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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年01月
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【揺花草子。】<その2172:きっと、そらでつながってる。>

 【揺花草子。】<その2172:きっと、そらでつながってる。>


 Bさん「阿部さんは今年はどんな初夢を見たかな?」

 Aさん「えっ。

     えぇー・・・。

     ・・・分かりません。」

 Cさん「阿部さんその答えはストレート過ぎだわ。」

 Aさん「いやだってしょうがないじゃないですか・・・

     こればっかりは誤魔化しようないですよ・・・。」

 Bさん「なんでさぁー。

     エロいビデオだと思って借りて来たDVDを再生したら

     TV から二次元美少女が出現したみたいな初夢を見たとか

     言っとけばいいじゃんかぁー。」

 Aさん「どこの桂先生だよ!!! えらい懐かしいネタ出て来て困惑だわ!!!」

 Cさん「賢明な読者諸兄ならお解りの通り、今日の話数の収録はまだ年を明けていないわ。」

 Aさん「言わないでいいですよそう言うのは!!」

 Bさん「ま、ともかく初夢ですよ。

     1月1日から2日にかけての夜に見る夢のことですね。」

 Aさん「そうですねぇ。」

 Cさん「もしこの夜に完徹したら初夢を見る権利を失うのかしらね?」

 Aさん「いや・・・そう言うイレギュラーなことを議題にするのはやめましょうよ・・・。」

 Cさん「そうかしら。

     そう言うイレギュラーに対する例外処理はきちんと組み込んどかないと

     テストが甘いとか詫び石よこせとか言われちゃうわよ。」

 Aさん「なんでシステム開発の話になってるんです!!?」

 Bさん「でね、縁起のいい初夢のモチーフとして

     『一富士二鷹三茄子』と言いますね。」

 Aさん「言いますね。」

 Bさん「けどさ、ぼくはこれにちょっと疑義を唱えたいの。」

 Aさん「うわー・・・またややこしいこと言い出す気だこれ・・・。」

 Bさん「うるさいなぁ。

     あのね、『一富士』の『富士』って、ご存知富士山じゃないですか。」

 Aさん「そりゃ・・・まぁ。ご存知富士山ですね。」

 Bさん「夢って一般的に、自分の身の回りの風景が舞台になったりするものじゃん。」

 Aさん「そりゃあ、うん。まあ突拍子もない夢もあるけども。」

 Cさん「それでもいきなり阿部さんがエトワリアに召喚<コール>される

     夢なんて見ないでしょ。」

 Aさん「何らファンタジアですか!!」

 Bさん「つまりぼくが言いたいのは、夢って言うのは往々にして

     自分の良く見知った見識の中で繰り広げられることが多いって話ですよ。」

 Aさん「まぁ・・・確かに。」

 Bさん「そうなると初夢で最も縁起が良いモチーフとされる

     富士山の夢を見ると言う点に関しては、

     静岡・山梨県民に圧倒的有利と言うことになりそうですね。」

 Aさん「いやー・・・それはまあ、そう言っちゃうとまぁ

     そうかも知れないけどさぁ・・・。」

 Cさん「そう言う意味で、静岡山梨県民と我々の間では

     一富士二鷹三茄子の達成期待値に仕様上大きな差異があると

     分析せざるを得ないわ。」

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