第43話:アキラ教の破壊計画、地下で目を覚ます巨大地震爆弾
第43話:アキラ教の破壊計画、地下で目を覚ます巨大地震爆弾
タクヤは無線越しに警察署長の焦る声を聞きながら、頭の中でアキラの計画がどんどん複雑になっていく様子を追っていた。鉄道網の爆破が進行中だが、それだけでは終わらない。もっと大きな、恐ろしい計画が裏で進行していることは明白だった。
「タクヤ、急げ!アキラ教が今、東京の地下深くに巨大地震爆弾を仕掛けているとの情報が入った!」警察署長の声は震えていた。
タクヤの心臓が一瞬止まるような感覚を覚えた。地下深く、つまり地盤を揺るがすほどの大規模な爆弾。解除できれば、恐ろしい事態を避けられるが、時間がない。アキラの計画がまさに爆発寸前だ。
「どこだ?」タクヤは息を呑み、太田さんを見た。
「地下鉄の中だ、東京全域の地下鉄網が危険区域に指定された。爆弾の設置地点はまだ不明だが、急ぎ調査を進めている。」署長が必死に伝える。
「すぐに動く!」タクヤは決意を固めて言った。
急いで警察の車で地下鉄の入り口まで向かうタクヤと太田さん。街はすでに混乱し、警察や自衛隊がひしめき合う中、二人は地上の騒音を背に、地下へと足を踏み入れた。
地下の空気はひんやりとして、異様な緊張感が漂っている。すぐに警察の捜査員たちと合流し、爆弾の設置場所を絞り込む作業が始まった。しかし、地元の警察や専門の爆発物処理班でも、状況は厳しく、時間との勝負だった。
「爆弾がどこかに仕掛けられている…。」タクヤは深く息を吸い、地下鉄の線路を見つめた。「アキラの計画、すべてがつながっている。」
その時、警報が鳴り響き、耳をつんざくような音が地下の空間に響いた。
「やばい!爆弾が起動した!」警察の一人が叫ぶ。
タクヤの目の前で、爆発物処理班が爆弾の解除作業に取り掛かるが、計測機器が異常を示す。地震爆弾は、通常の爆弾とは全く異なる仕掛けになっているのだ。巨大な衝撃を与えることで地下深くの岩盤を破壊し、東京全体に致命的な地震を引き起こすことが目的だった。
「解除が間に合わない…。」処理班のリーダーが顔を青くして言った。
その瞬間、地下の奥で大きな音が鳴り響き、地面が激しく揺れた。まるで巨大な手で地面を引き裂くかのような衝撃が襲い、タクヤはバランスを崩しながらも必死に踏ん張った。
「地震が起こる!急げ!」タクヤは叫びながら、駆け足で爆弾設置地点に向かう。
次の瞬間、地下鉄のトンネル全体が揺れ動き、天井から瓦礫が崩れ落ちてきた。警察や自衛隊の隊員たちは必死に身を守ろうとするが、事態は刻一刻と悪化していった。
「間に合わない…。」処理班の隊員が絶望的な表情を浮かべながら言った。「爆弾が完全に起動した…!」
爆発音とともに、地下深くから巨大な衝撃波が地上に伝わり、地震が発生した。タクヤは何とかその場を離れ、地下鉄の出口に向かって駆け上がったが、揺れが激しく、足元が崩れる中で、ついに東京全体を揺るがす巨大な地震が発生した。
「これは…本当にアキラの仕業なのか?」タクヤは自問自答するしかなかった。
地上に出ると、ビルが倒れ、東京タワー、スカイツリーは崩壊、道路が裂け、数多くの建物が崩壊している光景が広がっていた。東京は一瞬で破壊され、その瞬間、アキラの計画がどれほど恐ろしいものだったのかを痛感させられた。
しかし、まだ終わりではなかった。地震の後、都市の崩壊と混乱に乗じて、アキラの教団は一斉に動き出す準備を整えていた。
「アキラの目的は…ただの破壊じゃない。もっと深い何かが待っている。」タクヤは決意を新たにしながら、崩れた東京の街並みを背に、アキラの行方を追うことを誓った。
アキラの冷徹な計画はさらに深みを増し、東京はその恐怖に飲み込まれていった。




