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叫び疲れて、机にへばりつく。
なにが願えば叶うだよ。全然叶わないじゃないか。魔法が使えても肝心な部分が叶わなくては意味がない。
あー、このまま魔王として過ごさなくてはいけないのかー。せいぜいボロが出ないように気をつけないとなー。
私は冷たい机に頬をベッタリとつけながら、これからの事を考えていた。
魔族達は従順だ。
変な発言さえしなかったら、大丈夫だろう。
たぶん。
しばらくすると、ノックする音が聞こえた。慌てて机から身を起こすと、入れと声をかけた。
「失礼します」
猫耳メイドがティーセットを運んできた。洗練された動作でカップに紅茶を注ぐ姿をボンヤリ眺めていると、いつの間にかティーカップが目の前に置かれていた。
私は湯気が立っているカップを持つと、一口飲んだ。
美味しい。
叫び疲れた喉が、潤う。
「ありがとう」
そう猫耳メイドにお礼を言えば、ローファ様のご命令で持ってきましたとの言葉が返ってきた。
ローファ、気が効くなー、執事みたいだ。あとでお礼を言っておこう。




