〜閑話〜タエコとマジカルファーム+漏れた小話
かなりセリフ使い回してます
本編に入れたかったんですけど上手くいかず、けど書きたかった話です
タエコがマジカルファームに入った日のこと。
(マスターが私の為に手作りをプレゼントしやがってくれました♪)
『うめーでやがります。マスターの味がしやがります』
(なんかマスターが言ってやがるけど本当の事しか言ってねーです)
テンションが上がったまま農場へと出たタエコは既に耕し終わっている畑へ種を撒き水をやった。
広くなった農場はレベル1のタエコのスタミナを容赦なく奪う。
「冷蔵庫にある料理は好きに食べていいし、調理も好きにしていいからね」
(アレですね。見てなくてもこんなタイミングバッチリで言うなんて、マスターは私の事で一杯でやがります。傍から見たらどう見ても農家のお嫁って感じでやがりますから仕方ねーですね)
実際はタエコが店に出たらどうだと話しかけたから気がついたのだが、それは知らぬが仏だろう。
(好きにして良いと言うなら好きにしやがりますか)
そう言って冷蔵庫の中身を確認すると、明らかに他の食材とは比べ物にならないほどのストックがある葡萄が見えた。
『うわぁ、ガチっぽくてきめぇでやがります』
スクランブルエッグを取り出し食べた後は、その葡萄を取り出してタエコ用の家屋へと戻る。
タエコと協力プレイ出来ると聞いたランダウがすぐに建て、タエコの要望でランダウの家の真隣に建て、グレードアップしたもので、色んな小物があるので大きめな桶を手に取る。
『きめぇ。本当にきめぇでやがります。私だったら人が踏んだ飲み物なんて飲まねーです』
「明日早いしそろそろゲーム閉じるよ?めぇめぇ言って、もしかしてヤギとか飼いたいの?鶏と牛を1小屋ずつ揃えたらタエコの好きなの飼ってもいいよ」
『何わけわかんねーことマスター言ってやがりますか!めぇだけ聞こえてヤギを連想するとか、猫を飼いたい彼女が彼氏に猫耳着けてアピールして致す青年コミックを中学生から宝物みてーにしてるマスターならではの発想でやがります!!』
(ヤバい所でやがりました。バレたら私の折角のクールビューティなイメージが壊れかねねーでした。でも1番きめぇのは……)
『もしかしたらマスターが喜ぶかもって考えながら必死に踏んでる自分がきめぇでやがります』
※※※
ルンシバで商売して3日目の夜のこと。
「おっし!今日はアレ作んなくてもいい日だから羽伸ばしに行くっスよ!ほらロバートもランダウも、お兄さんが美人のパイおつみーもーみーもー!めーなーめーなー出来るとこに連れてってやるっス!」
そこで殺気を感じたヤマナは振り返ると、武器を構えたドロシーとバーバラがいた。
自分の目利きには自信がある。あるが故に手にしてるアレはヤバい物だと冷や汗が教えてくれている。
「な、なーんちゃって!冗談っスよぉ」
「アハハ、ヤマナサンッテバジョウダンオモシローイ」
「冗談じゃなかったら冗談じゃ済まないことが起きてたのよ」
(タエコ、こっちの世界でもこういう言い方するんだね)
『もしかしたらヤマナの造語かもでやがりますが、通じてるのを見ると広まってやがるかもしれません』
後にヤマナはこう語る。
死を覚悟した。1つ間違えれば自分はどうなっていたか分からないと。あとロバートは乗り気だったとも。
※※※
石灰とか買ったあとに合流した時のこと。
「フローレンス。いくらなんでも娘が限界だろう……」
すかさずドロシーがフォローに入る。
「そんなことないですよぉ♪最近年上の彼氏作る人多いって聞きますしお似合いでした!」
「なんの話なのよ〜?」
フローレンスがしでかした芝居について説明すると、バーバラとロザリンドはすぐに察した。
「うちのお父さんもお母さんと20くらい離れてるのよ〜」
「むしろ僕的には初めて見た時夫婦だって思ってたかな!!」
それはいくらなんでも無いだろう。大半の人が同じことを思った。
「なーに言ってんだよ♪シュートさんみたいなカッコいい大人の男とアタイが釣り合うはずねーよ♪」
言葉とは裏腹にニンマリとした笑顔で背中をバシバシと叩いては喜ぶフローレンス。
ロザリンドはかなり痛そうにグフッグフッと声が漏れている。
※※※
ランダウがワインを飲んでる時のこと
(バレてるじゃねーですか!なんでそこまで説明しやがりますかこのクソゲーでやがります!!でもマスターは私が気付かれたことを気付いてることを知らねーでやがります。ったくどうしてそんなに嬉しそうにしてるでやがりますか。こんなんじゃこっちの身が持たねーですから少し心の声は聞こえなくするでやがりますよ)
そうしてゲームを開く度に隠れて葡萄を踏みつつワインを作るタエコ。
冷蔵庫に米が増えていってるが、それには手を付けない。
何故ならランダウにバレるからだ。
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