異世界転生にご注意ください
……うん?ここ何処だ?……たしか異世界転生を無事にして…ああ。ここ異世界か。……異世界だ!
そんな感じに転生出来た嬉しさとスキル全部貰ってこれた事に浮かれていたのも束の間。
世界が止まった。
…………あれ?体動かないぞ?息は出来るようだけど全く体が動かない。どういう事だ?
そんな事を考えていると頭に声が響いてきた。
『やあ。白井卓弥君。』
この声どっかで聞いたような……あっ!神様だ!
『そうだよ。僕神様。まだ自己紹介もしてなかったね。ごめんね。あの時は神である僕でさえ睡魔には勝てなかったんだよ。君も睡魔の恐ろしさ知ってるだろ?
』
まあ確かに睡魔は手強い相手ですよね……それはそうとして何で今更俺に自己紹介を?
『あーそれがさ。君がちょっとした問題になっちゃってね。』
問題ですか?俺何かしましたっけ?
『あーうん。これは僕のミスでもあるんだけどね。
君スキル全部選択しちゃったでしょ。それが問題なんだよね。』
あー…………やっぱりダメですか?
『100%だめだよ(ニッコリ)』
えと、じゃあ俺はどうなるんすかね?
『ああ。それを今から教えるから1回意識だけこっちに持ってくるよ。ちょつと気持ち悪いと思うけど。』
え?意識だけってどういうこ……と…………
本日2度目の目覚めは最高に最悪でした。何て言うのかなあれ。脳みそ鷲掴みにされた感じ?もう体験したくないよマジで……と1人感傷に浸っていると『おーい白井君。話の続きしたいんだけどいいかい?』と神様が話しかけてきた。おっと。気持ち悪さで神様忘れるところだった。「はい。それで問題にっているとは具体的にどういった事でしょう?」
『うん。実はね、スキルを授けるときは生前の行いや性格を踏まえて神様側から与えるものなんだがね、君の時だけ仕事投げ捨てて君がスキル全部選択しちゃったでしょ?あれやっちゃうと転生先の世界のパワーバランスが壊れて世界が崩壊しちゃうとこだったんだよね』
「えっそんな大事になるとこだったんですか……
しかし何であの時神様あんなに疲れていたんですか?」
『ん!よく聞いてくれたね。実は僕は神様だけど君が思ってるような神様じゃないんだよね。僕達神様も住んでる世界があってね、その中から無数にある世界の内一つを管理する仕事を受け持つようないわば管理職かな?それで僕は地球を管理していた神様って立場な訳なのさ。』
「ほうほう。それでそれで?」
『でいつも道理地球を管理していたんだけどとつぜんの隕石落下で地球滅んじゃった訳。』
「あっ……地球滅んじゃったんですね。」
『うん。あの後大気がかなり汚染されて生き物がいなくなってからもう1発隕石が来て止め刺されたよ。』
『それで1発目の隕石で人間が皆死んだわけ。で、地球の管理者である僕は1人づつ転生する際の要望とか、これまでどういった事をして来たのか、何処に転生させるかとかをしてきた訳さ。1人づつね。解る?その大変さ?80憶回も同じ事繰り返してもう何日たったのかも分からないときにやっと最後の1人が来たのさ。それが』
「俺だったと?」
『その通り。実際もういいやと思ってしまったのは僕個人のせいだからね。ほんとごめんね。色々スキルでしたかったと思うけど。』
「いや。何かできすぎてると思ってましたから。それに神様の苦労何て僕見たいな人間1人には到底理解できませんし。とにかくお疲れ様でした。」
『きみは……人間にしておくのが勿体ないくらい優しいね。崇められたことは何回もあったけど、気遣ってくれた人間は初めてだよ。……そうだな、本当はスキルを全部回収する予定だったけど気が変わったよ。君はぼくに睡眠時間と優しさをくれたからね。君が今持っているスキルの内4つ好きなものを選ぶといい。』
「えっ?!良いんですか?4つも?」
『勿論。神に二言はないよ』
そうしてオレは4あるつのスキルを選んだ。
『うん。賢い判断だね。これで君をこころよく転生し直せるよ。あと君が転生した世界は地球で言われるファンタジーの世界さ。魔法、スキル、魔物に魔王もいる、言い換えれば結構危険な世界だ。でも君はスキルを4つも持って転生するんだ。きっと上手く生きていけるよ。それじゃあさようなら。白井卓弥君!』
そして俺は4つのスキルを改めて取得し転生した。
………………
……………………
…………………………おぎゃあっ!?
幼児の体に。