父
外にでるとやっぱり裏山には規制線が貼られテレビ局や野次馬、警察なんかでごった返していた。
「やっぱりすごいことだったんだ。父さんもきてるのかな?」
「父さん!?そうだ父さんに聞けばなにかわかるかも」
父さんは宇宙開発研究所といつ施設で所長をしている。
宇宙で使える技術や医学などの研究をしている場所だ。
急いで電話を掛けるがやはりつながらない。
父さんは愛が死んでから人が変わったように仕事人間になってしまい、家に帰ってこない日もおおくなった。
電話にでないというのはもはや当たり前になっていた。
「くそ。すいません。」
人混みをかきわけながら規制線の前までいくが関係者以外立ち入り禁止の一点張りで話を取り合ってもくれなかった。
「しかたない。本社にいくか。」
父さんの職場へは電車で一駅のところだ。
子供の頃によく愛と二人で行ったものだ。
「すいません。星野宗一郎を呼んでいただけませんか?僕息子で緊急なんですけど電話にもでなくて。」
「少々お待ち下さい。」
受付嬢が電話でなにやら聞いている。
「すいません。星野なのですがただいま外出しておりまして。何時に戻るかもわからないそうです。」
(父さんなにやってるんだよ。)
「そうですか。じゃあ伝言をお願いしてもいいですか?
愛が帰って来た。とよろしくお願します。」
すこし苛立った口調でつげ僕はその場をあとにした。
「なんだよ、やっぱり現場にいたんじゃないか。すこしくらい家族の心配しろよな。」