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アホすぎタクヤくん  作者: 綾瀬大和
第1シーズン
23/66

第23話絶望の中で燃える決意

第23話: 絶望の中で燃える決意

タクヤと大田委員長は、事故調査委員会の建物の外に立ち、見慣れた街並みを眺めていた。無言のまましばらく立ち尽くしていると、どこからか急に冷たい風が吹き抜けてきた。その風は、街の上空を覆う不安な空気を象徴するかのように感じられた。


タクヤの心は、あの恐ろしい爆破事件からどうしても解放されなかった。東京、横浜、大阪、名古屋、埼玉――日本の象徴的な建物が次々と崩れ落ち、多くの命が奪われていった。目の前の現実を受け入れきれない中で、タクヤは強く復讐心を抱いていた。あの日失ったナツミのことが、彼を突き動かす力となっていた。


「タクヤ、大丈夫か?」大田委員長の声が、タクヤを現実に引き戻した。


タクヤは深呼吸をして、真剣な表情で答えた。「あの犯人たち…必ず捕まえる。」


その瞬間、突然、耳をつんざくような爆発音が響き渡った。地面がわずかに揺れ、周囲の建物が震えた。タクヤと大田委員長は一斉に目を見開く。爆発音の方向を見上げると、目の前の事故調査委員会のビルが煙と火に包まれていた。


「またか!」タクヤは叫び、大田委員長も驚きのあまりその場に足がすくんだ。


爆風が二人を襲い、タクヤは大田委員長をかばいながら身をかがめた。目の前で、事故調査委員会の建物が次々に崩れ落ち、炎が空を焦がしていった。爆発の音は止むことなく響き、タクヤの心臓は激しく鼓動していた。


「何てことだ…」大田委員長の声が震えていた。「このままだと、あの事件は本当に日本全体を飲み込んでしまう。」


タクヤは激しく息を吸い込み、冷静さを取り戻す。必ず犯人を突き止め、立ち向かう。その決意は、いまだに揺るがない。


スカイツリー、東京タワー、六本木ヒルズの爆破


爆発音が鳴り響く中、タクヤの携帯電話が鳴った。受話器を取ると、ニュース速報が耳に飛び込んできた。


「スカイツリーが爆破された! 東京タワー、六本木ヒルズも爆破された模様。東京全体が火の海と化している。」


タクヤは思わずその場に立ち尽くした。スカイツリー、東京タワー、六本木ヒルズ――これらは日本を象徴する建物だった。それらが次々と爆破され、炎に包まれている。まさに恐怖と絶望の世界が広がっていた。


「これで…終わりだ。どうなってしまうんだ、東京は…」大田委員長が呆然とつぶやいた。


タクヤは無言で携帯を切り、深く息を吸い込んだ。そして決意を新たに、大田委員長に言った。「名古屋に行こう。これ以上、東京にいても何もできない。」


大田委員長はその決意を感じ取ったのか、黙ってうなずいた。「分かった。名古屋へ行こう。まだ見ぬ真相を、暴かなければならない。」


名古屋での調査


名古屋に到着した二人は、街の異様な静けさに驚いた。爆破事件が続く中、名古屋駅周辺でも混乱が続いている。その混乱を目の当たりにしながら、タクヤと大田委員長は駅前の人々に目を向けた。多くの通行人が焦った様子で避難しているが、恐怖がその表情に色濃く現れていた。


「名古屋でも事件が続く可能性がある。」大田委員長が言った。「しかし、名古屋駅の周辺はこれからどうなってしまうんだろう。」


タクヤは決して目を離さず、周囲を警戒していた。次なるテロがどこで起こるか分からない。そしてその時、再び爆発音が遠くから響いてきた。


「須ヶ口駅だ!」タクヤは目を見開き、急いでその方向を見た。


その瞬間、名鉄線の須ヶ口駅で大きな爆発が起きた。爆風が周囲の建物を揺らし、窓ガラスが次々と割れていく。周辺はたちまち火の海となり、人々が逃げ惑い、混乱が広がった。


「くそっ!」タクヤは叫びながら、爆風の中を駆け出した。大田委員長もすぐにその後を追った。二人は、須ヶ口駅の周辺に到着するが、そこにはすでに大勢の人々が避難しており、現場は火災と煙で視界が遮られていた。


「人々の命がどんどん奪われていく…」タクヤは自分に言い聞かせるように呟いた。「こんなことを許してはならない。」


大田委員長もその思いを強く感じ取った。「この爆破事件の背後に何があるのか、どうしてこんなことが起きるのか。それを明らかにしなければならない。」


タクヤは胸の中で再び決意を固めた。絶対に犯人を捕まえ、この恐怖を終わらせるために。


「必ず犯人を暴く。あの犯人たちがどこにいるか、すべてを暴き出す。」タクヤの目は燃えるように鋭く、未来を見据えていた。


これからの戦い


タクヤと大田委員長は、須ヶ口駅の現場で起こった爆破事件を受けて、その原因と背後に潜む黒幕を探るため、調査を続けることを決意した。名古屋で起こった事件の影響を受けて、二人の心に強い決意が生まれた。


次にどこで、どんな爆発が起こるのか。それは誰にも分からない。しかし、タクヤはすでに心の中でその答えを決めていた。自分がしなければならないこと、それはこの恐怖と戦うことだ。


日本全土を震撼させる爆破事件の真相が明らかになる日が来るまで、タクヤと大田委員長の戦いは続く。そして、その先に待っているのは、全てを暴き出すための最終決戦だ。

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