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色々エッセイ  作者: ロロサエ
社会の色々に対して
4/21

ワニ騒動

読んでいないので見当外れだったらすみません。

作品を読んでもないのに騒動を分析してみる。


批判が起きた理由は良く分かる。

葬式の場で遺産相続の話を~という人がいるが、それは違うと思う。

より正確に言うと、不治の病で亡くなった有名人の葬儀場で、生前のエピソードを纏めた商品を販売しますと言い出す業者にドン引きしたという事だろう。

つまり周りは死ぬ事前提で金儲けを考えていたという事だ。

いつ死んでもいいように準備していたのだ。


今回の騒動は、つまりそういう事だろう。

親友の死をきっかけにして作品を書いた事は本当かもしれない。

成る程、死は突然に訪れるモノだ。

親しい者を突然に失う恐怖、二度と言葉を交わせない悲しみは言い表す事が難しい。

しかしワニの場合、死ぬ事が分かっているからこそ成り立っている作品ではないのか?

期日に死ぬ事が明言されている作品だからこそ、日々の何気ないエピソードが悲しいのだろう。

どうせ数日後に死ぬのに、と。

ワニはつまり喜劇の主人公なのだ。

見ている者はワニが死ぬ事を分かっているのに、ワニ本人は日々を一生懸命に生きている。

これを滑稽と言わずして何と言うのだろう?

死ぬ事が分かっているからこそ楽しめる作品なのだから。

こう言うと文句を言いたくなる人もいるかもしれない。

では問いたい。

もしもタイトルが『ワニ君』とかだったら、アナタは作品を読んだだろうか?

死ぬ事が分かっているからこそ読んだのでは?

死なないのなら、何の変哲もないただの日常系漫画では?

つまり、死ぬからこそ何気ないエピソードこそが切なくなるという仕掛けなのだ。


正直に言えば、殺される事を前提として出すキャラというのはある。

何の罪もない幼い子供がむごたらしく殺される事で、時代の過酷さだったり戦争の悲惨さだったり悪役へのヘイトを集めるテクニックだ。

理不尽な死というのは、誰にとっても共感を得られる忌避感だからである。

だから、作者の意図は作品としては大成功だと言える。

それについて批判するのはお門違いだろう。


しかしこの作者は、ワニが死ぬのに合わせてグッズを用意していたり、カフェをオープンさせるようなのだ。

それは違うだろうと言いたくなるのも頷ける。

元々ワニは死ぬ事が前提だが、作者の都合で休載していたらどうだったのだろう?

残り80日くらいの時点で、病気でも事故でもいいが、100日間休みますとなっていたら?

グッズの販売は延期されていただろうか?

個人で始めたのなら当然延期だろうが、どうもそうじゃなさそうだ。

社会はそんなモノというだけの事かもしれないが、見え透いていたからこそ、今回の騒動じゃないのか?

また、作者が親友の死という事を言わなかったらどうだろう?

ここまでの批判にはならなかった気がする。

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