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編集長とノーバン記者。
呼び出されるのは分かっていた。
僕は編集長に言った。
「記事、分かりづらかったですか?」
「…いや、特には。
よく書けてたぞ。
ハイゼンJr.の、りかちゃん人形コレクターの熱意。」
「…来月号掲載ですよね。」
「ああ、君をヘッドスカウトした甲斐があったよ。こういう記事を待っていた。」
(…ストップは、かからなかった……よし!)
「なぁ、Jr.は、ハイゼン大統領の御子息であり、今や誰もが一目おくベンチャービジネスの成功者であるが、Jr.は、大統領に勘当されてることは知ってるか?」
「」エーーーー!!??」
「トップシークレットとは、こういうことさ、フハハ……」