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アホすぎタクヤくん  作者: 綾瀬大和
第1シーズン
39/66

第40話再び破壊の足音

第40話:再び、破壊の足音

あれから三年が経ち、東京は見事に復興を遂げ、かつての恐怖は記憶の中に埋もれ、街には新しい活気が満ちていた。だが、その復興を喜ぶ暇もなく、再びアキラの影が都市を脅かすこととなった。


タクヤと太田さんは四国を訪れようとしていたが、その直前、驚愕のニュースが報じられた。大宮の鉄道博物館から1980年代に登場した200系新幹線が盗まれたのだ。初めはただの盗難事件だと思われたが、その後の調査で、盗まれた200系は改造されており、なんと高さ800メートルの巨大ロボットに変身していたことが判明した。都市全体が再び恐怖に包まれる瞬間だった。


「まさか、またアキラが…」太田さんが思わず呟いた。


タクヤは冷静に答えた。「奴は、確実に関わっている。200系の新幹線を選んだのも、ただの偶然じゃないはずだ。」


テレビに映し出されたそのロボットは、驚くべき速さで東京の街を蹂躙していた。鉄道の車両が変形し、巨大なロボットへと変貌するその光景は、まるでアキラが過去に示した恐怖の具現化そのものだった。ロボットは車両の特徴をそのまま残し、強大な破壊力を持ちながらも、冷徹に街を襲っていった。


「アキラの狙いは、ただの破壊じゃない。」タクヤがしばらくの間、画面を見つめた後に言った。「200系は、1980年代の日本の象徴だ。それを破壊することに意味がある。」


太田さんは思わず頭を抱えた。「でも、どうやって止めるんだ?こんな巨大なロボットを…。」


「方法はある。」タクヤはそう言って、太田さんに向き直った。「奴のやり方には、必ずパターンがある。過去の計画だって、すべて計算された仕掛けだった。」


二人は急いで東京に向かい、状況を確認した。東京の中心部、すでにロボットが進撃を始めていた場所には、警察や自衛隊が集結し、懸命にロボットの進行を止めようと試みていた。しかし、ロボットの力は想像を超えており、戦車や軍用機がどれだけ攻撃を仕掛けても、その効果は限定的だった。


「これは…手に負えない。」警察署長が焦りを見せながら言った。


「落ち着け。」タクヤは冷静に言った。「アキラは必ず何かしらの弱点を露呈させる。あのロボットには、必ず限界があるはずだ。」


ロボットが進んでいく先には、東京タワーがあった。その巨大な足取りが進むにつれて、タクヤはその動きに違和感を覚えた。ロボットが意図的に東京タワーに向かっていることに気づいたのだ。


「奴は、東京タワーを狙っている!」タクヤが叫んだ。「恐らく、ここを爆破して、さらなる恐怖を煽るつもりだ。」


ロボットは次々と高層ビルを倒しながら、東京タワーに向かって突き進んでいた。タクヤと太田さんは、警察と自衛隊に協力しながら、その進行を阻止するための対策を練った。


「今、ロボットの制御システムを止める手段があるはずだ。」タクヤは言った。「アキラは必ず、どこかにそのシステムを隠している。それを見つけて、停止させればいい。」


二人は急いでロボットの背後に回り込み、アクセス可能な部分を探し始めた。周囲には崩れたビルの残骸が散乱し、破壊の音が絶え間なく響いていた。ついに、タクヤはロボットの背部にあたる部分に、制御装置らしきものを発見した。


「ここだ!」タクヤが叫び、無線で指示を送った。「この部分を破壊すれば、ロボットを停止させることができる!」


だが、攻撃を試みる前に、突如としてロボットの腕が動き出し、タクヤと太田さんを目がけて振り下ろされた。その迫力に、二人は命からがら回避した。


「くそっ、間に合わない!」太田さんが叫んだ。


その時、タクヤの脳裏にひらめきが走った。アキラは計画的に、意図的にロボットの進行方向を選んでいたのだ。彼の目的は単なる破壊ではなく、次の大きな計画へと繋げることにあった。


「次の狙いは、東京タワーではない。もっと大きな目標がある。」タクヤは冷静に言った。


その瞬間、ロボットが急停止し、崩れ落ちるように倒れると、画面に映し出されたのはアキラの笑顔だった。彼は、再び計画を実行する準備が整ったのだ。


「また、逃げられた。」タクヤは無念の表情で言った。「奴は、次にどこへ向かっているんだ…?」


アキラの次の目的地、それは—

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