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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年04月
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【揺花草子。】<その2260:NO THANK YOU。>

 【揺花草子。】<その2260:NO THANK YOU。>


 Bさん「旅順港閉塞作戦は結局失敗に終わったよね。」

 Aさん「おぉ・・・昨日のネタからそこを拾って繋げていくんだ・・・。」

 Cさん「カタールの決定プロセスに関する話の方が良かった?」

 Aさん「イヤッ!! 旅順の話をしましょう!!!」

 Bさん「日露戦争の1局面だよね。」

 Aさん「そうだね。

     ロシアの太平洋艦隊を封鎖する目的だったんだよね。」

 Bさん「そうそう。

     当時世界最強と謳われたバルチック艦隊が合流する前に

     太平洋艦隊を押さえておこうと言う作戦だったわけです。」

 Aさん「うん。」

 Cさん「日露戦争と言えばご存知『坂の上の雲』。

     阿部さんは読んだことはあるかしら?」

 Aさん「あぁ・・・読んだことはないんです・・・。

     でも何年か前のドラマは観ましたよ。」

 Bさん「秋山兄弟と俳人・正岡子規の青春を描いた作品だよね。」

 Aさん「そうだった。」

 Cさん「『真之ー!! 鳥かご買うてくれやー!!!』よね。」

 Aさん「違いますよ!!?

     それは三菱財閥の基礎を築いた人ですよ!!???

     ある点で決定的に似ていますけど違う人ですよ!!?」

 Bさん「まあともかく、日露戦争の1局面である旅順港閉塞作戦。

     3回にわたり実施された作戦はだが残念ながら目的を達成することはできず、

     日本は結局この作戦を放棄することを選んだのでした。」

 Aさん「うん、そうだったね。」

 Cさん「そして結局ロシアはバルチック艦隊の太平洋派遣を決定するに至った。」

 Aさん「はい。」

 Bさん「でもこれが大変な航海でね。

     当時の国際情勢的な複雑なアレがあるから細かい話は置いておくけど、

     バルト海から喜望峰まわりで極東を目指したのだが

     途中の港でろくに補給できず大変な航海となった。

     そしてウラジオストクを目前とした日本海で日本海軍と遭遇。

     日本海海戦と至るわけです。」

 Aさん「もう初めから手負いの状態だったと言うわけだね。」

 Cさん「そしてこの海戦で大活躍を見せたのが例の秋山真之ね。」

 Aさん「おぉ。」

 Bさん「有名な『本日天気晴朗なれども波高し』とか

     『皇国の興廃この一戦にあり』等の文句は彼の作と伝えられるよ。」

 Aさん「へえ・・・! そうだったんだ。」

 Cさん「なんでも彼は若かりし日は子規と文壇での活躍を誓い合った仲だと言うわ。」

 Aさん「なるほど。文学的素養を備えていたと言うことですね。」

 Bさん「パンくずで歴史の偉人の頭像を作って遊んでたりもしたらしい。」

 Aさん「ほう・・・そう言う方面にもセンスがあったのかな。」


 Bさん「そしてベースも上手かったと言うよ。」

 Aさん「それは違う秋山さんじゃない!!???」


 左利きのね。

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