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夏海、患者を守る
彼女は伊賀倉沙織、兄はあの弁護士 伊賀倉亮廣である
帝都医大の精神科を受診することとなり、担当医は夏海である
沙織は兄の影響で弁護士を志している
「兄さんになんて言えばいいんだろう。」
怖いの? 伊賀倉弁護士のこと。
怒ると言い方がわからないんです。兄の亮廣は
つまり、お兄さんの精神的なプレッシャーもあったのか。
「沙織!!」
伊賀倉弁護士、沙織さんの担当医の荘野です。
荘野先生、下がってください。これは私と麗の話です
黒いスーツの亮廣と白衣の夏海、患者である沙織を守る弁護士のような役目は
精神科医 荘野夏海の役目である
「妹さんは精神的なダメージを受けてます。少しの間、入院したほうがいいかと。」




