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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年03月
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【揺花草子。】<その2231:まだそれなりに若いですよ。>

 【揺花草子。】<その2231:まだそれなりに若いですよ。>


 Bさん「日本にはホシノって言うバカッ速いオヤジが居て

     全然歯が立たなかったじゃん?」

 Aさん「何ディ・何バインだよ。

     なんで初優勝決めたときの記者会見のエピソードだよ。」

 Cさん「よく知ってるわね阿部さん。」

 Aさん「いや・・・それ言ったらあなた達もですけど・・・。」

 Bさん「ま、阿部さんも解ってるようだから細かい説明は省くけど、

     『日本一速い男』と呼ばれたレーシングドライバー・星野選手。

     もう良いトシしたおっさんだったのに、若手ドライバーに対する高い壁として

     長く一線で活躍して来ていたよね。」

 Aさん「うん、そうだねぇ。」

 Cさん「かつて日本のフォーミュラカテゴリは国際 F3000 と並んで

     F1 への登竜門と言われていたのよね。

     F1 で活躍したドライバーの中にも F1 に上がる前は

     日本の F3000 で実力を磨いたドライバーも少なくないわ。」

 Aさん「確かに。

     ジョニー・ハーバートとかミカ・サロとかローランド・ラッツェンバーガーとかが

     フルタイムで走ってたんですよね。

     アレジやシューマッハもスポット参戦したことがあったんでしたよね。

     弟のラルフも日本で走ってましたね。」

 Cさん「ラルフが走っていた頃は全日本 F3000 から

     フォーミュラ・ニッポンにシリーズ名が変わっていたけどもね。」

 Bさん「で、そんな日本で腕を磨いた若手ドライバーの中に、

     エディ・アーバインとかハインツ=ハラルド・フレンツェンなども居ました。」

 Aさん「うんうん。」

 Bさん「後に F1 にステップアップしたアーバインは F1 初優勝の際のインタビューで

     『日本にはホシノって言うバカッ速いオヤジが居て、全然歯が立たなかった』

     『今ぼくがここに居られるのはホシノのおかげ』なんて語り、

     ジャーナリストたちが『ホシノって言うドライバーは何者だ』と

     ざわついたと言う話が語り草になってるね。」

 Aさん「うんうん。

     記者会見に一緒に参加していたフレンツェンが

     思わず頷いたなんてエピソードもあるね。」

 Bさん「そんな、『日本一速い男』の称号を持つ星野さんの

     伝説を物語るエピソードの1つ。」

 Aさん「うん。」

 Bさん「この表現、なんかすごく良いなと思ってさ。」

 Aさん「良いな・・・とは?」

 Cさん「私たちも使えるんじゃないかとね。」

 Aさん「使える?」


 Bさん「『【揺花草子。】には阿部さんって言う

      バカっぽいオヤジが居て

      全然役に立たなかった』」

 Aさん「酷すぎない!!???」


 『【揺花草子。】一ダメな男』の称号。

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