【揺花草子。】<その2233:滑り込む。>
【揺花草子。】<その2233:滑り込む。>
Bさん「昨日は阿部さんが妹盛りだくさんのシチュエーションを夢想して
鼻息が荒くてたいそうキモかったです。」
Aさん「ちょっ!! なに言ってくれてんの!?」
Bさん「そんなわけで石油王の夢は潰えたわけだけど。」
Aさん「え、潰えたの? もう諦めるんだ?」
Cさん「阿部さんみたいに叶いもしない夢を追い続ける無鉄砲さは私たちにはないのよ。
いくら頑張っても次元の壁は越えられないのよ。」
Aさん「ぼくがいつそんな夢を語りましたかね!!?」
Bさん「どっちにしても石油王になるのは難しいかなと。
バイト情報誌とかに『石油王になるだけの簡単なお仕事です』みたいな
募集が載ってたりはしないもんね。」
Aさん「そりゃ載ってないだろ!!?
きっと石油王は簡単なお仕事でもないしね!!?」
Bさん「だから、ここはちょっと方向性を変えて行こうと思って。」
Aさん「方向性。」
Cさん「王になるのが難しいのだとすれば、それに並ぶような権力を持つポジションに
就けばいいのではないかと言うことよ。」
Aさん「石油王に匹敵するポジション?」
Bさん「石油親善大使とか。」
Aさん「観光キャンペーンでもやるの?」
油田見学ツアー的な?




