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この世は陶器の器にて  作者: 天ヶ滝 天鬼
第一章
8/13

一人、二人、三人、四人…一人多い

目が覚めた、窓の外は暗くなっていた。

ずいぶん寝てしまったのだ、スマホで確認したしようとしたが、つかない…充電しわすれていた。

コードは、っとあったつないで…ん? 暗くてよく見えないけど多くないか?

えっと…奥に寝ているのがミヤ、その手前がナナちゃん、そして一番手前に寝ているのがアヤでアヤとナナちゃんの間に…一人多いな、えっ、誰!? 怖っいつの間に 侵入者!? どうしよ

とりあえず部屋の電気つけなくちゃ、えーとリモコンは…あった

ピッという音と共に明かりが点く、ミヤは目を覚ましアヤとナナちゃんもつられておきる。


「おはよう、ソ…この子だれ?」

「アヤの友達?クラスメイト?」

「「しらなぃよ」」


二人は眠そうに瞼をこすりこたえる、名前を知らない子は目を覚さない。 

さっきは驚いていて気付かなかったが、この子狐の耳があるのだまるでアニメの様なケモミミが。 

ミヤがその耳をさわる、人の耳もある様だ。


「この子のケモミミ本物よ! それと耳が四つあるタイプだわ!」と興奮ぎみのミヤ、触られたのがくすぐったいのか狐耳の子はうっとうしそうな顔をしながら眠っている


「どこの子なんだ?、鍵は開けてないしうーーん」(ケモミミと普通の耳が共存タイプかマニアックな)

アヤとナナちゃんはこの子のミミやほっぺをつついたりさわってみたりしている。


「んなーー、さわりすぎじゃー、眠れぬじゃろー!」

そう叫びながら狐耳の子は飛び起きた


いつのまにかベットに入り込んでいた狐耳の子に名前を聞いてみた。 

「わらわの名は、ヒナギじゃ火の粉の火に夕凪の凪じゃ! いい名じゃろ、我が父ワー..

「うんうんわかった、じゃあヒナギちゃんは何処から来たんだい?」

「…子供扱いするでない! わらわは、お主らより年上なんじゃぞ!」と足をジタバタしているが、ナナちゃんとそこまで変わらない背丈をみると7,8才くらいだろう


「で、何処から来たんだい? 教えてほしいな」

「まあいいのじゃ、おぼえておくのじゃ!」

「あのねーーー」何処から来たのか教えてしいと再度言おうとしたとき、ヒナギとなのった狐耳の子は右手で俺のことを指差し、左手でミヤのことを指差しこういった

「夜空と美夜、お主らから生まれたのじゃ!」


理解が出来なかった、おれとミヤから生まれた? 

何処から来たんじゃなくて生まれた? 

わけがわからないよ

「生まれたってどう言うことだい? 」

「そうじゃの、説明してやろうかの。 まずはー」

そう言うと火凪と名乗る幼女は語りだす

「お主達の中におったのかからかの」


「わらわの昔神様と崇められた、親を持つ神様じゃたのじゃ。  昔といっても1000年位だったかまえじゃったけの。

まあ、そこはどうでもいいのじゃ、まあわらわも神様だったことをおけばよいのじゃ。 平安時代にのちと面倒なやつらに目をつけられてしまっての、京を追い出されてしまったのじゃよ。 その時既にわらわのお腹には子がおったのじゃ、子の父親たれ、あやつもわらわの為に色々としてくれたじゃが結局だめだったみたいじゃ。 北で待っておると文や使いを出したりしたのじゃが何も、戻ってこなかったの。

待っておるうちにわらわもその土地の者達に、神様としてまつらてしまったのじゃよ。 これが800年前かの?

そのままその土地の神様として祀られておったのじゃが、まあ力をな、失っていってしまっての土地の者達もわらわのことが見えなくなってしまっていったのじゃ。」


幼い顔を、悲しみが伝わる様な顔にしながらヒナギと名乗る幼女は話を続ける。


「わらわの子達も、代を重ねるごとに同じ様に見えなくなっていっての500年前には見えない様じゃった。 その頃にはわらわも力が、なくなってしまっての……丸い水晶の核の状態じゃったのじゃよ。 そこから5年前くらいまでは寝てる状態じゃった。」


ミヤと俺は5年前と言う単語に反応してしまう、あの時のことを

「…話ても大丈夫か、お主らも少しは記憶はあるじゃろあの時のこと。 朧げじゃろうがの。」

「……」

「あの時は驚いたのじゃ、傷だらけのお主らがあの場所に現れて、わらわを目を覚させたのじゃから。……あやつらを救えずすまなかったの…」

「大丈夫です、もうある程度整理は出来てました。 それにあの状態は、苦しまずに済んだと思えば…ご先祖様のせいではありませんから。」

「…まあその時じゃよ、主らの中にのわらわの核を二つに割り埋め込んだのじゃよ。 」

「…何故そんなことをしたんですか? それよりも核や力って?」

「それに関しては、追々説明するのじゃ。  まあ、核を割るなんて普通に自殺行為なんじゃが、主らがの、わらわの、わらわ達の子孫だと感覚でわかったからじゃよ。 主らは似ていたのじゃ。 あの時のわらわとやつにの。 そんな子孫を見殺しになんてできるわけないじゃろ……だから主らに託したのじゃ」



他にも色々なことを話してくれた。 

核を割って俺たちの中にいた時の状態や、今の状況を普通に考えて信じられないけれど、ご先祖と名乗る火凪様は真剣だった。

「つまり、今朝の揺れがご先祖様の意識が覚醒してこの状況になったと?」

「そうじゃ、のうソラよご先祖様じゃなくてのヒナギと呼んでくれぬか? ご先祖様はむず痒いのじゃよ」

「はぁ それではヒナギ様と」

「…まぁいいのじゃ、今朝の揺れの件じゃがあれはの端的に言ってしまえば、封印が解けてしまっからなのじゃよ」

「封印 ですか?」

「封印じゃよ、主らの記憶を見た中じゃと魔力や魔術、陰陽道などの超常現象じゃよ。 それらがの、1000年位前に日本の京で行われたのじゃ、大陸等でもそれ以前に行われていた様なのじゃがの。 日本は遅かったのじゃ、詳しい理由はしらんがの…その封印が崩れたみたいじゃな」

「ま、魔力?!魔術!?、信じられない。だってそんなものかあったらこの今の文明がー」

「封印されておったと言ったじゃろ、まあたまに自身の魔力だけで魔法や魔術を行使できるもの位はいたのじゃろ? 少なからず使える者や、魔力の封印を行なった家系やこっちに残った者達もいたじゃろうが魔法を使うための魔力が乏しすぎて魔法の占い事ぐらいしか行使出来なかったんじゃろうな。 まあ、その封印の性でわらわも眠っておったから推測なのじゃがな。」

「つ、つまり魔法や魔術、陰陽術は本当に存在がー

「そうじゃ、わらわも扱えるぞ。 こんな風にのっ」


話しを遮るように、私たちのご先祖さまとなのるヒナギ様は手のひらを差し出し、青白い火を灯した


「すごいじゃろ! じゃがの驚くのは早いぞ、こんなのはな!主らなら練習すればスグにできれぞ! なんたってわらわの核はまだ残っておるんじゃからの!」


「「えっ!?」」



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