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貸出の檻  作者: メタル
第三章 フェミナ・ライフサポート
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第四節 リセット音と番号

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//  第四節 リセット音と番号

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結局一時間楽しんだ私は服を着て部屋を出ると、なぜか真紀は何も身に着けないまま、ついてきた。

廊下に出た瞬間、係員の端末から無機質な声が流れる。

「345876番、これより洗浄とリセットに入ります」


リセット。

その言葉の冷たさに背筋がぞくりとした。


振り返った真紀が、私に抱きついてくる。

濡れた肌が私の服をすり抜けるようにまとわりつき、息が詰まる。

何度も軽く触れるだけのキス。

抵抗する間もなく、ただその熱に押し流される。


「またね」

彼女は笑ってそう言うと、係員に導かれて奥へ消えていった。


呆然と立ち尽くす私に、肩越しから柔らかな声がかかる。

「良かったでしょう? 皆さんそうおっしゃいます。

 あなたもすぐ、その素晴らしい商品になれるんですよ」


カウンセラーの指先が私の手首に触れると、端末が短く電子音を立てた。

その軽い音が、私の中でなぜか取り返しのつかない響きに聞こえた。


ああ、私はすでに商品だったんだ。


その事実に気づいた瞬間、全身が薄いガラスに覆われたように冷えた。


係員の端末に映る私の名前ではない番号が、静かに点滅していた。


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