あなたには心から愛していた女性が居たのに、本当に私でいいの?
あなたが心から愛していた女性が居た事は知っている。
でも彼女は親が決めた男性と結婚したと知り合いから訊いた。
あなたは私を選んでくれたけど、本当に私でいいの?
あなたが本当に好きな女性は彼女でしょ!
それなのに私と今は“結婚を前提に付き合っている。”
きっと私の親がお金持ちだから。
好きでもない女性と結婚する事は彼にとって苦痛だと思う。
それでも私と結婚してくれるの?
私はあなたが好きよ。
でもあなたは違うでしょ!
・・・それなのに、あなたは私と居る時は“笑顔”でいてくれる。
本心から笑っていないと私は気づいてるのよ。
あなたは私と一緒に居ても楽しくないよね?
知ってる。
それでも私と一緒に居て!
私は心からあなたを愛しているから。
『聡美さん!』
『和磨さん。』
『待ち合わせ時間には1時間も早いけど?』
『和磨さんだって、もうココに居たんでしょ!』
『“お互いせっかちなのかな?”』
『そうかもね!』
『“僕たちは似もの同士なのかもしれないね!”』
『・・・えぇ! 少し遠回りしながら行きましょうか。』
『そうだね!』
いつも変わらず穏やかで優しいあなたの事が私は好き。
ただ気になってしょうがないのよ。
“あなたの心の中に居る女性は誰なの?”
ふとした時に見せるあなたの寂し気な顔に私は悲しくなってしまう。
あなたが本当に一緒に居たい女性は私じゃないと言われているようで。
あなたの目に映る私は偽物に感じてしまうの。
・・・いつか? あなたに私だけを愛してほしい!
でも? 本当にそんな事が起きるのか?
奇跡でも起きない限り、あなたは私を愛してはくれないでしょ!
分かってる事だけど、信じたくない私も居るのよ。
『聡美さん? 今、何か考え事でもしてたの?』
『えぇ!?』
『僕が話しかけても聞いてなかったみたいだから。』
『・・・ご、ごめんなさい。』
『別にいいんだよ、もうすぐ着くね!』
『そうね。』
あなたはなにしろ私に優しい。
そんなあなたを私はどんどん好きになっていく!
あなたが私を愛してくれないと知っていても私のあなたへの気持ち
は変る事はないわ。
ほんの少しでいい! 私の事だけを見て!
そんな願いも届かないのかな、、、?
『僕は決めた! これからは聡美さんだけを愛していくと......。』
まさか!?
あなたがそんな風に想っていてくれている事を私は後で知るなんてね。
本当に嬉しかったのよ。
これでやっと私も安らかに死ねるわね。
最後までお読みいただきありがとうございます。




