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みんな何かの金メダリスト

作者: 中島彩子

人と比べない生き方のすすめ。人と違うのは悪いことではありません。人と比べるのが悪いのです。生きているとそうもいっていられないこともありますが、自分を曲げてまで人に合わせて生きようとすると、自分を見失ってしまいがちです。誰もが自分らしさを見失うことなく生き抜いていただきたいです。個性を大切にする社会が広がっていきますように。


▼まえがき


世界ではいわれなき様々な差別がなくなりまsえん。でも生物の誕生の上ではどの生命も、とても尊い存在であることを裏付ける、何億もの細胞と細胞との激しい競争を勝ち抜いた、たった1個の細胞だけが受精を可能にして、私たちの体を作っていることを知ってもらいたいです。


つまりはこの世に存在するすべての生命が、すでに競争を勝ち抜いてきたからこそこの世に存在しているのです。だから自分と他者を比べて違いを指摘するのではなく、違いを認め合うことがとても大事になってきます。


でも生きていると家庭や学校や会社で思い込みから来る差別をされることは少なくないですよね。辛い」毎日に心が折れることもあると思います。でも見方を変えれば苦しんだ経験があったからこそ他の人の苦しみをわかってあげることができるのだと思います。kおの苦しい経験がいつか…数年後~10年後に振り返ってみると、ああこの苦労があったからこそ、。自分は大きく強く成長できたと思う時が来ると信じて…そしてもがきながらも何か楽しみを見つけようとすることが、苦しみを軽くしてくれると思います。


このことをぜひたくさんの人に伝えたいという思いからこの小説を書きました。このことを胸に刻むことが誰もが平和に暮らしていけるためのかなめだと思います。この小説では日常生活でありそうな事柄を1話ごと完結型の短い物語で構成しています。少しでも共感できる部分があったら嬉しいです。



▼この世に生まれて


父親マグスと母親マーナ夫婦に2人の子供が生まれました。男の子と女の子の双子です。どちらもかわいいけど女の子は特別かわいいと感じる母マーナでした。でもその反面女の子は家事や料理ができて当たり前という社会の考え方に違和感を感じていました。男の子は何かと強さに縛られてきた印象も好きではありません。マーナにとってこの育て方は大きなストレスになりそうでした。そこで子供達にとって楽しいと思うことをたくさん経験させて、いい人との縁をたくさんつないでいければと思いました。


マーナにとって男の子らしさや女の子らしさというより、自分らしく生きてほしいというのが願いでした。



▼幼稚園で


2人の子供はたちはリノとルースと名づけられました。今日から幼稚園に通うことになりました。初めての幼稚園にワクワクドキドキの2人。ある日幼稚園でお絵描きの時間がありました。みんな楽しそうに思い思いの絵をかいていました。そんな時幼稚園の先生がルース君のところに来ててこう言いました。


先生「ねぇ、ルース君もっと明るい色を使って絵を描こうよ」


ルース 「だってぼくはこういう色が好きなんだ!」

でも先生はできるだけ明るい色を使って」ほしいのです。


ここでおp気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、子供たちが描いた絵の色を選ぶのは自由のはずです。ただし子供たちがおかれている環境によって、明るい絵になったり暗い絵になったりするのは当然のことですよね?暗い絵というのは子供たちがおかれている環境が暗いという場合も多いのですが、それだったらこの幼稚園で明るい環境を作ってあげるのが大切ですよね。



▼お気に入り


今日リノちゃんはお気に入りのお洋服を着て、ルンルンで幼稚園に出かけました。なのに…1人の女の子からいじわるをされてしまいました。洋服が破けそうなくらい強く引っ張られてしまいました。その子はかわいい顔で男児にも人気がある子なのにどうして?


その子はスミレちゃんといって生活が苦しい中、両親はスミレちゃんのために共働きで働いていて、スミレちゃんが幼稚園から帰ってきても誰もいません。毎日のおやつが楽しみなくらい。まだ小さいスミレちゃんはさみしくて仕方がありません。だから幸せそうにしている子を見ると悔しいのでしょうね。


だからといっていじめを許すわけにはいきません。


でもいじめてくるこの生活背景を考えてみると、心の底から怒れてくる気持ちが少し薄れてくるのではないかなと思う部分もありまっす。


でもわざわざいじめた子をわかろうとする必要はありません。くれぐれも自分が苦しいと思うことを無理にしようとしないでくださいね。


何度も言いますがいじめはいじめる方が100%悪い!



▼好き嫌いは人嫌いに通じる


マグスパパは小さいときからピーマンが嫌いです。なぜかというとピーマンは苦みがあって、おいしいと思わないからです。でもね食べ物も料理の工夫次第で大好きになる可能性が大きいです。炒め物は嫌いでもピーマンをお肉で包んだり天ぷらだったら食べられるということはありませんか?なのでお母さんも無理にこの料理におこれを使うというのではなく、どうしたら嫌いなものをおいしく食べられるか、柔軟にいろいろと試してみるといいかもしれませんね。人もちょっとしたことで嫌いと思ってしまうことがありますが、その人のいいところを見つけようと意識することはとても大切だと思いますよ。ちょっとしたことから好きと思う面を見つけるかもしれませんからね。



▼いるものいらないもの


母マーナはおそうじをするとき、いるものといらないものを分けながら片づけをします。でも後で捨てなきゃよかったと思うことがよくあり、結局片付けるのが面倒になってしまいました。なので時間がかかっても一つ一つこれを何に使おうと考えながら片付けることにしました。後になってこれがあって本当によかったと思うことがたくさんあり、ごみを宝へと変える収納方法がおもしろくなってきました。これを人に置き換えてみると、ある人から見ると役に立たない存在だとしても、ある人にとっては宝に映るということです。なので人が自分を低く評価したとしても、どこかに自分を高く評価してくれる人が必ずいると信じて、自分の好きなことをあきらめることなく続けることが、自分が持つ可能性を大きく開くことにつながるのです。どうぞ自分らしさを大切になさってください。



▼繊細なお年頃の中学校では


仲良し兄弟リノもルースもすっかり大きくなって、もう中学生になっていました。2人はあの伝説のバンド「チャンピオンズ」の大ファンで、いつも学校から帰ってくると真っ先に、チャンピオンズの曲を聴きまくる毎日です。

特に2人が好きな曲「We are the Champion」です。この曲に使われている”チャンピオン”が気になったリノは、お父さんに「チャンピオン」ってどういうこと?と聞いてみました。


マグス う~んそうだね、つまりこの世のものすべての者は、必ず何かの才能のチャンピオンということだね。リノの場合英語は上手だし歌の歌詞の奥の心を理解しようと、何度も曲を聴いて歌詞を何度も何度も読んで、作者の気持ちを深く理解しようとするその姿勢が素晴らしいと思っているよ。


いつの間にかルース君も話を聞いていました。そしてルースがマグスこう聞いてきました。


ルース「 それじゃぁ僕はどんなチャンピオン」なの?」

マグス 「そうそうルースはいつも人の目をしっかりと見て話を聞くようにしているから、人の心を瞬時に理解するチャンピオンさ。2人ともお父さん自慢の子供たちだよ。



▼スポーツは心を鍛える


ルースが所属するサッカーチームが、今日負けてしまいました。相手は全国大会でベスト3に入る強ごうチームでした。試合は悪くなかったのですが、相手チームが強ごうということにみんなおびえてしまったのでした。スポーツは精神力を鍛えるとよく言いますが、今回の試合で本当にそうだなということを思い知らされたのでした。サッカーはチームプレー。1人日1人が強い意志で勝とうという気持ちがなければ、そう簡単に勝てるものではありません。最大の敵は自分自身であると決め、日々前を向いて進んでいこうという前向きな姿勢が自身を大きく成長させてくれます。負けたからこそ見えることもあるのです。大切なのは勝ち負けというより、何を学んだかだと思います。学びがある経験は結果より価値があるのでは?



▼みんな違って当然


よくがt校でみんなと同じことができないと、できそこないと先生に言われることが」あります。でも誰でも特異不得意があって当たり前だと思いませんか?1人1人みんな個性が違うのだから、特異不得意なことが違っていいと私は思うのです。もちろん集団で行動する大切さも必要ですが、他との違いを認め合うことが争いをなくし、よくよくは世界をつなぐことになります。


日本のがt校ではこの点がまだまだ遅れているところがあるように感じます。それを防ぐためにもいろいろなことに触れ、いろいろな人と触れ合い、いろいろな地域を旅することを一生懸命やればいいと思います。あくまでも今いる場所で上手に立ち回ることを大切にしながらのことですが。



▼ハイキングは自然との対話の時間


今日はみんなでハイキング。お弁当を食べたりおしゃべりをしたり、のんびりと過ごそうと思いました。同じ緑に見えちぇもよく見るといろいろな色の緑あるんだなと、絵を描くのが好きなリノはビックリです。緑の絵具だけで24色の絵具ができそうです。明るい色中間色に暗い色そして渋さがある色、…そんなことを考えているとお昼ご飯の時間が来ました。お弁当はお母さん特製のおにぎりとサンドイッチでに、色とりどりのおかずたち。


ルースはニコニコご機嫌です。


ルース 「なぜか外でごはsんを食べるとおいしいよね。」


そんな子供たちの姿を見てリノはお弁当を作る楽しさを知ったのでした。自然ンお中にいるだけで不思議と心が落ち着き、木々の揺れる音や鳥たちのさえずりを聞いていると、気分が」楽しくなってきます。もう少しでゴールです。ゴール地点には池があって水の」流れる音がまた気持ちがいいのです。誰とも競争しない時間がゆったりと流れるのでした。


ルースはお父さんにこう聞いてみました。


ルース「お父さんなぜ自然の中にいると気分が落ち着くの?


マグス そうだね山や川や森に行くと、全身からとっても気持ちがよくなるよね。お父さんでもうまく説明ができないけど、植物は光合成と言って二酸化炭素を吸収して酸素を作って外に排出するんだ。酸素は生物にとってなくては」ならない成分だよ。植物は新鮮な空気をたくさん作ってくれる代わりに、生物が出した汚れた空気である二酸化炭素を吸収して栄養にするんだ。だからいつも植物の周りはたっぷりの新鮮な空気があるから、僕たちも山や森にいるとリフレッシュできるんだ。そこでごはんを食べると新鮮な空気も一緒に食べるから、ごはんが特別においしく感じるのだと思うよ。


ルース へぇ~植物って偉いんだね。自然を大切にしないと僕たちは生きていけないんだね。お父さんよくわかったよ。




できれば今の子供たちにも伝えていければtお思っています。大きくなると集団生活をすることも多くなってきますが、人に合わせるだけではなく自分というもんもをしっかりと持って、上手に生き抜いていただきたいと思います。

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