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アホすぎタクヤくん  作者: 綾瀬大和
第1シーズン
41/66

第42話アキラの身内ついに逮捕!

第42話:アキラの身内ついに逮捕!


タクヤと太田さんが皇居での爆発後に脱出した瞬間、心の中に響くのはただ一つ、アキラの冷徹さとその計画の凄絶さだった。毒ガスと爆弾が同時に発動し、皇居はその機能を一時的に失っていた。街中は混乱に包まれ、警察や自衛隊が捜索を始める中、タクヤは次に起こるであろう事態に頭を巡らせていた。


「奴の計画は、まだ終わっていない。」タクヤは息を吐きながら呟いた。


無線越しに警察署長の声が再び響いた。「タクヤ、大変だ。全国で鉄道爆破テロが発生している。JR西日本山陽本線、山陰本線、JR東日本伊東線、上野東京ライン、高崎線、宇都宮線、京葉線、外房線、内房線、横須賀線、山手線、常磐線、東北本線、JR北海道全線、相鉄全線、ゆいレール全線、東京モノレール、りんかい線、東急全線、東武鉄道全線、東京メトロ全線…あらゆる鉄道が狙われている!」


「まさか、こんな規模で…。」タクヤは目を見開いた。「アキラは、どこまで計算しているんだ。」


「鉄道網の全体が爆破の対象にされている。これは計り知れない規模のテロだ。」警察署長は冷静を装いながらも、焦りを隠せなかった。


「奴の次の目的地、やっぱりアキラの妻と息子が関わっているという情報がついに掴めた。」署長が言った。「彼らの所在が明らかになった。急いで逮捕をしないと、このテロの背後にある真の目的が見えてこない。」


「アキラの家族が…。」タクヤは考え込みながら、太田さんに向かって言った。「アキラは、家族を使ってその計画を実行しようとしている。」


すぐに二人は警察と連携して、アキラの家族が隠れているとされる場所へ向かった。彼らが到着したのは、東京郊外にある一軒の家だった。周囲は静まり返り、不穏な空気が漂っている。タクヤは無言で家の中に入る準備をし、太田さんもそれに従った。


「気をつけろ。何が起こるかわからない。」タクヤが言いながら、家の中に一歩踏み込んだ。


家の中は異常な静けさに包まれていた。誰もいないように見えるが、足音が微かに響く。二人は慎重に奥へ進むと、ついにアキラの妻と息子がいる部屋にたどり着いた。


「アキラの家族、手を上げろ!」タクヤが叫んだ。


アキラの妻は、驚いた表情を浮かべながらも静かに手を上げた。しかし、その後ろに立っていたアキラの息子が、冷や汗をかきながら手に何かを持っていた。それは、小型爆弾のようなものだった。


「引き金を引くな!」太田さんが叫ぶ。


アキラの息子は目を見開き、迷いながらも引き金を引こうとしたその瞬間、タクヤはすかさず飛びかかってその手を押さえた。


「クソ、何て仕掛けだ!」タクヤは息を切らしながら言った。「爆弾だ!解除しなければ!」


その瞬間、爆発音が鳴り響く。家の一部が激しく崩れ、激しい振動が二人を襲った。タクヤは息子から爆弾を引き剥がし、必死に解除装置を探す。しかし、その時間はすでに過ぎていた。


「間に合わない…。」タクヤは目を見開き、体が固まった。爆弾の解除が間に合わず、爆発が広がったその瞬間、家全体が崩れ落ちた。


爆発が起こった後、タクヤと太田さんはすぐに現場を離れ、アキラの妻と息子を確保した。だが、爆破による衝撃と混乱の中で、最も重要だったのは、アキラがこれから何を仕掛けようとしているかということだった。


「爆発物の解除が…。」タクヤは肩を落として言った。「間に合わなかった。もう、時間が足りない。」


警察署長が無線越しに怒鳴った。「タクヤ、鉄道網の爆破に関して、さらに新しい情報が入った。アキラの家族が関わっているのは明らかだ。だが、まだ奴の計画が完全に解明されていない。」


その瞬間、再び警報が鳴り響いた。


「またか…!」タクヤは目を見開く。「何が起こった?」


無線の向こうで、警察署長が言った。「アキラの妻と息子が、さらに新しい爆発物の設置に関与している。鉄道網の爆破だけではない。もっと大規模な計画が進行している!」


タクヤは肩を震わせながら言った。「奴は、鉄道網だけでなく、さらに大きな破壊を狙っている。それが…まだ見えていない。」


その時、タクヤは気づいた。アキラがこれまでの計画で果たしてきた冷徹な動きと一致していたのは、単なる物理的な破壊ではなく、精神的な破壊だった。社会の安定を崩し、恐怖を植え付け、人々の信頼を破壊することで、最終的には支配を目指しているという確信が強まった。


「奴の真の目的は…すべてを壊し、支配すること。」タクヤが呟いた。「だが、その先に何が待っているのかは、まだわからない。」


再び混乱と恐怖に包まれる東京。そして、アキラの冷徹な計画は、ますます深みを増していく。


「終わりじゃない…。」タクヤは、決して諦めない覚悟を胸に秘めながら言った。「アキラの目的を必ず止める。」

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