第十八章 覇王の生誕(三)
劉辟が突然絶命したこと、劉備が突如として別の場所に移動したこと、その後に起こった大混乱……
それらの報を聞いた時点で、荀攸は劉備の腹を読み切っていた。
(劉辟を殺して混乱を引き起こし、その隙に逃亡を計るとは……
まさか貴方がここまでやるとはね)
劉備が姑息な詐欺師ということは分かっていたはず……
荀攸もまた、劉備の仁君と梟雄という二面性に惑わされたのだろうか。
(ですが、どの道逃がしませんよ、劉備……)
荀攸は、頭の中にこの戦場の陣図を描き出す。
その中には自軍は元より、敵軍の将兵一人一人の配置が細かく記されている。
勿論、地形の情報も完璧だ。戦場になるであろう地形を事前に頭に叩き込んでおくことは、軍師として当然の行いだった。
それらの情報に、曹操から聞かされたある情報を加える。
劉備は愛馬、的廬に乗っている状態ならば、一瞬で任意の場所まで移動することができるいう……
荀攸としては、そのような妖術めいた話は信じたくないのだが、
それならば、これまで劉備の身の回りで起こった不可解な出来事の数々を説明できるらしい。
曹操は、荀攸などより遥かに長く劉備という男と関わり続けている。
そして、曹操は己が関わった人間への分析を怠らない。疑いの余地はまずないだろう。
さらに、その瞬間移動とやらは長年、劉備という男を観察し、伝聞で得られた情報を総合した上での結論だ。
劉備は摩訶不思議な力を使えると仮定して……あまり長い距離を移動することはできないらしい。
もし出来るなら、こんな騒ぎを起こすまでもなくとっくに逃げているはずだ。
曹操の予測では、一度に移動できるのは自分の視界に入る距離まで。
何らかの力を消費しているのか、無限に使える類のものではなく、回数には制限がある……
劉備はかつて、曹操軍に追われていた時、絶対に抜け出せないはずの包囲から何度も逃げおおせている。
曹操は、追撃に加わった部下から得た情報を取り纏め、分析することで、劉備の不可解な力の全貌を解き明かしていた。
(常識では“ありえない”現象……
ですが、例えその原理が分からなくとも、法則が分かれば、対策を打つことは可能……!)
消えては現れ、現れては消える幽霊を捕らえるのに必要なのは、その正体を突き止めることではない。倒し方を見つけることなのだ。
荀攸は、この戦いが始まる前から既に、劉備を捕らえる包囲網を完成させていた。
「ぐ……」
劉備は酷く狼狽していた。眼前に迫り来る敵兵にだ。
混乱に乗じて、空間転移で逃亡を計るつもりだったのだが……
転移した先には、まるでこちらの動きを先読みしたように兵が待ち構えていた。
慌ててその場を離脱しても、また敵兵に鉢合わせてしまう。
安全な方に逃げているにも関わらず、逃げられない。
まるでこちらの動きが完全に先読みされているようだ。
実際その通りだった。
荀攸は、劉備の心理状態を完全に読み切った上で、兵の配置や陣形、劉備が消えた時の対応も細かく指示していた。
劉備には張飛、関羽のような絶大な戦闘能力はない。
ゆえに、逃げる場所は兵の少ない場所に限られる。先読みすることなど造作もない。
(劉備……確かに貴方には才がある。
人望、そして“煽動”の才が。その点に限れば、あるいは我が主に肩を並べるやもしれません。
天下を狙える器という風評も、間違いではないのかもしれない……
ですが、貴方には中身がない。
曹操様のような、理想を実現する方策も、それを成し遂げるだけの力も、全て備わっていない!
貴方にできるのは、佞言巧舌を弄して民の不安と不満を煽り、天下をいたずらに掻き乱すことだけ……!
そのような男に、我が殿の覇業を邪魔させはしません!)
確固たる決意を胸に、劉備抹殺を誓う荀攸。その意志の強さが、彼の知謀をさらに冴え渡らせる。
(やべぇ……やべぇぞこいつは……!)
的廬の額の白い石が、徐々に黒ずんでいく。霊力が切れかかっている証だ。
これまで空間転移で急場を凌いできたが、それももう限界に近い。
頼みの綱の張飛は、曹仁と交戦していて動けない。
張飛の素早い動きを生かした四方八方からの攻撃に対し、曹仁は戦斧を盾代わりにして凌ぎ、隙を見つけては豪快な一撃を放つ。
敵の動きをよく見、沈着冷静に対処することで、巨体と大型武器の欠点を、完全に補っていた。
(畜生、こんなデカブツに構ってる暇はねーってのに……)
焦躁しているのは張飛とて同じだった。彼の脳裏に、下丕城での戦いがよぎる。
(“あの力”を使うか……? いや、駄目だ!
あれを使えば、理性が完全にトんじまう!
兄貴を助けにいくどころじゃねぇ……それに、あれには時間制限がある……
あの時と違って、今は大勢の敵がいる!
全員殺しきる前に気絶しちまったら、目も当てられねぇ……)
そういった様々な不安要素ゆえに、張飛は己の内に秘められた禁忌の力を使えずにいた。
的廬の額の石は、どんどん黒い面積を広げていく。
(空間転移は、後三回が限度……!だが、それでどうしようってんだ?)
また先ほどの繰り返し、無駄に霊力を消耗するだけだ。
劉備は己が詰んでいることを自覚していた。だが……
(俺は……俺は諦めねぇッ! 確かに! 今の俺にはどうすることもできない!
だが、戦は盤上の駒取り遊びじゃねー!
一分後! 一秒後には、必ず状況は変わる! 変わるんだっ!
その時俺に良い風が吹く可能性は零じゃねー! 悪あがきでも何でも!
“時”を繋ぐことには必ず意味がある!!)
全身全霊で生きる希望に縋り付く劉備。
“生きる”とは、いつ奈落の蓋が開いてもおかしくないこの世界で、最も困難な命題だ。
常に己にできる最大の努力を払い、偶然訪れる幸運にしがみつける者のみが、それを成す資格を得るのだ。
劉備は神を信じない。状況は、人によって受け取り方が異なるもの。
誰かが幸運になれば必ず誰かが不幸になる。信奉者はその一方だけを見て、奇跡だの祟りだのと騒ぎ立てる。
因果の整合性が取れた部分は声高に主張するが、都合の悪い箇所には見向きもしない。
この世にはただ“状況”があるのみで、善も悪も、幸運も不運も、必然も偶然も、全ては人それぞれの解釈の違いでしかない。
劉備は神に祈らない。また、神を気取るつもりもない。
ただ、この世界に生まれ落ちた、世界の構成要素たる一人の人間として、この状況が良い方向に向かうことを期待していた。
果たして……風は、吹いた。
「失礼いたします」
最初は、部下に呼び掛けられたのかと思った。
「何だ――!」
返事をする前に、彼は下腹部に強い痛みを感じる。
気付いた時には、彼の体は地面に落下していた。
馬から突き落とされたのだと気づいた時には……数十もの兵が落馬させられていた。
それは一直線に伸びており、あたかも道を切り開いているかのようだった……
「!」
明らかに自分に向かってくる騎馬をその瞳に捕らえた瞬間、劉備は声をあげるよりも、驚くよりも先に行動に移った。
曹操兵の刀が脳天に振り下ろされる寸前に、劉備は的廬の空間転移で姿を消す。
そして、瞬時に“あの男”の元まで達する。
「趙雲さぁぁぁぁん!! 乗ってくれええぇぇっ!!」
その男の顔は、十年前と何一つ変わっていなかった。
端正な顔立ち、後ろに向けて纏めた黒髪、楕円形の眼鏡、すらりと引き締まった体躯……今は亡き義兄、公孫贊の従者であり、十年ほど前、劉備らと共に戦った男、趙雲だった。
「劉備様――!」
劉備に呼び掛けられた瞬間、趙雲は今乗っている馬を捨て、的廬へと飛び乗る。
同時に多数の敵兵が襲ってくるが、趙雲は手にした槍を一振りして、その全てを薙ぎ払う。
趙雲が的廬に乗った瞬間、劉備は二度目の空間転移を行う。
移動地点は、曹操包囲網の更に外側だ。今までこの場所に逃げられなかったのには理由がある。
曹操兵は、劉備が包囲の外に突然現れることを予想して、外周を取り巻く兵に、外に向かって矢を構えさせていた。もしも劉備が単騎で包囲の外に出ていれば、確実に無数の矢を浴びて絶命していただろう。だが、今は違う−−
劉備が転移してきた瞬間、曹操兵は驚きながらも一斉に矢を射る。飛来する無数の矢群を……趙雲は、槍を風車のように旋回させて弾き落とした。劉備はおろか、的廬の体にも一本の矢も刺さっていない。
「的廬、これが最後だ!気張れ――っ!!」
的廬は一声いななくと、本日最後の空間転移を行う。そして、一気に距離を突き放す。
(何だ!? 一体何が起こった?)
信じがたい事態に、荀攸は初めて動揺する。
的廬の能力を計算に入れた上で構築した鉄壁の包囲網。それが……破られた?
劉備の馬には、彼以外の何者かが乗っており、彼が全ての矢を叩き落としたらしい。
そんな真似ができるのは、劉備軍では張飛のみのはず……その張飛は、まだ曹仁と戦っているはず。
危険だ……名も知れぬその将に、荀攸はそんな直感を抱いた。
劉辟軍はほぼ壊滅し、残る兵は降伏したいと叫んでいる者がほとんどだ。
戦いは既に自軍の圧勝で終わっている。
だが、この程度は当然の結果に過ぎない。あくまで目的は劉備の抹殺。
劉備を消して初めて、戦果と呼べるのだ。
迷いの時間は一瞬に満たない。荀攸は直ちに声を張り上げる。
「包囲を解除します! 曹仁将軍麾下の軍以外は、私と共に劉備を追いなさい!
劉備を捕らえた兵には十倍の報酬を与えますっ!
降伏を望む兵も、同様の条件です! 曹操様への忠誠を、己が働きで示しなさいっ!!」
荀攸は最終作戦の発動を決断する。
今までは、先走った兵によって統率が乱れることを懸念して、報酬の話は伏せていた。
だが、逃げる劉備を追うのに策は要らない。ただ全速で追跡するのみ。
今この瞬間、兵士達は目の前に肉をぶら下げられた飢えた獣と化した。
欲に目が眩んだ劉辟の兵を飲み込んで、曹操軍は劉備を追う荒ぶる怒涛と化すだろう。
瞬間移動が後どれだけ使えるか分からないが、もしもそれを行使するだけの力が尽きていたとしたら……まだ可能性はある。
今まで散々奮闘した劉備の馬と比べ、こちらは包囲に加わっていた多くの“騎兵”がまだ脚を貯めている。
純粋な馬同士の競い合いなら、追いつけるはずだ……
状況は、荀攸が望んだ通りのものになりつつあった。
的廬は空間転移を使うことは出来ず、能力を限界まで使ったことでいささか消耗していた。
だが、劉備の顔に不安の色は無かった。
自分の二人の義弟……彼らと同等程度に頼りになる男が、今自分の後ろにいるからだ。
「……お久しぶりです、劉備様。面と向かって御挨拶できぬ非礼をお許しください」
趙雲は、以前と同じ慇懃な口調で挨拶する。
ここは戦場だというのに、まるで緊張感が無いような語り口だった。
いや、そうではない。彼は四六時中、気を張り詰めている。
彼にとっては日常も戦場も、同じく職務を果たす場なのだ。
だから、どこであろうと、冷静沈着さを保ち続けることができる。
「おう、久しぶりー! ま、状況が状況だしな、気にすんな!」
「はい。ところで、先ほどのあれは一体……」
趙雲は的廬の能力を知らない。
そうでなくとも、いきなり敵兵の矢面に立たされ、矢を浴びせかけられたのだ。
普通は怒鳴るなり抗議するなりしてもいいだろう。
しかし、趙雲の声にそのような感情の波は感じられない。
先ほどの窮地など、まるで危機だと認識していないかのように、落ち着き払っていた。
「悪ぃ悪ぃ。まぁ生きてたんだからいいじゃねぇか!
しかし、やっぱあんたすげぇよ。これ以上無いって瞬間に颯爽と現れて!
ちょっとかっこよすぎるんじゃねーのぉ? 役者だねぇこのこのぉ!
でも助かったから許してやるぜありがとうよ趙雲さぁぁん!!」
絶対絶命の窮地から助かった喜びゆえか、いささか興奮している劉備。
だが、安心するにはまだまだ早い。背後から聞こえてくる無数の蹄の音が、鼓膜を掻き乱す。
「いたぞ!劉備だぁ!!」
「捕まえろぉ!殺せぇ!!」
「十倍の報酬は俺のもんだぁ!!」
欲に目を光らせる曹操軍の兵士達は、一番乗りを果たそうと馬を猛進させる。
彼らの中には、降伏したばかりの劉辟軍の兵も混ざっていた。
力を使い果たした的廬とは、馬の速さが段違いである。空間転移はもう使えない。
追い付かれるのも時間の問題だ。
「おうおう、どいつもこいつも欲の皮ぁ突っ張った奴らだぜ!」
悪態をつきながらも、劉備は内心舌を巻いていた。
自分を殺すためならば、なりふり構わずあらゆる手を尽くす。
その姿勢は正しい。この部隊を率いている将は恐るべき難物だ……
それでも、結局はこんな辺境に派遣された曹操の手足でしかない。
曹操軍には、一体どれだけの才ある将が集まっているのだろう。
曹操自身はどれだけ強いのか。配下に惨敗を喫するようでは、曹操に勝つなど夢のまた夢……
余計な思考を頭から振り払う。
今何にも勝って重要なのは、この状況を切り抜けること。
そうしなければ、何も始まらない。
「趙雲さん! 今度もよろしく頼んだぜ!! ちょちょいと蹴散らしちまいなぁ!!」
「……少々お待ちください、劉備様」
「な、何だよ、こんな時に……」
高ぶった気分に水を注すような趙雲の言葉に、劉備は面食らう。
「失礼ながら、その命令には応じかねます。私はまだ、貴方様の臣下ではないのですから」
「な、何だって?」
この期に及んで何を言い出すのだろうかこの男は。予想外の趙雲の反応に、劉備は戸惑う。
「だけど、さっきは俺を助け……」
「私はただ、貴方様と話しをしに来ただけです。ご存知とはお思いでしょうが……
昨年、私のかつての主、公孫贊様が亡くなられました」
「あ、ああ……知ってる……」
「亡くなられる直前、伯珪様は、私との主従の契約を打ち切られました。
伯珪様は、その前に私に生きろとおっしゃられました。私はそれに従い、易京城を脱出しました……」
忠誠心に篤いこの男のこと、公孫贊と運命を共にした可能性も高いと思っていたが……
そんな事情があったのか。兄さんも、粋な計らいをしてくれる。
劉備はこの時久方ぶりに、あの義兄に感謝の念を抱いた。
「伯珪様は、新たな主を御指名されませんでした。
ですが、新たな主に仕えることは禁じられませんでした。
主がいなければ、私の存在意義は無くなります。
その際、貴方との約束を思い出し、こうして馳せ参じた次第にございます」
約束とは、以前劉備が趙雲を助けた際に交わしたもので、
もしも公孫贊との契約が切れた場合には、自分の下に来てくれというものだった。
この趙雲という将は、やや特殊な価値観を持っており、主従関係とは契約によって生じるものと考えている。
それは忠義という言葉に比せば、いささか冷めているように映るだろう。
彼自身は、何か天下に大望を持っているわけではない。
ただし、一度契約を交わした主に対しては、絶対の献身を捧げる。
その働きぶりは、全てにおいて完璧で非の打ち所がないほどだ。
それは、彼が契約を守ることそれ自体を生きる理由にしているからだ。
想いの強さは、並みの忠臣よりも遙かに強い……
かつて易京で趙雲と知り合った時、劉備はこの男こそ理想の臣下だと確信した。
主に絶対服従で、主の命に異を唱えず、主を護るためならば命を投げ出すことも厭わない。
さらに、契約においてのみ仕えるため、前の主との余計なしがらみに囚われることがない。
この男は、劉備の求める臣下の条件を、全て満たしていた。
あの時は、趙雲は決して公孫贊の下を離れることはなかった。
だが、公孫贊は死に、彼は約束通り自分の下にやって来た。
曹操でも袁紹でもない、この、劉玄徳の下に。
運命の巡り会わせに、小躍りしたくなるほどだ。
運命とは人そのもの、幸運の影には、必ず人の働きがある。
人と人の繋がりが、絶対の窮地から劉備の命を救ったのだ。
「そうだよ、だから、俺のところに仕えに来てくれたんだよな?」
「いえ……私はまず、貴方の意志を伺いに参りました」
「へ?」
「私と貴方との間に、まだ契約は結ばれておりません。
私は、貴方の臣となることに異論は無いのですが、貴方の気が変わっておられる可能性もあります。
本日は、その確認に参った次第にございます」
随分と回りくどい話だが……つまりはこういうことだ。
趙雲は、劉備を助けに来たのではなく、ただ話をしに来ただけなのだ。
劉備を助けたのは、全て成り行きに過ぎない。度を越えた気真面目さである。
劉備は一瞬呆れるも、それが趙雲という男なのだと思い直す。
そうこうしている内に、敵兵が迫ってきた。こうして暢気に話している場合ではない。
「断る? んなことあるわきゃねーだろ!あんたの方に文句がないなら話は早い!
趙雲さん! 俺の臣下になってくれ!」
「……喜んでお受けいたします。では、契約の宣誓を……」
「今はんなことやっている場合じゃ……って、
そうだよな……契約は大事だよな……」
趙雲とはそういう男なのだ。無理にこちらの型にはめ込む必要はない。
劉備は深く息を吸い込む。
槍と刀を振りかざした敵兵が、すぐそこまで迫っている。
「うおおおおっ! 俺が一番乗りだぁぁぁぁぁぁっ!!」
「死ね劉備ぃぃ!!」
虚空に向かって、劉備は叫ぶ。
「趙子龍! 今この時より己が命尽きるまで、
我が命に従い、我が命を護り通すことを誓うかっ!!」
「誓いましょう」
即座に、かつ、簡潔に答えた瞬間……趙雲の手にした槍が、目にも留まらぬ速さで動いた。
光の線が虚空を走る。それさえ知覚できたかどうかさえ怪しい。
背後に迫っていた敵兵は、喉と胸に風穴を開けられ落馬する。
変わった……劉備は肌でその変化を実感していた。
今まで抑えられていた凄みが、一気に溢れ出たかのようだ。
二人の敵を屠ったばかりの槍を構える趙雲の姿は、威厳と静謐さを併せ持ち、後方の敵兵を圧していた。
劉備はその“圧”を、最も近くで感じているのだ。