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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年04月
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【揺花草子。】<その2261:30作品以上。>

 【揺花草子。】<その2261:30作品以上。>


 Bさん「子規の幼名はのぼるとして知られていますね。」

 Aさん「あぁ、うん、そうだね。」

 Cさん「それにちなんで『野球』と書いて『のぼーる』と言うペンネームを

     使っていたこともあったわね。」

 Aさん「ええ。ベースボールを野球と訳したはじめての人・・・」

 Bさん「ではないんだよ。」

 Aさん「うん、ではないんだよね。」

 Cさん「初めてベースボールを野球と訳したのは中馬庚と言う人よね。」

 Aさん「そうですね。よくある勘違いとして知られてますね。」

 Bさん「でも実際、ベースボールの訳語という意味でなく単純にペンネームとして

     『野球』を使い始めたのは子規が先と言うのがややこしい。」

 Aさん「なるほど・・・。」

 Bさん「けど子規はかなりの野球好きだったらしいですよ。

     『野球』と言う単語をベースボールに割り当てたのは子規ではなかったけれども、

     バッターを『打者』、ランナーを『走者』などと訳したのは子規なんだって。

     野球の普及に貢献したと言うことで子規は2002年に

     野球殿堂入りを果たしているそうだよ。」

 Aさん「へえ! それはすごい!」

 Bさん「ま、ともかく正岡子規と野球は切っても切れない関係だと言うことです。」

 Aさん「うん。」

 Cさん「さながら阿部さんと二次元が切っても切れない関係であるが如くね。」

 Aさん「その例えは別に上手くないんじゃないですかね・・・?」

 Bさん「だから阿部さんも今からいろいろ二次元の普及とかに積極的に貢献すれば

     いつか何らかの表彰にありつけるかも知れませんよ。」

 Aさん「いや別に表彰されたいから二次元に耽溺するわけでもないわけでね。

     第一既に充分すぎるぐらいに二次元は普及してるだろ。」

 Cさん「そうかしら。

     確かに普及しているのは普及しているけれども、

     その基盤はあまり盤石とは言えないと思うわよ。

     コンテンツ業界界隈の足元を揺るがす不安要素には事欠かないわ。」

 Aさん「あー・・・そう言う話は・・・。」

 Bさん「あのね、やっぱりコンテンツの健全な発展のためには

     受容者がきちんと制作側に資金を回してあげなきゃダメなんですよ。

     平たく言うとコンテンツにちゃんとお金を払いなさいと言うわけです。

     なんとかしてタダで手に入れてやろうなんて思う人間ははっきりクズと断ずるよ。」

 Aさん「まあ、それは当然の話だと思うけど。

     正規の形でお金が回らなければ

     エコシステムとして成り立たなくなっちゃうからね。」

 Cさん「そこらへんで阿部さんの貢献を期待したいと言うわけよ。」

 Aさん「いえ・・・まあぼくだってそれなりにコンテンツに

     お金をかけてる方だと思いますけど?」

 Bさん「それをぼくらの前で言うのかな?

     毎週密林から何らかの荷物が届くぼくらバーキン家の人間に向かって?」

 Cさん「冬クールも『ゆるキャン△』と『スロウスタート』の円盤を購入してるし

     原作や OP/ED とか OST とか関連リリースも一通り押さえてるからね。」

 Aさん「あなた達は優良すぎますよ!!!」


 Bさん「と言うわけで阿部さんには

     春クール作品全作の円盤を購入すると言う形で

     破綻の危機に苛まれるコンテンツ業界へ

     貢献することを願いたい。」

 Aさん「ぼくの生活が破綻の危機に苛まれるわ!!!!!」


 危機と言うか確実に破綻するだろう。

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