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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年03月
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【揺花草子。】<その2228:案件。>

 【揺花草子。】<その2228:案件。>


 Bさん「昨日は阿部さんが紅玉をくれなかったので

     自分で頑張るより他ない状況に追い込まれたわけだけど。」

 Aさん「いや・・・そもそも素材って普通の消費アイテムと違って

     受け渡しできない仕様だしね・・・。」

 Cさん「そこはリアルなマネーのトレーディング的なアレがあるじゃない。」

 Aさん「キナ臭いこと言わないでくれます!!???

     いろんな意味でキックされるやつですよそれ!!?」

 Bさん「ま、ともかくひな祭りを過ぎ、世間は一気にホワイトデームードに突き進むのです。」

 Aさん「そう・・・だろうか・・・。」

 Bさん「でも言ってもホワイトデーってバレンタインに較べれば

     全然盛り上がりに乏しい感はあるよね。

     今じゃもうイースターとかブラックフライデーとかに

     商機を見出そうとする風潮じゃん。」

 Aさん「いや・・・まあ、そうかも知れないが・・・。」

 Bさん「これは阿部さんをはじめとする男性諸氏が

     バレンタインへのお返しに全然本気じゃないと言うことの証左だと思うのです。」

 Aさん「おっ・・・いやそれはちょっと極論過ぎない・・・?」

 Cさん「でもバレンタインぐらい世の中が本気ならホワイトデーだって

     それに応じて商戦が展開されるはずじゃない。

     これはもはや世の中の男性陣に失望した商売人たちが

     他の商機へリソースを注力しようとしていると言うことに他ならないわ。」

 Aさん「うわー・・・あー・・・そう・・・なんですかね・・・。」

 Bさん「そこでそんな風向きを少しでも変えるために

     阿部さんには相応の頑張りを要求したい。」

 Aさん「いや・・・またぼく何か頑張らされるの?

     前にも言ったけどぼくの負担大きすぎない?」

 Cさん「阿部さんなんて自分のリソースの大半を呼吸と食事にしか使ってないんだから

     少しぐらい頑張りなさいよ。」

 Aさん「かつてないレベルの暴言来た!!!

     ちょっと今のはぼく本気で怒っていいレベルじゃないですか!!?」

 Bさん「そんなわけで阿部さんに課す指令だよ。」

 Aさん「指令・・・。」


 Bさん「某巨大掲示板に

     『金髪碧眼美少女に

      ホワイトデーのお返しをするんだが

      なんかいいアイデアくれ』

     って各種SNSアカウントを晒したうえで

     スレッドを立てて欲しい。」

 Aさん「圧倒的な炎上の気配!!!!!」


 いろんな方面から燃え上がりそう。

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