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小説を書いて思うこと

作者: 橋本洋一

 小説を書いて感想をいただける。なんとありがたいことだろう。

 基本的に『小説家になろう』で公開している作品は無料で読むことができる。感想やレビューを書く義務はない。それでも書いてくださる方は貴重だと思う。


 小説、創作した作品に的外れな批評や批判が来るという話はよく聞く。しかしそれは作品をきちんと読んでいない人間のそれこそ妄想でしかないので無視するべきだ。


 僕自身、ツイッター上で的外れな批判を貰ったことがある。その人は多分、最初の一話だけを読んで理解した気になったのだろう。それは現在連載している『あらやだ! 転生しちゃったわ! ~おばちゃん無双~』での批判だった。その人曰く、大阪のおばちゃんはそういうのではないと言われた。しかしちゃんと読めば分かることだが、その人の言うおばちゃんでは魅力を感じることはないだろう。それが分からないのに関わらず、最後に『もったいない』と上から目線で言われたのだ。


 しかしそのような妄言など無視すればいい。気にしなければいい。そう分かっているのだけど、心に突き刺さって忘れられない。結局の解決は忘却しかないのだ。


 さて。感想をもらう上で気づいたことがある。自分では意図していないことを指摘されるのだ。キャラはこう考えているのではないか。もしくはこのキャラはこうだったからそうなったとか。

 そういう感想をもらうのは嬉しい。自分が無意識に書いたことが読者に無自覚で影響を与えていたのだと思えるのは嬉しかった。そしてその感想によってキャラの動かし方を学んだと言っても過言ではない。

 そういう刺激のある感想によって僕は少しだけ成長できたと思う。拙い作品しか書けない僕だけど、書籍化できない僕だけど、感想をもらうためにたくさん書くことで小説家もどきとして成長できたのだろう。


 感想をもらうために小説を書くのか、小説を書いたから感想を貰えるのか。それははっきりと分からないけど、一つだけ言えることがある。


 僕は小説を書けて、幸せだ。


 具体例を挙げるならば、先に述べた長編、おばちゃん無双を書いているとたまに『無自覚の先見性』というべき伏線を貼っていることに気づく。あのときの何気ない描写や台詞が、まさか後々に影響するなんてと思うことがある。それに気づいたときは過去の自分を褒めてあげたい。

 そういう何気ない幸せを見つけるたびに喜びを感じる僕は単純だけれど、幸せとはそういうものであると思わなくもない。


 深夜にこうしてエッセイを書いたのは自分の思いを文字に起こすという行為が楽しいからだ。頭で考えた、あるいは浮かんだ言葉をつらつら書いていくのが楽しいからだ。ただの自己満足である。


 だからこんな駄文は見せる必要はないだろう。活動報告にでも書けばいい話だ。

 それでも僕は公開する。

 

 多分、これも自己満足なのだろう。創作とは自己満足の集合体であり、承認欲求の塊である。

 そして僕は創作にとりつかれている。

 願わくば、文学によって最期を迎えたいと思う。

駄文を読んでいただきありがとうございます

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― 新着の感想 ―
[一言] 私はまだ、的外れな感想をもらっていませんが、もらったら無視しようにも、心にはずっと残りそうです。 私にも、何気ない描写や台詞が後に影響する経験、ありました。 あの時は本当、自分を褒めました…
[良い点]  感想いただけるのはありがたい話ですよね、 物語が長く続くほど、綻びが出てそうで、 そんな綻びを気づかせてくれる人がいることは、 何よりも嬉しいことですものね。 [一言] 最後に、最期とあ…
[一言] あ、わかります。 感覚的に書いていて、あとから「こういうのを書きたかったんだ」「だからこういうキャラクターになったんだ」と気づくことがあって。 理屈があとからついてくるのって、決して偶然や…
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