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この世は陶器の器にて  作者: 天ヶ滝 天鬼
第一章
4/13

残すは数えるばかり

まだ8時にとどかない静かな教室、朝練で早くくる人達はもう部活は引退済みであるし、日直が毎朝水を変えるよ

うな花瓶もない、ただただ時計の音が刻まれる寂しさを感じる教室に二人は一番に来てしまった


「流石にもう朝早く来るやつはいないか」

「どうする、いつ

「おっはよー! 二人ともいつも早いねー」

ミヨの返事は、クラスメイトという名の乱入者に遮られてしまった。 

「真希だって早じゃない、用事なんてないのに」

ミヨは遮られたことを根に持つ感じに言い返したが真希は気にせず話を続ける

「ミヨ達は昨日のあれ見た?、あれ名前が出てこないや」 

「バラエティ番組?7時のアイアンアーム?」

「それそれ、やっぱあの人達はすごいよねバラエティのはずなのに発見や知識量や番組愛が半端ないって伝わってくる感じ」

「そりゃ、20年以上続く番組は伊達じゃないよ」

「あの人達本当にアイドル?って感じだよね」

そんな会話が少しの間続き8時を過ぎた頃、他のクラスメイト達も登校してきた

「おはよう」と挨拶をしながらまばらに入ってきた

「真希はそろそろ席に戻ったほうがいいんじゃないか?」

「そうね、一限目の準備しなきゃね、じゃまた後でねお二人さん」

「じゃ〜ね〜」

「俺聞いてただけだったんだが」

「いいじゃない、別に」


見計らったように担任がやってきた

「ほーい、それじゃあHR初めるぞー」

「気おつけーれーーー

日直が号令を言い終えようとしたその時、唐突に、本当に唐突に揺れた 地面じゃない空気から揺れたまるで空が震源のように揺れたのだ 体が揺さぶられる、何もできないほどに揺れている、学校中から悲鳴が上がる

「みんな、机の下に隠れるんだ、早く」

その言葉に正気を取り戻した皆がそれぞれに動き出す

十数秒ほだ揺れただろうか、机の下で恐怖を耐え過ごす

揺れが収まり担任が安否を確認する

「みんな大丈夫か、まだ揺れるかもしれない 教室から出るんじゃないぞ、怪我したやつはいるか」

担任は少し慌てながら皆を見回し

「流石にこの揺れはヤバいから、放送があるまで動くんじゃないぞ、俺は教員室に確認しに行ってくる。 委員長あとは任せるぞ」

指名された委員長の女子、は少し声を震わせながら「わかりました」と了承していた

担任が教室が

「ミヨだいじょうぶか?」

「大丈夫よ、あなたこそ大丈夫なの?」

体感で震度5程だっただろうか、スマホアプリのSNSを開き情報をあつめる

<揺れた>

<皆大丈夫?>

<地震>

<地震?>

<部屋が……大変なことに…>

<やばかった>

<揺れたのが地面じゃなかった>

<上から揺れた気が>

色んな呟きが大量にTLに流れている いつも地震の情報を流してくれているアカウントを見つけこの揺れの呟きを見た

<(緊急地震速報 ) 8時30分頃、東京を震源とした地震がありました、地震の規模はM◯程度以上、最大震度6弱程度以上と推定ーーーーーーーーーーー。>

<(緊急地震速報 ) 8時30分頃、ーーーを震源とした地震がありました、地震の規模はM◯程度以上、最大震度6弱程度以上と推定ーーーーーーーーーーー。>

<(緊急地震速報 ) 8時30分頃、北海道を震源とした地震がありました、地震の規模はM◯程度以上、最大震度6弱度以上と推定ーーーーーーーーーーー。>

<(緊急地震速報 ) 8時30分頃、ーーを震源とした地震がありました、地震の規模はM◯程度以上、最大震度5強程度以上と推定ーーーーーーーーーーー。>

ーーーーーーーー

この呟きを見たことを後悔した異常だ、明らかに異常だここだけじゃない至る所で揺れていた、日本だけじゃない世界中で揺れていたのだ

俺はスマホ画面を見つめ血の気が引くのサーっと感じた

なぜ、何で世界中で揺れているんだ なんで地中じゃなくて空がゆれたのか

「ねえソラ、顔色悪いけど大丈夫なの?

「……揺れたのはここだけじゃないみたいなんだ、それも世界中で同時に…………」

その言葉にざわめいていた教室は静まりかえってしまった

「本当なの? 嘘でしょ?」と隣の席のクラスメイトの一人が訪ねてくる

「真偽まではわからないけど、色んなところが揺れているのはホントみたいだよ」他のクラスメイトもSNSを見ていたのか数人このことを肯定してくれた




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