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高岡医師が打った手
「高岡先生、先生は帝都医大からの独立は…。」
考えていなくはない。だが、今は時期尚早だと思うんだ
ですが、先生は御意は断固として言わない精神科医で有名です
彼女は黒く日焼けした今年入った研修医である
「山中先生と言ったかな。先生は私が独立したら一緒に来るかい?」
ぜひともご一緒させてください。
高岡医師は隠しカメラでの隠し撮りに気付いた
「先生、盗聴器です。林院長でしょうか?」
外科の研修医 山中千穂は荘野夏海医師の後輩
背格好は夏海によく似ている
診療科を超えた医師たちの派閥、高岡派
「その可能性が高いでしょうね。作戦変更するかもしれません。」
翌日、大会議室で高岡派のすべての医師が集結した
「皆さん、林院長に反旗を翻す機は熟しました。ここを出ます。」
高岡先生に追随するぞ!!
リーダーは眼鏡に白衣の片平医師だ
「夏海先輩?」
千穂さん、林院長が黙ってるとは思えない
「そうはさせんぞ。高岡。」
悪いな。林。お前の軍隊政治に嫌気がさしたんだ。
悪人顔の院長 林VS意志の強い精神科医 高岡
有言実行で高岡派の医師たちは総退職した。
高岡医師が打った手は総合病院設立であった




