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この世は陶器の器にて  作者: 天ヶ滝 天鬼
第一章
5/13

連絡が取れるのは安心できる

普通ではない異常なことが起こっているそれがみんなに伝わった時この部屋は静寂につつまれた


他のクラスはこの情報が伝わっていないのだろうか、逆に知ったことによって騒いでいるのかそんなことはわからないが他からのざわめきのみが聞こえてきていた


そのまま恐怖で黙っていたけれど、放送が始まった

{先程、広範囲にて大きな揺れを観測されました}

{教職員で会議の結果、このあとの授業は中止し、生徒保護者に引き渡しを行います}

{生徒諸君は、教室にて待機してください}

{教職員が戻り次第校庭に避難を開始してください、順序は追って放送します}


あの震災の教訓にしたのだろう、すぐに保護者に生徒の引き渡しが決定されたようだ

「ミヨ、アカリ達に連絡してみよう向かいに行かないといけないかもしれない」

「うん、そうだね叔母にたのんだ方がいいかもしれないしね」

[皆大丈夫? 帰れる?迎えが必要?]8:50

すぐに既読はつかない、流石にあっちもパニックになっているのだろうと思って電源を切ろうとしたら既読がついた

[大丈夫、でも迎えが必要みたい、どうしよう]

[落ちついて、叔母さんに迎えに行けないか聞いてみるから、わかったら連絡するよ]8:53既読

[わかった、待ってる]


連絡がとれて一安心だが、やはりこちらと同じで保護者が必要なようだ、私達はこのまま家に帰れると思うけれど

アカリ達は迎えが必要だし、アヤも迎えに行かなくてはいけない

「ミヨ、叔母さんに連絡ついた?」

「ついたよ、時間かかるかもしれないけど迎えに行けるって、でもナナちゃんすぐ迎えにいけないって」

ナナちゃんとは朝、アヤを引っ張っていってくれたクラスメイトの女の子である。

「アヤと一緒にナナちゃんも、引き取って私達と一緒に家にいとくから安心してって連絡しといて」

「もうしたよ、ありがとうだって、あと学校には連絡しといてくれるみたいだよ」

…流石ミヨ


スマホで連絡をしている家に校庭に移動する順番になったみたいで担任が戻ってきた

「カバンを持って校庭に行くぞ、もしかしたらお前達は卒業式前最後の登校日になるかもしれん、持ち帰れるものはちゃんと持ち帰れよ」

こんなよくわからないことが起こっているがあと半月もしないうちに卒業してしまうのだ、今日以降登校する日がなくなってしまうと、卒業式当日に多くの荷物と一緒に帰らないといけなくなあってしまう者が出てしまうかもしれないのだ

「えー、マジかよまだ残ってるの多いんだけどー」

「それはあんたが持ち帰らなすぎなのよ」

「えーめんどくせーなー」

それぞれクラスメイトが愚痴を漏らしていた、俺やミヨはもうすでに大半の教材や私物は持ち帰っているので心配いはない

しかし自身ではないからってそんなに自由に動いていいものなのだろうか?

まあ担任が、薦めているのだし大丈夫なのだろう


クラスメイトたちの荷物の準備が整ったのを担任が確認して校舎三階の教室から移動をはじめる、おかしもは守って皆降りていく、流石にここではみんな空気を読んで喋らない

一階の下駄箱で靴に履き替える

「せんせー、上履きも持って帰った方がいいですか?」

「あぁ、そうだな持って帰れるやつは持って帰った方がいいい、けど卒業式にはちゃんと持ってくるんだぞ、数人スリッパだったりしたらしまらないからなハハハ」

言われるまで忘れていた、上履きも持って帰らなければいけないのだ、まあこれくらいは手に持ってかえれるからいいのだが


靴を履き替えて校庭に出ると既に保護者が迎えにちらほらと現れていた、まだ生徒がそろっっていないため引き渡しははじまっていない、私達も他の生徒達と同じように整列してから座り待機する尻の部分が汚れてしまうが仕方がない

生徒達が全員校庭に集まったのを確認したのか校長が台に上りはなしだす

{みなさん、今回の揺れはあの頃を思い出すような揺れでしたね。 そんな中落ちついてーーーー}


長い、何故訓練でないのに校長は話を続けている。 引き渡しの保護者が顔を顰めはじめると教頭が校長の長話を止めた。

{ーー、そうですねこれ以上待たせてはー

{担任の先生の指示に従って保護者と合流してください、帰り道は気をつけてください。 また揺れるかもしません。本当に安全には気をつけてください。 今年度最後の登校日になるかもしれません。ですが、またみなさんの元気な顔を見れるのを楽しみにしてます。 それでは}

教頭先生はまだ話を続けようとしたマイクを奪って強制的に終わらせた。  クスッ笑ってしまった


「んー、それじゃ3-Bの保護者の人は来て下さーい」

うちのクラスや他のクラスでも保護者を読んで引き渡しが始まる、しかし朝のまだ仕事が始まったばかりの時間なためか保護者達の集まりは少なくうちのクラスは二人だけだった。

すぐに担任の手は空いた。

「センセー、自分とミヤはアヤを迎えに行かないと行くないんですがどうするればいいですかー?」

「美夜と夜空か、叔母さんには聞いてるのか」

「アカリ達を迎えに行ってくれるそうなんですが、時間がかかってしまうらしいです。」

「そうか、本当はいけないのだが仕方ない。 行っていいぞ、怪我すんじゃねーぞ!」

カバンと上履きを持ち、担任に挨拶をし早々と学校を出た



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