第27話偽装された悪夢
第30話: 偽装された悪夢
広島での惨劇から数日後、タクヤと大田委員長はアキラ教の悪巧みを暴くべく捜査を続けていたが、その矢先、さらなる恐ろしい事実が明らかになった。警察からの連絡で、全国的に流通している商品の中に、致命的な毒が仕込まれているという情報が入ったのだ。
「また、何か仕掛けてきたのか…?」タクヤは怒りを込めて呟いた。
警察が発表したのは、アキラ教が偽装して市場に出回らせた毒入り商品が、すでに大勢の人々に消費されているというショッキングな内容だった。アキラ教の影響力は、爆発やバクテリア攻撃だけにとどまらず、社会全体に浸透していたのだ。しかも、その背後に潜んでいるのは、実はアキラ教と裏で繋がりを持つ警察内部の一部の人物だった。
「毒入りの商品が警察を通じて出回っている…?」大田委員長が眉をひそめた。「これは、ただの恐ろしい犯罪じゃない。これが日本を覆う新たな侵略戦争の始まりだ。」
タクヤの頭に警鐘が鳴った。警察の一部がアキラ教と手を組んでいるなら、その勢力は既に国内の一部で根強い存在になっているということになる。この情報が正しければ、これからは日本全体がアキラ教の支配下に置かれ、彼らの侵略が現実のものとなるのは時間の問題だ。
二人は急遽、毒入り商品が流通した経路を追い、警察内部のスパイ活動を暴くために動き出した。その結果、警察庁内部にある一部の高官たちがアキラ教と関わりがあることが判明した。彼らは、アキラ教の指導者たちと接触し、密かに日本全土に潜伏させた兵器や毒を拡散させる手伝いをしていたのだ。
「この規模で流通する毒商品…間違いなく警察が関わっている。」タクヤは口を閉ざし、険しい表情で言った。「アキラ教はもはや、地下で動いている反政府勢力というレベルではない。彼らは、この国を内側から侵略しようとしている。」
大田委員長も冷静に状況を分析した。「警察に潜り込んだ裏切り者たちが、アキラ教の計画を加速させている。その目的は、社会全体を崩壊させ、秩序を完全に覆すことだ。」
タクヤは息を呑みながら言った。「警察が偽装して流通させた毒商品を使って、確実に多くの人々を毒殺する。恐らく、これで彼らは民衆の不安を煽り、混乱を引き起こすつもりだ。」
そのころ、全国の各地で毒入り商品の中毒事件が発生し、病院には次々と重症の患者が運ばれてきていた。毒物の影響で、多くの市民が命を落とし、社会は崩壊の一途を辿っていった。しかも、被害者の中には、警察の内部情報を持つ人物や政府関係者も含まれており、どこまでアキラ教が深く浸透しているのか、誰も分からない状況となった。
「一体、どこから手をつければいいんだ…」タクヤは疲れきった表情で大田委員長に言った。「警察が偽装している以上、真実を追求するのも容易ではない。」
大田委員長は一瞬考え込んだ後、決然と言った。「でも、俺たちは諦めない。これ以上、アキラ教に日本を渡すわけにはいかない。警察内の裏切り者を暴き出して、今すぐにそのネットワークを断ち切らなければ。」
その後、二人は警察内に潜む裏切り者を追い詰めるため、密かに調査を進めた。途中、アキラ教の関与を示す証拠や、警察内部に仕掛けられたスパイの存在が次々と明らかになった。だが、彼らが直面した最大の問題は、アキラ教の指導者たちがさらに巧妙に自らを隠し、まるで日本政府を乗っ取るかのように計画を進めていることだった。
「このままだと、アキラ教は日本全土を侵略し、支配を確立する。」タクヤの目は鋭く、冷徹な決意に満ちていた。「だが、俺たちが諦めれば、完全に彼らに日本が乗っ取られてしまう。絶対に負けるわけにはいかない。」
その後、タクヤと大田委員長は、アキラ教が仕掛けた混乱の中で唯一の希望となるべく、警察内部の裏切り者たちに立ち向かうことを決意した。戦いはますます熾烈を極め、日本がアキラ教の支配下に堕ちる前に、彼らの陰謀を完全に打破する覚悟を固めた。
「日本を取り戻す。」タクヤの言葉には、恐れを知らぬ強い決意が込められていた。




