表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年02月
45/365

【揺花草子。】<その2210:ドキュメント2.14 #1>

 【揺花草子。】<その2210:ドキュメント2.14 #1>


    ガチャッ


 Bさん「おはようございまーす。」

 Cさん「おはようございます。」

 ナカP「あ、ブリジット、カトリーヌさん。おはようございます。」

 Aさん「お・おはようございます・・・」

 Bさん「うわ阿部さんいる!!!」

 Aさん「ちょっ!! ぼくがいちゃ悪いのかよ!!」

 Bさん「もちろんそんなことはないけど。

     でも阿部さんの入り時間ていつももう少し後じゃない。」

 Aさん「まあ・・・そうだけども・・・。」

 Cさん「私たちは阿部さんは

     肝心な時に絶対遅刻する呪いに掛かってると思ってたから

     とっても意外だわ。」

 Aさん「どんな呪いですか!!!」

 Bさん「と言うことは阿部さんも今日の

     血で血を洗うバレンタインバトルに対してやる気充分と言うことでいいのかな?」

 Aさん「血で血を洗うようなバトルなんだとしたらやる気は全然ないけどね!!?」

 Cさん「じゃあチョコでチョコを洗うってことにする?」

 Aさん「なんですかその幸せ無限ループ的な甘い感じのやつ!!

     急に多幸感満点になった!!!」

 Bさん「けど、これで役者は揃ったって感じだね。

     熱いバトルに向けてボルテージが盛り上がって来た感があるね。」

 Aさん「いや・・・この数日しょっちゅうきみそんなこと言ってるけど

     そのバトル的構図はどうなの?

     バレンタインにバトル性を取り込むって言うのはなかなかの無理筋じゃない?」

 Cさん「そんなことないわよね。

     さやかちゃんだって杏子ちゃんにガトーショコラづくり手伝ってもらいながら

     必死に戦おうとしてるじゃない。」

 Aさん「マギレコの期間限定イベントの話題!!!」

 Cさん「あの圧倒的なニヨニヨ感と言ったらないわね。」

 Aさん「確かにそうですけども!! 思わず気持ち悪い笑いとか出ちゃうやつですけど!!」

 Bさん「阿部さんはいつでも気持ち悪いから大丈夫だよ。」

 Aさん「あれなんなのもうバトル始まってるのかな!!?

     バレンタインバトルって言うのはぼくに対して口汚く罵ることを指してるのかな!?

     だとすればもうこの現場では毎日のように行われてることだけども!!?」

 Bさん「なに言ってんの。バトルはこれからだよ。

     今のはいわばプロレスのマイクパフォーマンスみたいなものだよ。」

 Aさん「いやなパフォーマンスだけど・・・。」

 Bさん「ま、言っても、別にぼくはバトルで阿部さんを打ち負かしたいわけではないの。」

 Aさん「え、そうなの?」

 Bさん「なんと言うか、このバレンタインと言う良き日にお互いがお互いを想って

     ステキな物品をサーブしようと頑張ってるわけじゃない?」

 Aさん「えっ・・・あ・あぁ・・・まぁ・・・。」

 Bさん「そこには勝者も敗者もないよ。

     言ってみれば、お互いの気持ちでどれだけ幸せを感じられるかの勝負だよ。」

 Aさん「は・はぁ・・・。」



 Bさん「だからもう全員勝者ってことでいいと思う。」

 Aさん「聖女か!!!!!」


 チョコレートの匂いのする聖女。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ