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沙織と有紀、意気投合

夏海の判断で沙織は入院することにした。

六階が精神科病棟だ

「荘野先生って優しくて強い人なんですね。」

別に私は強くもやさしくもないですよ。ただ、伊賀倉先生、いや、お兄さんが沙織さんにとって

傷つける存在だったから、守らなきゃって思っただけですよ。

新井刑事のケースもあるんでね。

「新井有紀刑事がですか?」

ここだけの話ね、新井刑事も入院すべきなんだけど…。と明かした

「伊賀倉先生、沙織さんに少し厳しすぎやしないか?」

ここはいつもの店。黒のスーツに眼鏡の亮廣は藤森に呼び出されていた

「先生、どこからその話を…。」

沙織さんの担当医 荘野夏海先生からだよ。

紺のスーツの芳忠は弁護士と言うのは人間的な優しさもあっていいと思う。

法律で人を守る人間がそんなんでどうする?と言う

返す言葉がなかった

有紀と沙織は似ていると精神科医の夏海は思う

仕事終わり、夏海は有紀と会っている

「伊賀倉弁護士の妹さんの沙織さんが夏海さんの担当患者?」

驚く顔の黒いパンツスーツの有紀

かなり精神的に抑圧されていると思います

「伊賀倉沙織さんに会わせてくれない?」

沙織さんが何て言うかによります

翌日、夏海は沙織に刑事の有紀が沙織に会いたいとの思いが

あると明かした

「え、新井有紀刑事が会いたいんですか? 私に。ぜひともお願いします。」

快諾だった

その日の午後、有紀と沙織は初めて会った

「伊賀倉沙織と言います。」

沙織さんか。よろしくね。私は新井有紀、警視庁の刑事なんだけど

夏海が縁で似た境遇の二人は出会った

有紀は黒いパンツスーツ、沙織は白い部屋着。

「新井刑事、また会えますか?」

ええ。ぜひとも会いましょう。


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