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Living Dead  作者: Ali
1/3

目覚め

「あらすじ」でも書いたようにBIOHAZARDの舞台をかり、私のオリジナルで書いたものです。

誤点があるかとは思いますがあくまでも手がかりとして、かりているのでそっくりそのままの設定ではありませんのでご了承下さい。

 目が覚めた。

 霧のような瞳が最初に見たもの。

 重く深い雲。

 いくもに重なりあった木々。

 枯れ葉で埋まった土。

 その上にわたしは寝ている。

 ここは外?

 何故わたしは外で寝ている?

 重い頭を起こしこの状況を整理してみた。何も思い出せない。頭の中で”何故”のくりかえしだ。いったいぜんたいどうなっているの? それに怪我もしてる。幸いにも大きな怪我では無いようだが……。

 彼女は痛みの走る身体をゆっくりと起こした。痛さのあまり反吐が出る。辺りを見渡しても森に近いそこからは木以外に何も見る事が出来ない。最悪だ。でもどちらにしろここにとどまっていたら何も始まらない。彼女は身体の痛みを我慢しゆっくりと歩き出した。


 森はまだいっこうに続いている。いったい何処まであるのだろうか?とにかく同じ方向にずっと歩いていれば何らかのかたちで森から出れると思たのだが、あまかったか。それにしても先程から全く人の気配がない。

 ここは無人島ってわけ? でもなんでわたしは無人島にいるのよ。ああ、考えるのは止めたんだっけ…。    

 彼女は先程から何も考えないようにしていた。深追いしても最終的にわからなくイライラするだけだからだ。そうこうしているうちに先程よりも暗くなって来た。彼女の足も限界だ。今日はいったん休憩して明日は朝からゴール探しの続きでもするか、そう思っていたときっだった。人影が見えた。男だ。こころなしかふらふらしている気がするのだが、酒でも飲んだのだろう…。そのせいか座りこんでしまった。

「ハロー」彼女はできるだけ明るく声をかけてみた。しかし相手にはさほどの反応はない。

「ああ、具合が悪いなら協力するけど?」彼女がもう一歩進むとようやく相手がしゃべった。

「小娘。それ以上……近づくな……」

 どこかしら苦しそうだがとても力強いしゃべりだった。年は30代後半ぐらいだろ。

「それは、どういう意味で?」

 様子を見ようと目を凝らしてみると驚く事に男は血だらけだった。彼の血なのか、それとも返り血なのか。どちらにしろあまり良い状態とは言えない。

「その血……」

「ここは最悪だ! なぜ、なぜ俺等がこんな目に遭わなくちゃいけない? なぜ……」

 彼女は自分が言おうとした言葉を飲み込み彼をどうすれば助けられるのかを考えた。どうやら体より精神的にまいっているようだ。こんなとき慰めの言葉、1つ浮かばない自分に嫌気がさす。

 もう一度声をかけようとしたそのときだった。カラスの強烈な叫び声とともに、それらが列をなして彼女と男の間を通る。彼女は小さな悲鳴を上げ後ろに飛び退いた。

 カラスが通り過ぎた頃には男の姿はそこにはなくそのかわり彼女自身の複雑な気持ちが残った。         


 *                                                     

 

 木々に囲まれるように配置してあるいくつかのテント。

 地べたに座り銃の転換をする者。

 寝床の用意をする者。

 そして木によりかかり黒く長い髪を一つに結っている女、ニッキー・バルジャン。

 ニッキーはとても苛ついていた。今回の任務が気にくわないのだ。なんたって自分はSpecial Weapons and Tactics(特別兵器および戦術)に所属していながらも”無人島”で”人探し”。バカげてる。聞いた話しだと上のヤツラがこの島に血だらけの人間がいたと言う情報を聞き部隊を送り込んだんだとか。だがその部隊は一週間経っても連絡なし。それであたしらに様子を見てこいと?

「やっぱりバカげてるな…」

「ニッキー!」ブラッドがリンゴを片手に持ちニッキーの方へと走り寄ってきた。

「おい、ニッキー。隊長が見回りしてこいってよ。」

「お知らせどうも。」ニッキーは短く答えるとブラッドからリンゴを受け取り一口かじった。ブラッドはそれを見ると「良い食べっぷりだ」とだけ言い残し先に行ってしまった。ニッキーは残ったリンゴを自分が座っていた場所に置くと自分より前を走る男を追った。

 

 ブラッド・ショーネシーは隊長の命令によりバン、ニッキー、JDとこのうざったるいジャングルの探索をしていた。出発してから10っぷんは有余に超えているだろう。だが人っ子一人出て来やしない。たく、誰だよデマ情報を流した野郎は!

「今何時だ?」自分の横にいた旧知の友バンが聞く。声調からみてバンもブラッドと同じくいらついている。

「7時ぐらいだな…」ブラッドはぶっきらぼうに答えた。

「ノーノー! 6時42分でありますよ。ミスター・ブラッド」JDは人差し指をたてチッチッと指摘する。そういえば良くバンとJDと俺で酒を飲んだもんだ。

「そんな10分だか20分だかいいだろ? それより、ニッキーは?」

「ああ、ニッキーなら何かいる気がするとか言って先行っちまったぜ。アイツへんに霊感有るからな…。化けもんとおしゃべりでもしてんじゃねえか?」

「おい、それを早く言え!生存者かもしれない…」ブラッドはJDを押しのけると走リだした。その後ろをバンが追う。

「おいおい、ニッキーを信じるってか?」JDの声はその場でむなしく響いた。


                       *


「ああ、畜生!どうしてくれるんだよ」

 生存者の一人、コリン・ダブリンは森をさまよっていた。

 畜生、畜生畜生!いったいぜんたいどうなってる。なんなんだよアイツら。腐ってた、明らかに腐ってた。アノ匂いをかいだら腐ってるか腐ってなきかぐらいわかるさ。なのに、なんで歩いてんだよ!俺は神に憎まれるような事をしたか?

 コリンは落ち着けと自分に言い聞かせ足を止めた。思っていたより息が上がっていた事から相当興奮していたのが分る。コリンが大きく空気を吸い吐き直してみた。すると先程まで気づかなかったが木々の奥の方に人がいた。ゆっくりと近づいてみるとだんだん女だというのが分った。肩までの茶髪に白いジャケット、それからジーパン。なかなか良いセンスをしている。コリンはもう少し近づいてみた。やっぱり生存者だ!コリンは希望を瞳に映し叫んだ。「おーい!」

 

 いまだに引っかかる、先程の男の言葉。何が最低だったの? 確かにココは最低よ。でもあの様子は以上だった。それにあの傷。いったい…。

「おーい!」

 彼女は声のする方に体を向けた。そこには大きく手を振ってこちらに向かってくる男がいる。

 あれは、男の人?何か知ってるかもしれない。 

 彼女は興奮する気持ちをおさえ、自分も負けずと大きく手を振った。男はすぐ行くとだけ言い、小走りでかけてくる。だが、男の様子が一変した。走っていた足は、だんだんと遅くなりいつしか彼の足は止まっていた。

「もしかして、アンジェラか?」

 アンジェラ ――。それはいったい誰をさした言葉なのだろうか? 何かの暗号? 合い言葉? 頭の整理が付く前に男は再び話しだした。

「アンジェラだろ?生きてたんだ。こんなところで合うなんて思いもしなかった。今日の俺等運がいいぜ! 怪我は、怪我はないか?」

 ああ、私を差しているのか? しかし人違いだろう。それに……。

「あの、あなたは誰?」

 私は、あなたを知らない。

「なに言ってるんだ。誰って、コリンだよ。コリン・ダブリン」

 男の瞳には不安が映されていた。彼女はゆっくりと頭を横に振る。

「アンジェラじゃないなら気味は誰だ?」 

 未だに信じられないといった面持ちの”知人”はさらに畳み掛けてくる。

「名前を言ってみろよ!」

「わたしは……」

 わたしは……誰? 今になって気づいた。まさか自分の名前を忘れたとでも言うのか? コリント名乗った男は確認するように言った。

「アンジェラ。君は記憶を失ってるんじゃ……」

 記憶喪失…。わたしは頭の中で何度かつぶやいた。確かにそうかもしれない。思い起こしてみればここに居る理由もあそこで倒れ込んでた理由も”知らなかった”ではなく”記憶喪失だった”とすれば名前が分らないのもつじつまが合う。

 そうか、私の名前は……。

「アンジェラ――」

 わたしは彼によって知らされた名前を、自分にしか聞こえないぐらい小さな声で言い聞かせてみた。

お楽しみ頂けましたか?

学生という事もありかなり投稿はルーズだと思いますが

お許しを……orz

それから誤字を作り出すのが得意みたいで

わんさか出てくると思いますが

その時は教え下さい。。


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