死が降り注いだ日
白井卓弥 高校2年17歳 そんなごく平凡な肩書きをもつ青年は今日も退屈な日々を送っていた。休日の土曜にベッドの上で彼が思うこと。
「あ〜つまらん。
今日も今日とて平和な日本。平和なことは良いのだが生活に刺激が無いのはなんとも言えん」
「何か起こんねぇかな〜」
そう思っていた矢先テレビの画面が緊急ニュース速報に切り替わる。
「緊急速報です!たった今巨大隕石が地球に接近しているとの情報が入りました!」
「はい??」
マジですか?今日は4月1日だっけ?などと考えているうちにニュースは続く。
「新しい情報が入りました!
アメリカ政府が急遽核ミサイルによる大気圏外での隕石破壊を実行するとの事です!この作戦はアメリカ政府によると90%の確率で成功するとの事です!」
おう。じゃまだ死ななくて良かったのか。サンキューアメリカ!そしてマジだったのかニュースさん。
それにしても隕石破壊作戦ねぇ…ワンチャンこっから見えんじゃね?などと思い窓を開け真昼間の空を眺めてみる。すろとまたしてもニュースが続く。
「たった今大統領が核ミサイル発射を決行しました!」
すると空で小さな光と爆発音が鳴った。
「おお!本物の核ミサイルが今爆発したのか!何かテンション上がるなぁ!」そう思っていると空に黒い胡麻の様なものが見えてきた
「うん?何だあれ?カラス?」などと思っているとニュースが信じたくない内容を報道し始めた。
「たった今隕石の破壊は成功したとの情報が入りました!しかし…破壊した隕石の破片が地上に降り注ぐ可能性ありとのことです!」
「は?って事はあの...あの黒い粒は隕石の破片だってのか!?」
慌てて空を確認した。だがもう遅かった。さっきまでは胡麻粒程度だった隕石の破片も今となってはさながらSF映画のように空を覆い尽くしていた。
「は、はは。こんなんで終わんのか?俺の人生。俺まだ童……」
その日1人の童貞が死んだ。