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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年03月
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【揺花草子。】<その2232:この中に1人。>

 【揺花草子。】<その2232:この中に1人。>


 Bさん「石油王になりたくてさ。」

 Aさん「石油王・・・。」

 Cさん「もちろん石油の国の国家元首と言う意味ではなくて、

     石油で莫大な富を成した人物を表す比喩表現よ。」

 Aさん「いや解ってますよ!? なんですその意味不明なフォロー!?」

 Bさん「とにかくぼくは石油王になりたいの。」

 Aさん「あ・あぁ・・・。

     なんでまた?」

 Bさん「石油王になればまどかが引けるまで好きなだけガチャ回せるじゃない?」

 Aさん「そんな理由で!!???」

 Bさん「そんな理由ってことないでしょ!

     じゃあ阿部さんはまどかなんて欲しくないって言うの!!?

     ☆2魔法少女だけでマギウスと戦い抜くつもりなの!!?」

 Aさん「いやそうは言ってないけど!!

     貰えるものなら欲しいけども!!

     それに☆2魔法少女だって育てればみんな☆4までは覚醒できるから

     それなりに戦力になるよ!!?」

 Bさん「ま、とにかく石油王になりたくて。

     なり方を調べたの。」

 Aさん「石油王のなり方・・・。」

 Cさん「手っ取り早いのは現役の石油王のお嫁さんになることだと思うんだけどね。」

 Aさん「現役の石油王なんて我々の日常とあまりにもかけ離れすぎて

     もはやファンタジーでしょ・・・。」

 Bさん「なに言ってくれてんの。今やインターネットの時代ですよ。

     誰もが世界に打って出られる時代ですよ。

     石油王に対する熱い想いを動画配信サイトとかで訴えれば

     きっと早晩石油王の目にも止まるよ。」

 Aさん「石油王お手軽すぎだろ。」

 Cさん「あとは自分で掘り当てるぐらいしかないわよね。」

 Aさん「もっと無理めなやつ来た。」

 Bさん「しかし石油採掘のためには莫大な設備投資や人員の確保が必要で、

     極東の島国のこんな片田舎でおしゃべりしているだけの

     ただ可愛いだけの少女には少し荷が重い。」

 Aさん「自分で言ったよ。

     そして少しってレベルじゃない荷の重さだよ。

     タンカーに積んで運ぶレベルの重さだよ。」

 Cさん「阿部さんうまいこと言うわね。

     石油も中東からタンカーに載せられてやって来るしね。」

 Aさん「いやそう言う意図で言ったわけではないんですけども・・・。」

 Bさん「どっちにしても石油業界と言うのは寡占化が著しいようなんだ。

     『バーキン石油』は夢のまた夢ですよ。」

 Aさん「その企業名。」

 Cさん「石油が社会を支えるエネルギーになったのは20世紀の初めのほうだけども、

     その時代に石油の採掘から輸送、生産、精製、販売まで垂直統合型で進めて

     莫大な利権と政治力を手にしたのが所謂『石油メジャー』よ。」

 Aさん「あー。そう言う言い方しますね。」

 Bさん「第二次大戦から70年代ぐらいまでは俗に『7大メジャー』って呼ばれる

     超有名な企業グループが石油業界を支配していた。」

 Aさん「聞いたことあるね。」

 Bさん「それ以降は各メジャー同士の合併・統合や社会状況の変化などに伴い

     7大メジャーの枠組みは崩れていくわけだけれどもね。」

 Aさん「まあ・・・脱石油の動きもあるわけだしね・・・。」

 Bさん「で、日本では7大メジャーって言い方のほうが通りがいいけど、

     欧米では『セブン・シスターズ』って呼ばれるんだって。」

 Aさん「セブン・シスターズ。」


 Bさん「妹よりどりみどり感すごいね。」

 Aさん「そう言うのではないんじゃない!!???」


 天然・ツンデレ・無口クール・お嬢様・文学少女・男勝り・アイドル系といったところか。

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