫び急いで駆け寄りスラーイと呼ばれた女が倒れそうになるのを素早く抱きかかえる。

まるで絹糸を優しく包むかのような慈しむような支え方だ。

スラーイはゆっくりと言った。

城の中の周囲を含め、異界の魔王の力で我ら魔物の軍勢2000万は消え去りました。

私はかろうじでこのことを伝えようとマーゾ様のもとに

もういい話すな!待っていろ!いま治療を!

そこまで言いかけて魔王は絶句する。

・・・なんなのだ・・・これは!

傷口が風化し砂になっている。

異世界の魔王の力だとでも言うのか、スライムであるはずの彼女が物理的外傷を受けている!

それは見たこともない未知の魔法による未知の傷だった。

私はもうもちません。それよりこの子を

そう言ってスラーイが差し出したのは人の赤ん坊だった。

その子は?

この赤子はあの惨状を独り逃れた人の子です。

きっとこの子は運命に魅入られたのでしょう。感傷がすぎるでしょうか?ふふっ、いまわのきわのわがままにございます。さあ、マーゾ様、

あ、ああ・・・。

魔王は赤子を抱きかかえる。

それでこの世界への心残りを果たすことができたとでもいいたげにスラーイは穏やかな表情をした。

マーゾ様、覚えておいでですか?

あの日・・・身寄りのない私を拾ってくださったことを、あの日の御恩を、いままで一日たりとも忘れたことはございません。

スラーイの魔力がだんだんと弱弱しくなっていく

魔王は叫ぶ

ならん!死ぬな!スラーイ!

スライムの持つ生命力を補助するように魔力を送り込むがまるで壁に魔力を送り込むような鈍さだけが手に残る。

く、くそぉ!くそぉ!

そっと手を添えられ、魔力を送り込んでいた手を両手で握りしめられる。

魔王を見てスラーイは言った。

あなた様こそが魔を極めし、真なる魔王となるお方、死んだ同胞のためにもどうか。この世界を魔物が平和に暮らせる世界になれるようお納めください。

魔王には何もできない。

ただ無力感に打ちのめされる。

魔王は、せめてこの一瞬この家臣に恥じない魔王であるために誇りを持った言葉を力なく吐いた。

・・・・・・大儀であった。

眠るように息を引き取ると同時、スラーイの亡骸は完全に風化し風に乗って散っていった。

そのときだった。

あれは・・・。

彼方の空がまがまがしい力に満たされていく。

人の街の方角だ。

森の木々に赤子を隠す。

お前はここにいろ。

数分前の異界の魔王の言葉を思い出す。

やつは腹ごしらえと言っていた。ならば!

数十分後、魔術都市ではあの魔王デス・ムント・デスが暴れていた。

いや、それだけではない。各地で見馴れない白い服を着た連中がいた。

それには心当たりがある。

聖術師どもか!

聖術師、聖術を使う者

聖術、魔術と対となる聖なる力の使い手、魔格たる悪魔から力を借りる魔術とは逆に神格たる神や天使から力を借りる聖術、魔術師の対極に位置する魔術師の天敵。

聖なる存在、敵である魔術師を狩る者

すでに街のあちこちで聖術師どもとの戦闘が行われているのだろう。

愚かなやつらだ。何らかの情報を察知したのか、こうして異世界の魔王が暴れる混乱に乗じて人間同士殺しあっているのだ。

力量を理解できない白い服の連中が襲い掛かってくる。

キャッホーーーーーーー!

叫ぶ聖術師たち

邪魔だ!

ドバアアーー!

魔王マーゾが風魔法で一撃で吹き飛ばされていく

遠くに見えるデス・ムント・デスを目指し跳躍を繰り返す

わ、わああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

すれ違う人々が殺されていく。

白いローブの男は言った

魔術師どもだけではない!魔術師をかばう者も人間ではない!消えろ!

ぐああああああああああああああああああああああああああ!

すべての魔術師が戦闘にたけているわけではない。

戦闘能力が低く、逃げまとうしかない民間人たちもいる。

それを笑いながら追い詰める白いローブの男たち。

大人も子供も等しく殺されていく

建物の影から声だけが響き聞こえて来た。

こいつ!すでに魔術を!

油断するな!あいつに攻撃を集中しろ!

白いローブの男たちと向き合う形で

壁際に追い詰められた孤児の子供たちが震えていた。

白いローブの男が叫ぶ

ふはははははははははははははははははははは!邪悪な魔術師の卵どもめ!我らの聖術によって裁きを受けるがいい!

へっへっへっ、早く浄化せねば!

黒に死を!

うへへへへ、うへへへへ、うへへへへ、うへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへひょ!

幾何学的な模様、天使の名を書き込んだその護符を手に叫ぶ、

タリズマンよ!我が呼び掛けに応えよ!

「「ポース・スフェラ!!」」

手の内のタリズマンが焼き付くと同時に手のひらサイズの光の玉が飛んでいき光が子供たちを照らす

それは命を奪う死の光だった。

きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

あとには孤児たちが消滅した黒い痕跡だけが残った。

救済完了おお~ん!

魔王は

ぬん!

ぐゃぎゃあぁーー!

火魔法を叩き込み敵もろとも焼き払う。

消滅した痕跡を見る。

壁の染み程度でしかなくなったそれは・・・。

哀れな。

気が付けばそう言葉にしていた。

先を急ぐ。

はぁー!

各所で聖術師たちに魔法を叩き込みながらデス・ムント・デスの目の前までやってくると屋根の上に着地する。

グウウウウウウ!

異界の魔王がのどを鳴らしてうなり声をあげるとゆっくりとこちらを振り向いた。

死を覚悟して、それでも逃げる気は微塵もない。

魔王はそんな純朴な自分がおかしく

フッ、と奇妙な笑いが漏れた。

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

全力を出す

大爆発と黒い光が瞬いた。

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